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カッコウの官能小説劇場

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Information

□ 騎士姫の復讐 □

第七章 愛娼契約

 ぼんやりと目覚めたアンネロッテは、初め自分がどこにいるかも認識できない。
 ただ、暖かく、柔らかい寝床の中、ずっとこの心地良さに浸っていたい。寝返りを打つと金属音がした。
(ここは……、クロイツ城のベッド? 宿屋? ううん違う……)
 頭がはっきりとしてくると、見たことのある家族の肖像画が見えた。
 乙女はシーツにくるまれた裸の体をびくっと震わせる。思い出した、ここはかつてベルトランに犯された、屋敷の中の寝室だった。首に縛られた手をやると鉄と革の首輪がはめられ、長い鎖が床に繋がっている。
(ああ、そうだ……、私は決死の思いであの男と再戦して、負けた。そして、また、犯されたんだ。想像すらできなかった形で……)
 ぼんやりと何も感じなかった頭が、だんだんと働いてくる。それは取りも直さず、屈辱と絶望を思い出すという事だった。
「ううっ、くぅぅぅっ、うっ、うっ」
 アンネロッテは嗚咽を漏らすと、それはすぐに号泣になった。
 その声を聞きつけたのか、ベルトランが入ってくるが、何も言わずに号泣するアンネロッテを見ていた。
 子供のように直截な大泣きである。憎い敵の前で余りに情けないと分かっていても、騎士としての誇りも投げ捨て、ただ腹の底から湧き上がる泣き声を上げるしかなかった。

 アンネロッテがひとしきり泣いていると、ベルトランはベッドに座り、枕に顔を押しつけ俯せになっている乙女の白い背中をなぞる。
「くくく、本当に可愛らしいお姫様だぜ、おかまをほられたのがそんなに良かったのか」
「うくっ、あ、悪魔めっ、どうしてあんな汚らわしい……酷い事ができるんだ……」
「酷い事? 優しく丁寧にやったじゃないか。初めての尻の穴であんなによがる奴はそうそういないぜ」
「うぅっ、くぅぅ」
「俺が初めてケツをほられたときなんか、無理矢理ぶち込まれて、血塗れでのたうち回ってたもんだぜ」
 アンネロッテはびくっとして、まじまじと男の髭面を見つめる。
「お前が……? まさか……」
「ひゃははははっ、そんな事あり得ねえって顔だな、俺だって昔は紅顔の美少年だったんだぜ、あんな風にな」
 そう言って、男は幸福そうに笑う四人家族の肖像画を顎で示す。
 絵の中の黒髪の少年は確かに可愛らしく、目の前のすさんだ目つきの男と同一人物とは思えない。
「う、嘘だ……、あ、あんな酷い、汚らわしい事を……、自分にされた上で、他人にもするなんて……」
 うら若く、岸として真っ直ぐに育ってきたアンネロッテは、目の前の男は理解の範疇を越えていた。
「くくく、自分がされたことだからこそ、他人に同じことをしてやるのが最高なんだよ。もう自分はあの時のガキじゃないって思えるからな。ま、そのうちにそんな事も飽きちまうがな。くく、お前は特別だからな、ついつい、いろいろと遊びたくなる」
「……一体誰がお前を……」
「赤目のガンツって、田舎のしけたごろつきだ。後から考えればな。はっ、俺もあいつをぶち殺すまでは、とんでもない化物みたいに思っていたぜ。今のお前が俺を見ているみたいにな」
「わ、私は、お前なんかを……」
 アンネロッテは唇を噛む。
「騎士だった親父はガンツの手下に武器を取るまもなく殺された。姉貴と母親はそこの庭でさんざん犯されてたな。一人は火の中に逃げ込んで焼け死に、一人は舌を噛み切って死んだんだが、どっちがどっちだったかな……、何しろその後似たような光景を数えきれん程見たからな、ここに戻ってきて色々と思い出したくらいだ」
 男は、夕暮れの庭を窓から眺めながら、淡々と、独りごちるように言った。
「そ、それじゃあ、お前は本当にここの家の跡継ぎなんだな」
 アンネロッテは目の前に改めて慄然とする。伯爵の嫡子として大切に育てられたアンネロッテには、想像も付かない陰惨で邪悪な道を歩んできたのだろう。
「今となっちゃあどうでも良いがね、ガンツにここから連れ去られてからこっち、たたきに火付けに人殺しの、何でもござれの傭兵稼業さ。なんとか生き延びちゃあ、悪鬼の傭兵なんぞと呼ばれるようになっていた。それももう、終わっちまったがね。ったく十年以上も手塩にかけて鍛えた東部最強の傭兵団も、潰れるときはあっけないもんさ、ま、全部自業自得なんだがな」
 凄絶な人生をどこか他人事のように投げやりに語る。アンネロッテは男を見つめながら呆然としてしまう。どうやら、この男は伯爵の世継ぎとして育ってきたアンネロッテには想像もつかない人生を歩んできたらしい事だけは理解できた。


「さてと、沸かしてきた湯が冷めちまう、お前の汗の臭いも悪くないがね」
 男は、そう言って床の金具から鎖を外すと、首輪だけののアンネロッテを抱え上げる。裸の逞しい胸板に密着して、思わず胸を腕で多い、太股を強く閉める。
(あれだけのことをされながら、今更、恥ずかしいなんて……。いや、こいつの思い通りに慎みのない女なるよりは……)
 乙女の葛藤を知ってか知らずか、男はにやにりと笑う。

 壁の一部が崩れて、夕日が射し込む部屋に、新しい湯船がおいてあり、湯が張ってある。
 ズボンも脱いで裸になると、男は大きな海綿でアンネロッテの肌を優しくこすり、汗や体液を洗い流していく。
 アンネロッテは羞恥を覚えながらも、抵抗は無意味だとわかっているのでなすがままにさせる。それに温かい湯で洗われる感覚は心地よかった。たまに敏感な部分をこすられると、恥ずかしい声が出ないように耐えなければならなかったが、さすがに股間の二穴の時は我慢できなかった。

 一通り洗い終えると、男はアンネロッテを後ろから抱くようにして、湯船の中に寝そべった。

「……私をこれからどうするつもりなのだ」
 温かい湯の中は心地よかったが、背中に男の肉体を意識していると、気かずにはいられなかった。
「そうさな、女王の代官としちゃあすぐに報告しなけりゃならんが、それじゃあ面白くもない。近くにいるお前の仲間も捕らえるため、お前を尋問することにするか、もちろん俺流の拷問でな」
「私が仲間を売ると思うか」
「くくく、この敏感な体を開発し尽くしたら、もう何もかもどうでも良くなるかもしれないぜ。まあ、そうならなくてもいい。俺は死ぬまでお前をおもちゃにしたいだけさ。長く持って後一年くらいの命だからな」
 それを聞いて、アンネロッテは臍をかむ。殺されることはなさそうだが、一年もこの男に弄ばれ続けたら、本当に気が狂ってしまうかもしれない。そして何より恐ろしいのは、この男は死を目前にして、何も恐れず、何も望んでいないことだ。
「俺がくたばったら、ガイノスに報告の手紙が出るようにして手配しておかないといかんな、反逆者の首魁アンネロッテを捕まえておきましたと。くくっ、代官としての義務だからな」
「き、貴様! 私は、どんなに辱められても淫らな快楽に溺れたりしない。いつか、貴様の寝首をかいてやるぞ!」
「いつか、ねえ、そんなに時間はないぞ。それに前みたいな幸運は、あまり期待しない方がいい」
 ベルトランは首輪につながった鎖を引っ張り、アンネロッテを起こすと、むき出しの乳房に指を這わせる。
「はぅんっ、や、やめろぉ」
 触られるとすぐに感じてしまう敏感な肌を呪う。確かに我が身の現状を考えると、奇跡に頼るも同然の望みだ。これから襲いかかる屈辱と、その後に女王に引き渡されることを、どうしようもなく絶望と悔しさがわき起こる。
(例え、どんなに望みが薄くとも、決して希望は捨てない! さもなければ私は本当にこの男のおもちゃになってしまう……)
「報告には、このいやらしい体を快楽で拷問した記録を詳細につけてやろう。くく、こういう下世話な話は、簡単に広がるものさ。叛乱の騎士姫アンネロッテがどこをどう責めるとよがり狂うか、お前の仲間にまできっちり知れ渡るだろうぜ」
「うくぅっ、そ、そんなことは、絶対にさせないっ!」
 思わず大声を上げたのは、動揺の証だった。仲間たちに助けを求めなかったのも、この男に犯された恥辱をどうしても知られたくなかったからなのだ。
 さらに大勢の人々にも、この男にされた陵辱と自らの痴態を、知られてしまう。騎士として、伯爵の世継ぎとして、人々の上に立ち指導することを当然として生きてきたアンネロッテは、想像するだけで目の前が真っ暗になる。
(ああ、そんなことになったら、私の騎士としての名誉も、誇りも、汚され尽くされる。伯爵領が滅び反逆者になり、男子から女に戻ろうと、揺るがなかった私の核心が。反逆者として処刑される覚悟はとうにできている。でも、こんな酷い運命が待っているなんて……)
「や、止めろ、それだけは。どうせお前は、自分が死んだ後のことなどどうでもいいのだろう」
「まあな、だからこそ、俺が死んだ後、お前がどうなろうが知ったこっちゃないぜ。まあ、報告書の件はお前次第で考えてやらんこともないぜえ」
「……一体、何が望みなんだ」
「お前が俺の性奴隷になることさ。お前のこの素晴らしい肉体を全て俺に捧げろ。俺のどんな淫らな命令にも絶対服従なのはもちろん、自分から俺の快楽に全身全霊で奉仕するんだ。そうすれば、お前にもこれまで以上の快楽を与えてやるし、俺が死んだ後は自由にしてやってもいい」
「ま、まさか……、嫌だ、絶対に。それだけは、できない……」
「ほおう、そうかい、それならそれでいいぜ。好きなだけ抵抗してみろ。俺はお前の心が折れるまで、徹底的に快楽と痛みで調教してやろう。精神は強情で、肉体は感じやすい。読む奴皆が大興奮する報告書になるだろうぜ」
「ううぅぅっ」
 内ももを水の中で撫でられうめき声を漏らしてしまい、アンネロッテは自らの女体の弱さを思い知らされる。
(ああ、どうすればいいの。淫らな性奴隷になんてなれない、例え一時でもそんな事をしたら、私はもう二度と騎士として仲間の前にたつことも、敵と戦う事もできない。でも、私の淫らさをみんなに知られてしまったら結局同じ事……。いいや、やっぱり騎士として最後まで抵抗するしかない、例え快楽に負けて恥辱にまみれても自業自得。ああ、皆はこんな私をどう思うだろう)

「くく、全く強情だな。俺は優しいご主人様だぜ。もし俺を喜ばせたら、褒美をやってもいい、お前の一番望むものをな」
「私の、一番望むもの……?」
 解放してくれるのか、と問う前に男が答える。
「ああ、もう一度お前と決闘してやろう」
 アンネロッテは目を見開き、まじまじと目の前の男を見つめた。この時ばかりは内ももの感触も忘れた。
 そうだ、この悪党を騎士として成敗することこそが、最大の、そして唯一の望み。ただ逃げ出すだけでは、辱められたか弱い乙女のままなのだ。
「本当に……、本当に私との決闘を受けるというのか」
「ああ、そうだ。古い傭兵の流儀にも、上の者との決闘の権利を金や報償で買うってのがある」
「ど、どうせ、正々堂々と戦う気はないんだろう! また何か卑怯なことをするんじゃないか……」
 信じられない思いと、突然現れた希望にすがりたい思いがぶつかり、思ったことがそのまま口に出てしまう。
「俺からすれば、今までだって充分正々堂々の範囲内だぜ。ま、だいぶ俺の手の内もばれてきてる。それでもまだ怖いかな」
「怖くなど……」
 そう、ベルトランは確かに恐るべき戦士だが、絶対に勝てない相手ではない。それは先ほどの戦いでも証明されている。もう一度、武器を取って戦えるのであれば、三度目は絶対に負けない。自信というより、二度の敗北と陵辱の後の、激しい覚悟がある。

「よし、じゃあ、こうしてやろう。俺がお前の体を抱く度に、銅貨を一枚払おうじゃないか。その銅貨百枚で、俺はお前の決闘を受けてやろう」
「そ、そんなことっ……私に娼婦になれ言うのかっ」
 銅貨一枚で体を売れと言われて、殴られたような屈辱を感じる。
「くくく、奴隷よりかは、娼婦の方がましじゃないか。対価のためにおまんこさせるんだからな。でも、手を抜いたり怠けたりしたら、銅貨は無しだ」
(私が、娼婦に? 体を売り、男たちの欲望に奉仕する、いやらしい女になれというの?)
 考えるだけで、瞳に涙が溢れた。
(銅貨百枚、百回この男に体を捧げれば、この男と決闘して討ち果たすことができる。百回だけ耐えれば……数ヶ月はかかるだろうか? ああ、駄目。私は何を考えているの、もう体を売ることを考え、計算をしている……)

「さあ、どうする? あくまで騎士としての抵抗の姿勢を崩さないというなら、それでもいいぞ。俺の寝首をかければいいが、さもなくば。叛乱の騎士姫の淫らな本性が世間に知れ渡り、反女王の活動も瓦解するだろうな」
「ま、待て、少し考える時間をくれ、心の準備が……」
「駄目だ、今すぐ決めろ」
「う、ううぅぅ、……わ、わかった。お前の、娼婦になる……」
 遂にアンネロッテは、承諾する。
 美貌をわななかせているのは、顔を伏せ泣き出したいのを必死に耐えているからだ。男の顔を真っ直ぐ見つめて、娼婦になっても心までは屈しないという切ない矜持を示す。。

 あくまで娼婦の真似をするのは騎士としての決闘のため、魂まで堕ちるわけではない。どんな辛い恥辱であれ、本当の自分を取り戻すためならば、受け入れ耐えてみせる。それが運命が自分に課した試練なのだ。
 アンネロッテは、必死に自分にそう言い聞かせた。しかし、悲壮な覚悟には、どこか被虐的な期待が絡みつく。屈辱の未来には恐怖しか感じないはずなのに、一筋の涙が頬を伝うと共に、下腹の内奥から熱い粘液が染み出すのを感じる。

「くはははっ、そうかそうか、俺の娼婦になるか。しかし、俺はマグロには金を払わねえからな。俺はお前の客兼指導役だ、ガイノスの最高級娼婦並の技術と振舞を身につけて貰うぜえ。まずは挨拶からだな」
 そう言って男は、アンネロッテの耳元で指示をささやく。

「そ、そんな事……言えないっ! 私を抱きたければ、好きに抱けばいいだろう!」
 アンネロッテは悲痛な声を漏らす。
「おいおい、分かってないな。マグロの娼婦に誰が金を払うかよ。心を込めて奉仕するから、男が汗水垂らして稼いだ金を払って貰えるんだぜ。伯爵の跡継ぎ様はそんなことも分からないかい」
「くっ」
 アンネロッテは、唇を噛みしめると、立ち上がり湯船を出て、床に膝を折りたたんで座る。両手の三つ指を揃えて床に着け、そのまま頭を下げる。
(ど、どんな屈辱でも耐えなければ、未来のために、仲間のためにも。あくまで娼婦の振りをするだけ、これは演技なんだ……)
「ご、ご主人様、アンネロッテを買っていただき、誠にありがとうございます。まだ殿方の喜ばせ型も知らない未熟者ですが、このいやらしい体を使って精一杯ご奉仕いたします。どうか、優しく可愛がって下さいませ……」
「ふふふ、まだ硬いな、嫌々言ってるのがバレバレだぜ。ま、初めだからな、それも悪くない」
「う、うぅっ」
 ついに自らこの淫鬼に媚びるような言葉を発してしまった。苛烈な快楽責めをされても、必死で耐え忍んで守っていた事なのに。
 いくら、もう一度決闘して真の誇りを守るためなのだと自分に言い聞かせていても、心の支えが一つ折れてしまったのは否めない。全身から力が抜けて崩れ落ちそうになる。それを必死で押しとどめては白い肉体がぷるぷると震えた。

「さあて、まず俺のものをしゃぶって奉仕して貰おうか」
「えっ、い、いやっ」
 こうなった以上、いかようにもこの体を弄ぶがいいと、覚悟を込めて顔を上げたところに、突然男のぬらぬらと怒張したものを突きつけられ、思わず目をつぶってしまう。。
「何を驚いている、娼婦としては基本厨の基本だぜ。客を喜ばすために、美味そうにしゃぶって見せろ」
「ううっ、そんな……」

「この先っちょにキスするんだ。小鳥がついばむみたいにな。それから、飴をなめるみたいにぺろぺろなめてみろ」
 おそるおそる目を開けてみたそれは赤黒く節くれ立ち、まるで怪物の一部のようだった。すべての男にこんなものがついているなんて信じられない。
 湯に浸かっていたため不潔には見えないのが救いだった。淫猥に脈打つそれが、自分の秘部を押し貫いて征服し、誇りを打ち砕き、純潔を辱めたのだ。そう思うと怖気と共に、下腹部内奥に熱い灯が灯る。
(い、いや、やっぱりできない)
「早くしろよ、余り待たせると我慢出来ずに、尻の穴にぶち込んじまうぞ。そして、そのちんぽをそのままお前に舐めさせてやるからな」
 潔癖な乙女は悪党の言葉に震え上がる、今言ったようなことを平気で実行する男なのは、既に嫌と言う程思い知っていた。
 美貌をわななかせて、半開きにした唇を邪悪な欲棒に近づけていくしかなかった。

(今だけ、今だけはこの屈辱に耐えなければ……)
 目をつぶって、肉棒の先端に唇を押しつける。ちゅっと音を立てて軽く吸うと、透明な粘液が口内に入った。
(ここは、男がおしっこを出すところなのに、いやあ……)
 改めて湧き上がる強烈な屈辱感に頭がくらくらした。
 心が折れないように、アンネロッテは必死の覚悟を決めた。激しい抵抗感を忘れようと、むしろ積極的に顔を動かし懸命に奉仕する。おぞましい肉棒を最も愛しいものであるかのように、キスの雨を降らせ、頬ずりをした。
 つぶらな瞳から時折こぼれ落ちる涙だけが、乙女の心の痛みの証だった。

「くく、なかなか悪くないぜ。そろそろ舌を出して舐めてみろ」
 一瞬の動揺の後、アンネロッテは震えながらも舌を突き出す。
 丸裸で手足の自由を奪われた美女が、屈辱と恍惚、悲憤と自己憐憫をない交ぜにした表情を浮かべて、花弁のような唇から淫らに舌を伸ばす。
 それは憐れみを誘うと同時に、強烈な欲情をもよおさせる姿だった。
 暖かく濡れた舌がざらりと亀頭を包み蠢く。
 それは肉体的な快感以上に、深い満足感を男にもたらしていた、それと同等の屈辱感を女の側にも。
(しょっぱくて苦い、ああ……私は今、男の一番汚いところを味わされている……)
「くふぅ、そこが男の一番感じるところだ。そこを重点的に舐めながら他の所も舌を這わせてみろ」
 アンネロッテは男の言うがままに、肉棒を舐め回すよりなかった。
 顔を下げて、ぶら下がる玉袋まで舌を這わせられた時には、惨めさが胸を刺す。一方その痛みが被虐の感情を呼び覚まし、妖しい情欲になっていることには、まだ気づいていなかった。

「ようし、それじゃあ口の中に咥え込んでみろ」
 アンネロッテは、素直に男の亀頭部分を口に含む。
 突然村人に輪姦された時に、男根を口内に突っ込まれた汚辱感が蘇った。
(あの時はこの体を無理矢理男達の獣欲のはけ口にされた。でも今はもっと悪い。言われるがまま、自分で男に奉仕しているんだもの……)
 さらなる恥辱に堕ちた女の悲運を嘆くと、何故か強烈に下腹部が疼く。思わず太ももを擦り合わせて、美尻もぞもぞと揺らしてしまう。
「口の中で舌を絡めて、思い切りしゃぶれ。いいぞ、いい子だ。ふうう、今度は奥まで吸い込んでみろ。それで唇をすぼめて、扱くんだ」
 男は容赦なく汚らわしい行為を強いる。アンネロッテはこの時間が早く過ぎることを願い、何も考えないようにして、男の調教に従う。
 だが口内の熱く硬い男の獣欲を感じるほどに、女肉の疼きも強くなる。
 いつの間にかアンネロッテは、肉棒に奉仕しながら、子犬のような鼻声を漏らして、白い裸身をうねらせてしまう。

「くく、どうした、気分出しやがって」
 男の嘲るような言葉に、アンネロッテはびくりと我に返った。
 先刻までとろんしていたまなじりを上げて、男を睨み付け否定の意を伝える。しかし、欲情の波はひいてはくれない。押さえ込もうとすればするほど、悩ましく体を悶えさせるのだ。
(く、悔しいっ! こんな屈辱的な事をさせられて、どうしてこんな恥ずかしいことになっちゃうの? ああ、うずいてたまらない……)
「ちんぽをしゃぶって、下の口でもこいつを味わいたくなったのか。本当に可愛い淫乱姫だぜ。しゃぶり方はまだまだだが、生まれついての娼婦って訳だ」
「や、やめろっ、いやらしい言葉で私を侮辱するなっ!」
 思わず、男根を吐き出し、声を上げてしまう。

「へへっ、その割にはさっきから、あんあん啼きながら腰をくねらせるじゃねえか。しかも、乳首をこんなにしやがってよ」
 男はそう言って、挑戦的に前に突き出た両乳首を引っ張って離す。
「あひぃん!」
 豊乳が弾力性を誇示する様に形を戻して揺れる。男の言うように先端のそこは充血してぷっくりと膨らみ、熟した野苺のようだ。乙女の体と心に起きている恥ずかしい秘密を、教えてしまう。
「ああんっ、ち、違う、これは違うんだ……、はぁん、くりくりしないでぇ」
 異常に敏感になった、女体の両頂を無骨な指に巧みに責められ、アンネロッテは高い声をあげさせられた。
 もはや否定も出来ぬほどの自分の反応が、耐えられない程に恥ずかしく、それがまた情欲を加速させてしまう。
(ああっ、おっぱいだけでこんなに感じてしまうなんて、私はもう…)

「折角だ、このいやらしいおっぱいの使い方も教えてやるか」
 男はアンネロッテの背中で両手を縛る麻紐を解いた。
「このでっかいので、俺のを挟んで気持ち良くしてみな。ほれ、こうするんだ」
 体を少し上げさせられ、男の股の間に胸を突き出すように入る。解放されたばかりの両手を取られ、釣り鐘型に突き出た双乳の間に、てらてらと立上がる肉茸を挟まされる。
 豊かすぎる乳肉は男の肉茎をしっかりと包み込み、押さえつけられた胸の谷間から、赤黒い亀頭が生物のように顔を出していた。
「いや、こんな……いやらしぃ……」
 艶のある声で抗議しながらも、アンネロッテは言われるがままに、胸を揉みしだき、上下に動かして男根をしごき上げる。
(ああ、私は今娼婦……、いやらしい事をする女なの。あん、おっぱいに硬くて熱いモノを感じる。こんなにいやらしく擦っていると、おっぱいが溶けてしまいそう)
 自己憐憫が乳房の快感を増幅し、若い女体を疼かせる。無意識にその快感を求めて、アンネロッテは熱心に柔乳房をこねるように、肉棒に擦りつけ、甘い喘ぎ声を漏らす。

「ううむ、いいぜ……最高のおっぱいだ。よし、挟んだまま先端を咥えろ」
 男の長大な肉棒はびくびくと脈打ちながら破裂しそうな程膨らんでいる。巨乳に挟まれながらも谷間から顔を出す赤黒い先端を、アンネロッテは夢見心地で咥えて、ねっとりと舌で舐めしゃぶった。
「くっ、よし、出すぞ、離すな!」
 男はそう言って、アンネロッテの頭を掴んだ。
 その瞬間、肉棒が一層熱く硬く膨らむ。先端が爆発したようにびゅくっ、びゅくっと、熱い粘液が連続して口腔内に発射される。
「んんっ、んむっ」
 口腔内での熱い粘液の爆発にアンネロッテは目を見開く。反射的に逃れようとするが、男の手ががっちりと頭部を固定して動かせない。
 その中の一回が、喉の奥に命中して、熱い塊を反射的に飲み込んでしまう。
 口の中に異臭と粘りけ、苦みがまとわりつくように広がる。えずきそうなのを必死に堪えると、男の汚らわしい欲汁を唾液で薄め、喉を鳴らして飲み込んでしまい、改めて汚辱感に、怖気が立つ。
(ああ、酷いわ、体の中まで汚されてしまった……)
「そのまま残った精液を吸い出せ、こぼすんじゃねえぞ」
 震えるような屈辱感が、なぜか今は被虐の興奮に変わってしまう。一筋の涙をすぼめた頬に流すと、アンネロッテは言われたとおりにするのだった。

「さあて、こっちの方はどうなってるかな」
 暫く先端を咥えさせ続けると、一瞬力を失いかけた男の怒張がまたそびえ立つ。
 男はアンネロッテを床に押し倒すと、両足首を持って上にVの字に広げた。
「いやぁっ」
 思わず、股間を押さえて恥辱の肉泉を隠してしまうアンネロッテ。
「おいおい、それでいいのか、アンネロッテ。そこがお前の大事な売り物だろう」
 男がにやりと笑い、上から覗き込む。
「うっ、くぅぅ」
 血の上った頭で、暴れ出したくなる衝動を必死で抑える。
(い、今の私は娼婦……、恥知らずな女になるのよ、卑しめられて喜ぶような女に……)
 アンネロッテは、手を震わせながら横ににやる。上に向かって花開くような女の秘所があらわになる。充血して膨らんだ白く清らかな大陰唇に微かな銀髪が萌え。そこにぱっくりと割れた薄紅色のクレヴァスが複雑によじれて、卑猥な女の中身を隠しながら覗かせる。先端で固く勃起した紅い肉真珠が誘うように顔を出していた。
「あぁぁっ……、恥ずかしいっ!」
「今更恥ずかしがるなよ、と言いたいところだが、こんなにびっちょびちょにしてるんじゃあ恥ずかしいわな。俺のちんぽをしゃぶりながら、そんなに興奮しちまったのか」
 羞恥から逃れるように首を振るアンネロッテに、ベルトランが更なる追い打ちを容赦なく浴びせる。
「おい、そのびちょびちょまんこを、もっと開いてみろ。自分の指でな」
 アンネロッテは羞恥と興奮の余り涙を流しながら、細い指で肉親を思いきり広げて暴く。ぬめる肉園は乙女に相応しい清らかな桃色だが、震える秘唇に囲まれた肉洞の入り口は、ひくひくと誘うように開閉して淫らに惑乱した心を表した。
「あくぅぅぅ」
 アンネロッテは、激しく興奮しながらも、自分で自分のしていることが信じられない思いだった。
 羞恥心に激しく苛まれながら、もっと恥ずかしいことをしたいという思いが押さえられない。本来制止するはずの理性が、今は娼婦になれ、淫らな行為こそが正しいと言っていたからだ。
 ベルトランが秘割れに熱い男根を擦りつけてくる。先端から裏筋をぬめらせながら、女洞の入り口に擦りつけられると、たまらなかった。
「ああっ、はぅん、あぁん、あん」
 引っ張り上げられている尻をふり、もっと強く擦りつけようとしてしまう。いや、それよりももっとして欲しいことがあった。
「さあ、アンネロッテ、娼婦らしくおねだりしてみろ。もし可愛いことが言えたら、銅貨を一枚はずんでやってもいいぞ」
 そう言われたとき、アンネロッテの頭が灼き切れるようにスパークした。以前、気が狂うような思いで拒絶し、逆に魂に焼き付いた言葉が考えるより先に喉から飛び出してしまう。

「ど、どうかアンネロッテのいやらしいおまんこを! おちんぽでぐちゃぐちゃにかき回して、天国にいかせてくださいぃ!」

 男は満足げに女体にのしかかり、熱くひくつく肉壺に、膨張しきった肉棒を力強く押し込んで、その切なる望みを叶える。
「んあぁぁぁっ! んあぁぁん、あはぁぁぁぁぁあっーーー!」
 心を縛る枷を弾き飛ばした解放感と、喪失感。苛烈な恥辱が全て肉体を貫く快感に変わる。挿入だけで絶頂の波に押し上げられアンネロッテは、泣き吠えた。
「ああぅ……」
 脱力して体をひくつかせるアンネロッテの様子に構うことなく、ベルトランは容赦なくリズミカルに灼熱の肉杭を打ち込み始める。
「あぁんっ、あふぅんっ、ああっ、ああっ、ああぁっ、だめぇ、へんになるぅ!」
 決闘で敗北後、様々な肉悦に凌辱されながら、この女の秘肉が姦されるのは初めてだった。
 満たされなかった肉襞が、えぐられる歓喜に打ち震え、蜜まみれにした剛直を引きちぎらんばかりに締め上げる。下りてきた子宮口が亀頭に叩かれる度に、白い女肉全体に痺れるような悦楽が走った。
「ああーーっ、はぁーーっ、ふぁぁぁんっ、ひゃううぅぅっ」
 もはやこの快楽の波浪の中では、自分が騎士姫なのか娼婦なのかはどうでも良かった。
 一打ちごとに高まり続けて果ての無い快感に恐怖し、腰をくねらせながら、自分を責める上げる男に縋り付いてしまう。
 のしかかる厚い胸板に、乳房を擦りつけると、男ははしたなく喘ぐ美貌に髭面を近づける。涎を垂らした口元を大きな舌で舐め取り、そのまま舌を口腔内に侵入させる。
「むうんぅ、うっくん、ちゅぷっ、んふぅっ」
 男の大きく太い舌が、アンネロッテの口腔内で暴れ、小さな舌に絡みつく。そして、まるでその舌の動きと連動するように、奥まで差し込んだ肉杭を、腰を回してかき回し、アンネロッテの膣内をえぐり回す。
 いつの間にかアンネロッテは上に上げた太ももを男の尻に回して、しなやかな美脚を絡みつかせている。快感の波を押さえて止めたいのか、それとも離したくないのか、自分でも分からなかった。

 突然男が顔を離し、上体を起こす。アンネロッテも逃がすまいと細腕を首に回してしがみついたため、アンネロッテも上体が起こされる。
 男は太股の下から手を回してアンネロッテの尻たぶを両手で掴むと、持ち上げるようにして立上がった。
「あああぁぁぁっーー!」
 アンネロッテの体は宙に浮かんだ。男の首に腕を回しを回し、男の両手に尻を持たれているものの、体重のほとんどが、男との淫らな結合部にかかっている。
 男に深々と串刺しにされた女肉こそが、自分を支えている。そこから生まれる快感が心も体も支配している。熱く溶けて柔らかいその淫部が、自分自身の核心なのだと感じて、アンネロッテは白い女体を波打たせて涕泣した。
 男はすかさず熱い突き上げを開始する。太い指を広げて、尻肉に食い込ませて支え、下からとろけて蠢く狭い肉穴を掘り上げる。
「あくぅぅっ、くっはぁ、うぁんっ、あんっ、あんっ、あぅんっ!」
 本能的な落下の恐怖に男の首にしがみつく。肉洞をえぐり子宮口を叩く一突き毎に、喜悦が全身を痺れさせ、空中に放り出されるような夢見心地になる。
 激しく揺れ動く乳房の頂点では乳首が限界までしこり立ち、男の汗まみれの胸板を擦っては、快感の大波に変化を与え、上半身を悶えさせる。
 
「あはぁぁーーーっ、はぁぁあぁっ、くぅあぁぁぁぁーーっ、や、だめえ、はぁぅぅぅぅん、とんじゃう、とんでっちゃうぅぅぅ」
 開きっぱなしの美唇からは涎がこぼれ、蕩けた瞳が空中をさまよう。女悦に翻弄されながら、もはやろれつの回らない舌で、自分でも意味の分からない言葉が漏れる。
「アンネロッテ、天国にいかせてやるぜ」
 突然男が耳元でささやくように言う。
「ああぁっ、やはぁっ、こわい、はぁぅっ、あぁぁぁんっ、あふぅんっ、こわいよぉぉ、あぁっ、よすぎるぅ」
 迫り来る凄まじい快感の予感に、恐怖したアンネロッテは、幼女のようにすすり泣いて、よがった。白魚のような女体が、がくがくと震える。
「あひゃぁっ、だめ、あぅん、あんん、いっちゃう、あひぃ、ひぃぃん、てんごくにいっちゃうぅっ」
 ひときわ高い嬌声が上がったとき、男は最後の一撃を深々と叩きつける。
「あんあぁっ、んあああぁぁぁぁぁぁっーーーーー!!」
 ついに訪れた絶頂は、かつて経験した事の無い快感だった。背中を弓のように反らし、天井に澄んだ絶叫を叩きつける。体重の感覚が消え、宙に浮くような感覚の中、その瞳は、星のように瞬く光しか見えない。
 下腹部の中で熱い律動がしぶきを体内に叩きつけるのを、痙攣に女体を波打たせながら、恍惚と味わうのだった。

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Date:2013/11/27
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Comment:4

Comment

*

待ちに待った続き着てた!!
更新ありがとうございます!!
2013/12/07 【】 URL #csRcWYbo [編集] 

* Re: タイトルなし

本当に、随分お待たせしました。
これからは、もっと早く更新できるよう頑張ります。
2013/12/08 【蒼井カッコウ】 URL #- 

*

遅れましたが、明けましておめでとうございます。

…アンネロッテさん、銅貨と一緒に子種まで貰ってるじゃないですか、ヤダー
2014/01/04 【Nanashi】 URL #- 

* Re: タイトルなし

明けましておめでとうございます。
もうちょっとで続編というか、完結編を上げられそうです、今しばらくお待ち下さい。

そういえば、アンネロッテさん前捕まった時からがんがん中出しされてますねえ。
妊娠してないか実は気が気ではなかったんじゃないですかね、描くの忘れてたけどw


そういえば、いっつもがんがん中出しされてますねえ

> 遅れましたが、明けましておめでとうございます。
>
> …アンネロッテさん、銅貨と一緒に子種まで貰ってるじゃないですか、ヤダー
2014/01/06 【蒼井カッコウ】 URL #- 

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