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カッコウの官能小説劇場

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□ 騎士姫の復讐 □

第八章 堕とされた騎士姫


 その日からアンネロッテは、ベルトランの愛娼となった。
 
 もちろん、アンネロッテとてもただ従順に屈辱に甘んじるつもりはなかった。隙を見つければ必ず逃げる心積もりでいたのだ。
 しかし、一度逃げられた経験からか、男は用心深く、目を離すときは必ず首輪と鎖でアンネロッテを繋いで置く。前回のような幸運を期待できない。
 だから、アンネロッテにできるのは、騎士の誇りも、乙女の羞恥も押し殺して、男の情欲に奉仕する淫らな娼婦として振るまうことだけだった。

 初めは、潔癖な騎士姫にとってあまりに異常に思える男の命令にどうしても耐えられず、抵抗もした。しかし、そうすると、男は嬉々としてアンネロッテに罰を与えた。
 それが痛みによるものならば、誇り高い反抗者は毅然として耐えただろう。だが、苛烈な快楽責めに乙女の誇りは幾度も打ち砕かれた。男は時間をたっぷりとかけアンネロッテに、快楽に対して若い女体がいかにか弱いかを、徹底的に教え込むのだった。

 一度目の罰は、以前にもされた、絶頂寸前を維持され続けるものだった。それを半日かけて、アンネロッテが五回絶頂してしまうまで続けられ、最後にはもはや肌のどこに触れられてもいってしまうような、女体の地獄の中で気も狂わんばかりになり、何でも従うと許しを請うた。

 二度目には、水車小屋で淫らな歯車仕掛けに磔にされた。水力で張り型が回転しながら上下し、性器と尻穴をえぐり続けるというものだった。媚薬を塗った張り型に一晩中犯されて、朝には息も絶え絶えになりながら、涎と嬌声を漏らしていた。

 三度目は、身につけるのは首輪のみで屋外に連れ出された時だった。たまたま、村の子供達が遊んでいるのと出くわしてしまったのだ。
 面白がって、子供達の前で淫らなことをさせようとする男に、アンネロッテ純真な子供達を淫らな遊戯に巻き込むのだけは嫌だ、と強く拒絶した。
 しかし、結局木に吊されたアンネロッテは、男の命令を受けた子供達に、尻と尻穴をさんざん嬲られ。最後には女の秘穴を弄っていかせて欲しいと懇願させられてしまい、子供の手で潮を噴きながら絶頂させられてしまうのだった。

 そのような罰を味わい、深く傷つきながら、結局恥悦に落ちてしまうのならば、それがいかに悔しくとも、初めから命令に従った方がましだと深く思い知ったのだ。
 そして、あくまでこれは演技なのだと自らに言い聞かせながら、アンネロッテはいつしか自然に媚態をとれるようになった自分に気がつく。男の巧みな調教により、知らず知らず男の喜ぶ痴態を取り方を、学習し実践していたのだ。
 恥辱を感じながら、それを押し殺すのではなく、被虐的な快楽にして甘えるように示す。快楽に抵抗するように振舞ながら、絶頂を先延ばしにして、なるたけ長く強く快楽を貪る。そういった態度をいつの間にか身につけていた。
 男はアンネロッテがそのような騎士姫の誇りを揺るがす程に乱れた時に限って、銅貨を弾むからだ。
 それゆえ、日々淫乱になっていく自分におののきながら、アンネロッテは自分にこれはあくまで演技、騎士に戻るために必要な行為と、無理矢理に納得させながら、男のいやらしい玩弄物に落ちる哀しみを噛みしめていた。


 そして今、食堂の大きなテーブルの上で、アンネロッテは踊っていた。
 薄物を身にまとい、下腹部を震わせ、うねるように腰を躍動させる、女体ののまろやかさを強調する異国風の踊りだ。
 銀髪を髪飾りで結い上げ、顔の下半分は透けるベールで隠している。体にまとわりつく帯状の薄布も、面積が少な過ぎる上、透けて身を隠す役には立っていない。金の腕輪や足環に留められて扇情的に揺れるそれは、女体を飾る装身具の一部だった。
 まともに身を隠しているのは、股間の小さな三角形の下帯と、乳房の頂点に貼り付いて辛うじて乳首を隠す円錐形の金具だけだ。その真ん中からは房飾りが垂れ下がり、アンネロッテの動きに合わせて上下左右に弾む巨乳の動きを強調している。
 そんな卑猥な姿で、アンネロッテはいやらしく腰をくねらせる。
 張りのある豊満な女尻はまん丸で、若さにまかせて高く突き出ている。その双球を左右交互にくいくいと上下させる。男の目の前で、柔らかな皮下脂肪がぷるぷると震える。

(ああ、私はなんて卑しく、はしたない真似をしているんだろう……)
 毎夜、必死で保っている騎士としての自意識が、恥辱に疼く。
 しかし、そんな思いとは裏腹に、女体のいやらしさを最大限引き出す動きは止まらない。手を抜いたら必ずベルトランはそれを見抜く。それを理由に銅貨を減らすだろう。
 それに、この踊りは体を思い切り動かせる貴重な機会でもあった。剣の修行ができる訳でもない現在、体をなまらせておく訳にはいかない。それ故、男に命令された卑猥な踊りの練習に、真剣に打ち込んだ。武術で鍛えられたしなやかな筋肉と運動神経のおかげで、いまやアンネロッテは素晴らしい踊り子になっていた。
(こんな風に肉体で男に媚びる私を見たら、仲間達はどう思うだろう。驚いて、軽蔑するだろうか。私自身も自分にこんなことができるなんて信じられない)
 腰を波打たせながら、豊乳をぷるぷると揺すって強調する。乳首隠しは小さな金具で乳首に留めれており、房飾りが跳ね回るたびに敏感な乳首を刺激するのだ。

 いまや内心でどれほど激しく羞恥していても、まるで自ら望んでいるかのように、淫らな行為を行うことができるようになっていた。
 恥ずかしさを無理に抑え込むと、むしろ体の動きはぎこちなくなる。羞恥心が沸き起こることを認め、むしろそれを原動力にして、さらに恥ずかしいことをするのが、自然に大胆になるコツだと学習した。
 必死に状況に順応した結果だが、男に巧みに調教されたとも言える。
 そして、そのような倒錯した心理的な訓練の結果、今や恥辱が女肉を強くを欲情させることも自覚していた。

(あぁんっ、乳首が感じちゃう。恥ずかしいことをさせられるほど、興奮して体が敏感になる。私、一体どこまでいやらしくなってしまうの……)
 このような淫らな振る舞いも、あくまでこの男と決闘するという目的のためだ。ある意味騎士として耐えるべき試練だと常に自分に言い聞かせている。しかし、羞恥に興奮してくると、時折それが揺らぐのだ。
(私はもう、辱められるといけない喜びを感じるような女になってしまった。演技をしているつもりでも、身も心もいやらしい娼婦に堕とされてしまったのではないかしら)
 ふとそんな思いがよぎるのを慌てて打ち消す。
(いいえ、弱気になったら駄目! 目的さえ忘れなければ、私はあくまでも騎士。だから今は、いつかこの男と戦うために、今は思い切り破廉恥な女にならなければ……)
 自分に言い聞かせていると、股を開いてしゃがみ込む時、勢いがつきすぎてバランスを崩してしまった。
「はあぁぁん」
 ぶるんと大きく乳房が揺れると、両乳首の房飾りが甘い電流を走らせる。後ろに手をついて、股間を前に突き出し、びくびくっと体を痙攣させた。
 
 ベルトランが、琴をつま弾くのを止めて、抱えていた楽器を脇におろす。
「どうした、途中でこける踊り子に金を払う奴はいないぜ」
「も、申し訳ありません。初めからやり直します。今度は必ずご主人様を満足させるように踊って見せます」
 アンネロッテは必死に頭の後ろに両手を当て、腰をいやらしく回してみせる。
「駄目だ。踊りはもうおしまいだ」
 羞恥をこらえた懇願も、無情に却下された。しかし、このまま引き下がる訳にはいかない。これで諦めては、今までの忍耐も無駄になる。そして男が、もっと自分自身を辱めるのを期待しているは分かっていた。
 アンネロッテは唇を噛みしめると、ゆっくりと後ろを向いて、四つん這いになり、男に向けて、尻をつきだしてみせる。
「ならば、どうか粗相をしたアンネロッテにお仕置きして下さいませ……」
(ああ、こんなことまで。でも、どうしても私を犯させて、銅貨を払わせなければ。あともう少しなのだから)
 恥ずかしさを振り払うように、うっすらと汗の浮かんだ美尻をぷりぷりと振って誘惑する。
「お仕置きだって? どんな風に罰してほしいんだ」
「あぁん、お、犯してください、アンネロッテのいやらしいところをご主人様のものでいじめて下さい……」
「おいおい、そんな図々しい、お仕置きがあるか。自分が気持ちよくなりたいだけじゃないのか」
 そう言ってベルトランは、ぴしゃりと音を立て尻たぶを思い切り叩く。
「あひんぃ」
 痛みと屈辱に血が上り、アンネロッテは背中を弓のように反らして甘い悲鳴を上げる。
「いい声で鳴きやがって。淫乱なお姫様にはこっちの方が良さそうだな?」
「ああ、そんな……許してください」
 上擦った言葉とは裏腹に、打擲を誘うように丸尻を強調して、くいくいと腰を動かす。
 男の興奮を誘うために、どんな惨めなこともする覚悟だったが、その卑しい行為に自分も興奮してしまう。そうでなければ、羞恥のあまり体が縮こまってしまうのだ。だからアンネロッテは恥辱を感じながらも吐く息が乱れるほどの興奮に身を任せるしかない。

 ベルトランは先端が平たくなっている、短い乗馬用の鞭を手に取り、しならせるように振ると、鋭い風切音がして、アンネロッテをおののかせた。
「アンネロッテ、机の上から降りろ。その邪魔な服は全部脱いで、手を頭の後ろにおいて立て」
 女の尊厳を無視した命令に屈辱を噛みしめながら、アンネロッテは従う。
 胸当てをはずすと、豊かな乳房がぶるんと揺れる。下帯を脱ぐと、染み出した愛液が糸を引いた。女の弱い部分も全て晒して裸体を男の眼前に捧げた。美しい顔を首まで真っ赤にしながら、潤んだ瞳で正面を見つめた。
「こうして見ると、この一月ほどで大分いやらしい体つきになってきたじゃないか」
 品定めをするような男の視線と言葉に、思わず長いまつげを伏せる。
 確かに、彫刻のように完璧なしなやかな女体のバランスはそのままに、こころなしか女らしい柔らかさが増していた。しかしそれを指摘されると、まるで内心の淫らさが肉体にまで現れたように感じる。胸を手で覆ってうずくまりたくなるのを必死に耐えていると、押さえた羞恥心がぶるぶると体を震わしてしまう。
「おっしゃらないでください……、どうぞ、お気の済むようにアンネロッテを罰してください」
 かつての誇り高さからは信じられない、屈従の言葉だが、その中に混じるかすかな反抗心を男は見逃さない。
「殊勝なことを言いやがるな」
 そう言いながらベルトランは鞭を振るった。
「あくぅっ」
 太股に衝撃と熱い痛みが走り、抑えようとしていた悲鳴が漏れる。
 容赦なく男は白い肌のそこここに紅い跡を付けていく。肌を傷つけるほどではないが、熱い痛みをもたらす絶妙な力加減である。
 弾む尻肉、敏感なわき腹、なだらかな腹部、うねる背中、打たれる度にアンネロッテは食いしばった口元からうめき声や悲鳴を漏らし、女体を波打たせる。
「どうだ、これで少しは反省したか」
「は、はいぃ……」
「なにを反省したんだ?」
 男は紅い跡を鞭の先でなぞりながら聞く。痛みとかゆみがアンネロッテの体を反応させる。
「お、踊りを失敗しました、私が未熟でした……」
「それだけか?」
「集中力を欠いておりました」
「なんでだ?」
 ビシリと音を立てて、鞭が柔らかい乳房を叩く。
「あうぅぅぅん! か、飾りが、房飾りが揺れる度に乳首を刺激して……」
「飾りが悪いのか?」
「ひぃぃっ、あふぅん、いえ、私の乳首がいけないんです、いやらしいおっぱいが感じ過ぎてぇ」
 涙を流しながら、アンネロッテは恥ずかしい告白をさせられる。
「そうだな、さっきからずっと起ちっぱなしだぞ、このエロ乳首は、鞭で叩かれてもぴくぴくしやがって、筋金入りのいやらしさだな」
 突き出された肉山の頂点では、きれいな円を描くピンク入りの頂点に豆粒大の可憐な肉芽が痛々しいほどしこり起っていた。
「ああっ、許してぇ」
 恥辱と痛みと快感に膝をがくがくさせながらも、アンネロッテは必死で、服従のポーズを保つ。
「許して? 本当に反省しているなら、そうじゃないだろう」
「あぁ、うくぅぅん、アンネロッテのいやらしい乳首にお仕置きしてください!」
 乙女が破廉恥な懇願を叫ぶようにして言うと、水平に振られた鞭が正確に、可憐な両乳首を打つ。
「あひぃぃぃぃん!」
 ついに、乙女の美脚が崩れ落ち、尻餅をついて、後ろに倒れ込む。開いた足の付け根では紅色の肉花びらがほころんで、こぽっと愛液を湧かせて床を濡らした。

「やれやれ、鞭を食らっても感じるようになったか、とんでもない淫乱になっちまったな」
 男の嘲笑を聞いて、アンネロッテは屈辱に目を伏せ、足を閉じて手で股間を覆う。いったい誰のせいでこうなったのかと恨み言がのどまで出掛かる。
 
「誰が隠していいと言った? お前のいやらしいところがどんな風になっているか調べてやる。開いて見せろ」
 アンネロッテは唇を噛みながら、女としてもっとも恥ずかしいM字開脚のポーズを取る。むっちりとした太股の前に手を回して、両手の繊細な指でほころんでいた肉のあわせ目を左右に大きく開いた。
 震えるの花びらに囲まれた、珊瑚色の濡れ光る肉園が露わになる。飾り毛の下では、鞘を割った真珠が顔を出す。さらに下にぽっかりと開けられたピンクの肉洞は、ひくつきながら、なおも透明な粘液を垂らす。
「ふふん、大洪水だな。尻の穴までビチャビチャじゃねえか。鞭で打たれるのが、そんなに感じたのかよ。物欲しげにおまんこをひくひくさせやがって」
「いやぁっ、恥ずかしい……」
 すすり泣くように、羞恥を訴えながらも、恥辱の肉泉を開いて見せつけるのは止めない。視線から逃れるようにもぞもぞと腰を動かすのが、むしろ誘うようだった。
 鞭の紅い跡がしっとりと白い肌を際だたせ、女体をなまめかせる。上気して潤んだ瞳と、半開きの口から漏れる荒い息は、発情した美しい牝そのものだった。
「おい、このおまんこは何が欲しくて、こんなにひくついていやがるんだ? 言ってみろ」
「あんん、お、おちんちんです。ベルトラン様のたくましいおちんちんがほしくて、こんなにいやらしいおまんこになってしまいましたぁ!」
 卑猥な言葉を叫ぶと、強烈な恥辱が、脳髄をとろかすような興奮に変わる。その興奮のまま、惨めさにすすり泣きながら懇願する。
「ああ、お願いです、もう、耐えられません。どうか犯してください、貫いてください」
 かつて、いやらしい言葉を狂わんばかりの意思で拒んだことは、もはや遠い記憶だった。

「やれやれ、とんでもない淫乱まんこだな。それじゃあ、失敗した踊りの代わりに、自分で自分を慰めて見せろ。それで俺を興奮させられたら、ちんぽをくれてやろう」
 ここにいたってまだ、男は、アンネロッテ嬲るつもりなのだ。
「ああ……」
 アンネロッテは、背徳的な喜びを感じながら命令に従う。開いていた指を、興奮した女肉を揉み込むように動かす。
「まて、こいつの前で、自分を見ながらやってみろ」
 男が示したのは部屋の隅に立てかけられていた、大きな姿見である。それに向き合うと、発情しきった淫らな女体が全て映し出される。誇り高く凛々しい本来の自己像とは真逆の、獣のように快感にとろけている自分だった。
「あぅぅっ、こんなのいやぁ、見せないでぇ」
「駄目だ、きちんと目を開いてオナニーする自分を見るんだ。そして、どこをどう感じているか、全部言葉で説明しろ。俺を興奮させるためにな」
「そんなこと、恥ずかしすぎます……」
 男の命令に自分を徹底的に女として辱しめる意図を悟り、アンネロッテは慄然とする。しかし、かつてなら反抗心がまず湧き出たはずなのに、いまでは新しい恥辱に対する興奮が先立つ。

 アンネロッテは、鏡に映る自分を見つめながら、右手の指を秘裂にそってにゅるにゅると前後させ、左手で乳房を柔やわと揉み始めた。
(誓ったもの、目的のため、銅貨を得るのためなら、どんな卑しいこともするのだと……)
「あん、ふぁぁん、い、今、割れ目を指で撫でています。入り口の所も、触っていると、優しい感じで気持ち良くなって、んんっ、奥の方がじんとします。ああっ、ち、乳首は感じ過ぎちゃうので、おっぱいを揉みながら、たまに触ってます、んうんっ、あふっ」
 元々嘘のつけない性格であるうえ、こんな興奮状態の頭では適当なことを言ってごまかすこともできない。貞淑な乙女にとっては、欲情の全てを白状させられることは、肉体を晒すことよりも辛い恥辱だった。
 それなのに、秘肉を弄っては、淫らに舌を出して喘ぐ自分を見ていると、刺激が倍増して、すべての言い訳が溶けるほど感じてしまう。
「ああんっ、ク、クリを弄ると、ビクビクしちゃうぅ! あんっ、あふぅん、電流が走って、いっちゃいそうです」
「おいおい、もういっちまうのか、早すぎるだろ。俺を興奮させるってことを忘れてないだろうな」
「ひぅぅん、あふゅぅ、はい、クリは我慢します……。んんっ、おまんこを指でにゅぽにゅぽしてますぅ。ああ、切ない、指二本じゃ細くて、だめぇ。ご主人様のおちんちんみたいに逞しくないから、辛いです。んむっ」
 アンネロッテは、豊乳の先端を思い切り持ち上げ、下を向いて自分で乳首をくわえるように舐める。
「ああん、ち、乳首は舐められるのが一番気持ちいいです……、指でコリコリすると強く感じるけど。舌で優しく舐められたり、吸われたりするのが……ああ、でも我慢できないぃ」
 アンネロッテは繊細な指先で、しこり立った乳首を豊乳に陥没させるように押し込み、ぐりぐりと弄ぶ。白い女体がびくびくと痙攣するように、跳ねた。
「あうぅぅ、あふーっ、お、おまんこの中は、クリの裏側のちょっと下が感じます。あんん、それと、一番奥のところも、とんとんと刺激すると、びくびくしちゃいます、ああっ、だめっ、いっちゃう!」

「まだいくのは早いぞ、我慢の足りない奴だ。これを使ってみろ」
 渡されたのは真珠のような丸い玉が連結された棒だった。根本になればなるほど玉が大きくなる。それが尻穴を攻める道具であることは、何度かねじ込まれた経験から知っていた。
「ひぅっ、そんな、自分でお尻の穴をいじるなんて……」
「嫌なのか?」
「い、いえ、やります……」
 形ばかりの抵抗も、男の一睨みで引っ込めざるを得ない。肛門を責められるたびにヒィヒィとよがり泣かされ、性感帯として発達してしまっている。しかし、自らあの背徳の感覚を味わうのは初めてである。自然と顔が熱くなった。
「ああ、いやぁ……」
 男の胸に背中を預けて、開いた股間を更に上向かせる。膝が脇下にくるほどに開くと、先ほどより更に恥ずかしい姿勢を鏡に映して、薄く色づく肛門のすぼまりを正面にさらけ出した。
 卑猥なおもちゃをひくつく桃色の密壷に差し入れ、すすり泣きながらたっぷりと愛液をまぶす。それを今度はその下のすぼまりにあて、ゆっくりと差し込んでいった。
「はくぅっ、うぅぅん!」
「目をつぶるなよ、しっかりと見ておけ」
「ひぃん、くぅっ、だめぇ、こんなのぉ……」
 ぬめる球体が連続して、不浄の門を逆行してくる。小さなすぼまりが押し広げられては閉じていく自涜の様を自らの目で確認させられながら、そのたびに、脊髄を熱い刺激が駆け上がる。怖気を伴う快美感に震えながら、女の秘貝がひくひくと蜜を吹きこぼす様子までも目に入ってくる。
(ああ、なんて淫らなのこの私は……お尻の穴の感覚でこんなにいやらしく悶えて。それなのに止められない、もっともっと欲しくなってしまう)
「はひぃ、くはぁん、はぁん、あん、あんっ」
「どうした、説明が止まってるぞ」
「あふゅん、くふっ、すみません、あふっ、た、玉がっ、入ると、あひっ、ぞくぞくして、ああっ、で、出るときは、ああぁぁっ、ずっと漏らしてるみたいで、あっ、熱いっ、ああっ、おかしくなっちゃう!」
 終わりの見えない肛門性感を、自らの思うがままに発生させながら、自分の女体の反応を目視しながら報告する。まるで自分が快感を貪るためだけに完結した存在のように感じる。
「あひぃっ、もうだめっ、あんんっ、狂っちゃう、ああっ、はんんっ」
「そろそろ限界かな、おまんこも触って、いっても良いぞ」
「はいっ、あんっ、怖いぃ、ああああぁぁっ、だめぇ、すごいぃ、びんびんのクリトリス、かんじすぎちゃうぅぅ!」
 左手のおもちゃで肛門を責めながら、右手の繊細な指が、濡れそぼつ肉花をいじりはじめる。親指で勃起した肉芽を押しつぶしながら、根本まで入った二本の指が肉壷内を水音をたててかき回した。
「ああっ、もうだめ、気持ちよすぎちゃう。はぁっ、も、もう限界です。指がおまんこの中の一番感じるところを触っちゃうぅ。が、我慢してたのに、もういっちゃうからぁ、あくぅぁ、ああぅ、だめだめぇ、おつゆふぃちゃう! ああああぁぁぁぁーーーーっ」
 丸く開いた口から舌を突き出し、身も世もない嬌声が飛び出る。白い女体が跳ねるようにうねり、しこりたった乳首とともに豊乳が弾む。指に抑えられた穴から、透明な液が噴き出し、しぶきになって周りに飛び散った。
(ああ、なんていやらしいの、私はもう淫らさの化物なんだわ……)
 白く明滅する視界に、意識が昇天しそうになりながらも、一瞬そんな考えがよぎる。

「はぁ、はぁぁ、はぁん、ご、ご主人様、ベルトラン様、お願いです、アンネロッテを犯して下さい、お、お情けを下さい……」
 呼吸をが整ってくると、アンネロッテは開いたままの股間をベルトランに向けて、すがるような視線で淫らな懇願をした。
 それは、銅貨を得ようという論理的な目標以上に、自涜でここまで激しく乱れた恥ずかしさから逃れるためだった。
 今までも、男に責められて同じくらい淫らになったこともあったが、自分一人でここまで快楽を貪ったのは初めてだった。それが激しい羞恥になってアンネロッテの中に渦巻いていた。だから、なんとしても男に参加してもらいたい、この自慰も男との行為の一貫であったことにしたいという心理が、知らず知らずに働いていたのだ。
「おいおい、あんなに派手にいっておきながら、すぐにちんぽの催促か? 信じられない淫乱だな」
 男の容赦のない辱めの言葉にも、なぜか安心を覚える。より巨大な羞恥の前に、恥ずかしい言葉もすらすら出てくる。
「はい、もっと熱くて太いもので埋めて欲しいんです。もっと激しく……あんっ、指じゃだめなんです」
 アンネロッテはなおも水音をたてて、繊細な指を秘肉に這わせる。切なげにすすり泣いて、どん欲に快楽を求めるのは、自分でも演技なのか本心なのか分からない。
「よーし、そこまで言うなら、その淫乱な肉壷を犯してやるか」
 ベルトランは腰の怒脹した巨根を取り出す。アンネロッテの美脚に手をかけ、限界まで股間を広げると、先端密を垂らす、肉花にこすりつけた。
「ああっ、ありがとうございます、ご主人さまぁ、あひぃぃぃぃん!」
 男の腰が力強く突き出され、狭く柔らかい肉洞を太い肉槍が押し進む。待ち望んでいた女肉を侵略される感覚に、アンネロッテは机の上に倒れて、震えるように声を絞り出す。
「くふぅ、お前のここも、大分こなれてきたな。締め付けるだけじゃなくて、襞がとろける様になってきたぜ」
 男は女肉を味わうようにゆっくりと抜き差しをする。肛門に差し込まれたままのおもちゃが、刺激を加える。
「はあっ、はうぅ、恥ずかしいです。あんん、あはぁ、だえめぇ、いったばかりだから、感じすぎちゃうぅ」
 腰を肉棒に貫かれながら、両手は頭の上で机に押しつけられる。
 机の上に、アンネロッテの豊かな銀髪が広がる。その中心で美貌を恥ずかしげにくなくなと振りながら、甘い快感の声を漏らす。
 まるで蝶として標本にされたような気分になりながら、せめてもの反撃に膣肉をうねるように締め付けた。これも、男に教え込まれたやり方で、秘肉の部分部分を連続して締め付けるのだ。
 しかし、憎らしい男は気にする風もなく、同じリズムで皮肉を蹂躙し続ける。その逞しい力で、感じる部分をえぐられる度に、鳴き声が漏れた。
「ああっ、ああっ、もうだめっ、またいっちゃうぅ!」
「好きなだけ、いっちまえ、次は肛門を犯してやるからな、こっちのおまんこには張型をくれてやる」
「そんなっ、はぁ、はうぅん、はあぁぁぁぁぁん!」
 アンネロッテは鳴き声をあげて、絶頂に達した。秘肉が収縮するように蠢き、肉棒を奥に吸い込む。
 しかしベルトランは、かすかにうめいたものの、怒脹を爆発させたりはせず、そのまま複雑な抽挿を続ける。
「あふぅん、もう許して……、はうっ、はうぅっ」

 そして肛門と蜜壷で乙女の体が三度昇天するとき、ようやく男は、その精を子宮口へ流し込んだ。アンネロッテは息も絶え絶えに、涙を流しながら白魚に様に体を痙攣させるしかできなかった。


「くく、お前も色事が板に付いてきたな。これならどこの高級娼館に出しても恥ずかしくないぜ」
「はい、ありがとうございます……」
 礼を言いながらも、恥ずかしげに顔を背ける素振りが、かつての騎士姫とは思えないほどたおやかで艶っぽい。もう何十回とされていたことでも、激しく乱れた行為の後には、自意識と羞恥心が蘇るのだった。
「お前も、娼婦として一人前だな、ひひひ、実際ガイノスあたりでその気になれば、傾城、傾国の評判になるぜ。騎士として女王に反逆するより、むしろそうやって大臣でも誑かした方が効果的かもしれんぞ」
「お戯れを……」
 アンネロッテは騎士の大望を揶揄する言葉に目を伏せた。こんな侮辱にも、あと少しの銅貨のために耐えなければならない。今までこの男は一定の基準に沿って、きちんと銅貨を支払ってきた。しかし、最後の最後で支払いを渋って、弄ぶことも考えられた。その怖れから、アンネロッテは一層従順な振りをするしか無かった。

「さてと、約束の銅貨百枚まで、あとどれくらいだ?」
「……十五枚です」
 男が何故こんな質問をするのか、アンネロッテはいぶかる。あらためて、もう何十回も、淫らな奉仕をし辱められてきたのかと、悲しくなる。この肉体がこんなにも感じやすく淫らになってしまったのも当然だ。
 そしてまだ後十回以上も、更なる辱めを受け入れなければならない。もしかしたら今まで以上に、気も狂わんばかりの責めが待っているかもしれないのだ。その事を思い、淫らな恐れに裸の体を抱いて身を震わせた。

「そうかい、じゃあ今回は特別だ、銅貨十五枚を支払ってやろう」
 しかし、男は予想を裏切る言葉と共に、銅貨を投げ出した。
 アンネロッテは驚き、男と銅貨を交互に見比べる。今までも二枚、三枚の銅貨を払うことはあったが、十五枚は破格だ。
「くくっ、どうした鳩が豆鉄砲喰らったような顔をして、これが欲しかったんだろう?」
「それは……でも、一体どうして」
「なに、単なる気まぐれさ。さて、これでいつでも、お前は俺に挑戦できるな」
「あ、明日! すぐ明日にでも戦って下さい……、戦えっ!」
 狂おしいほどに望んでいた決闘の権利、娼婦から騎士へと戻るための扉への鍵を突然渡され、戸惑いながらも、叫ぶように宣言する。
「おいおい、急だなあ。もう少し準備やらなにやらしてからの方が良いんじゃないか、いきまくった体も疲れてるだろうしな」
「明日だ」
 アンネロッテは、裸体をかき抱いて乳房を隠し、男を睨みつけると宣言する。それはこの娼婦の境遇に甘んじている事に、自らの本意が一片たりとも混じっていないことを示すためでもあった。

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Date:2014/01/18
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