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カッコウの官能小説劇場

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第三章 第二節

「これより、流浪の戦士レイナ、武者巫女トモエ、そして森の番人ノワの三人の美闘士によるクイーンズブレイドを開催する!」
 円形闘技場に塔の主の芝居がかった宣言が響き渡ると、満杯の観客から万雷の拍手が湧き起こる。

 闘技場の壁の二つの鉄格子が開いて、トモエとノワが向かい合う位置から入場してきた。観客達は歓声でもって二人を迎える。レイナは塔の主の後ろにいた。

 トモエは清楚な巫女服に身を固め、ノワもいつもの服で隠すべき所を隠している。
 それでも大観衆の視線が自分たちに集中するのを感じると、昨日の恥辱が生々しく蘇ってくる。肉体の秘すべき部分を晒し、恥ずかしい声をあげながら快楽の絶頂に溺れる姿を見られたのだ。二人は上気した顔をうつむかせたり、身を揉んだりしながら、その場から逃げ出したくなる衝動に耐えていた。。
 しかも意に反して股間から秘蜜がじんわりとしたたってきたのが、二人をを困惑させた。
(わたくしったら、戦いの前だというの淫らな気分になるなんて。こんな風ではノワちゃんに打ち負かされてしまいます。あの観客は本当に生きている人々ではありません。気にせず集中せねば……)
(やあん、おつゆがふとももに垂れちゃうよぉ。なんだかエッチになっちゃってる……。これじゃあトモエに勝てないよ。もし負けたら昨日みたいにいやらしい事されちゃうのかな……)

「本日の第一試合は武者巫女トモエ対森の番人ノワである! それでは美闘士達よ、持てる闘技の全てを示せ!」

 トモエとノワは互いに得物を構えて対峙する。二人は間合いを保ったまま互いの呼吸をはかるように牽制し合い、すぐには刃を合わせようとはしなかった。
 そんな二人に焦れたように観客から下品な野次や文句が飛ぶ。しかし向き合って相手の動きを探るうちに、戦士としての勘が戻ってくる。精神の集中を高めた二人に、観客の声は届いていなかった。

(トモエに勝ったことは一度もないけど……。でも、勝てそうもないと思ったこともない! 戦士長の教えを思い出そう。ノワも強くなってるんだから!)
(このわたくし達を辱めるためのルール。でも、手加減無く剣を振るっても相手を傷つける心配がないのはありがたいですわ。ノワちゃんには悪いけど、手加減無しでやらせてもらいます!)
 二人とも利己心からではなく、自分が塔の外に出て助けを呼んできたいと願っている。そして何より闘士としての誇りと尊敬が、互いに全力で戦うことを望んでいた。
 闘技場の壁の上のレイナは、どちらを応援することもできずに、複雑な気持ちで試合の行方を見守っていた。

 互いの闘気が最高潮に高まった一瞬、二人は同時に前に出て瞬時に間合いが詰まる。
「……てぇぇぇぃっ!」
 滑るような動きで踏み込んだトモエの太刀が、ノワに頭上から襲いかかる。ノワはそれを棒で弾いて反らした。
 しかし反撃の暇もなく、トモエが二の太刀、三の太刀と閃光のような攻撃を繰り出す。ノワは防戦一方になった。
(く、凄い、これがトモエの本気の剣筋なの)
 今までの対戦でも決して手を抜いていたわけではなかったが、心優しいトモエはどうしても致命傷を与えるような斬撃は控えていた。枷の解き放たれたトモエの攻撃は鬼神の如く容赦のないものだった。

「ノワも凄い、あの攻撃を全部弾いてる……」
 壁の上のレイナが呟いた。
 レイナの言うとおり、防戦一方ながらノワはトモエの閃光のように繰り出される斬撃を全て棒で受けていた。
 トモエの攻撃は上半身に集中している。左右から繰り出される攻撃にノワの棒も変幻自在に対応して刃を体に寄せ付けなかった。

「やっ!」
(! ここっ)
 頭上から真っ直ぐに切り下ろされる刀に対して、ノワは右足を軸に回転する。人を真っ二つにする斬撃はノワの髪の毛を数本切り落としながら、肉体には僅かに触れなかった。
 ノワの棒が回転の勢いと共に複雑な軌道を描いてトモエに襲いかかる。
「あつっ!」
 棒は鈍い音をあげて、トモエの太ももを打つ。
 トモエの顔が苦痛に歪むと、袴が突如刃物で切り裂かれたかのように、大きく破れる。
 鮮やかな緋布がするりとトモエの足を滑り落ちると、白くまぶしい太ももがあらわにされる。すらりと長く伸びながら、鍛えられた筋肉の上にむっちりと柔らかい脂肪が厚くのったむしゃぶりつきたくなるような美脚である。観客はそれを見てやんやの声援をおくった。

(くっ、流石ノワちゃん。油断はできません)
(よし! 今みたいな攻撃を後一、二回当てられれば、いくらトモエでも……)

 トモエは一旦下がって間を取ろうとするが、ノワは好機を逃さず打ちかかる。横に振られた棒をトモエは太刀で立てて受ける。そのまま即座にノワの顔めがけて振り下ろした刃を、回転させた棒の逆側でノワが弾く。
 トモエの攻撃が慎重になった分、今度はノワが隙を見て攻撃を繰り出し始めた。身軽なノワが繰り出す変幻自在の攻撃を、トモエはぎりぎりのところで防ぐ。その度に袴を無くした上衣の裾がめくれて、小さな布で覆われた股間や、桃のように丸い尻たぶの躍動が剥き出しになるのだった。

 戦いに夢中の美闘士は気がつかなかったが、その様子は上空に魔法で大きく映し出されていた。
「……ちょっと、あんないやらしい映像の映し方はやめなさいよ!」
 女らしい美尻が激しい動きに合わせて、ぷりぷりといやらしく揺れる。それを見たレイナが我が事のように恥ずかしくなり、顔を赤らめて塔の主に抗議する。
「美しい部分を映すのがなぜ悪いのだね。観客も見たがっている」
「こんな……、こんな風にわたし達の戦いを辱めないで!」
「ふふふ、みんな本当はこういう風に見たがっているのさ」

 レイナが怒りを表している間に、ノワの棒がついにトモエの胴に入った。
「あくぅっ」
 清らかな白い上衣もバラバラになって分かれ落ちた。
 形の良い巨乳が紅色の乳首まで露わになって衝撃に弾む。今やトモエは小さなふんどしで股間を隠すだけの艶姿となった。
「いやっ!」
 群衆に悩ましい女体の曲線を全て晒したトモエは、恥じて思わず乳房を押さえる。
(可哀相だけど、こうなったらできるだけ早く終わらせよう。トモエのためにも)
 ノワは最後の一撃を加えるべく、棒を振り回す。それをトモエは振り下ろす太刀で押さえた。そして、解放した巨乳を大きく揺らしながらノワの顔めがけて突きを繰り出すが、その突きには鋭さが欠けていた。
 身をかがめて頭上に突きを避けたノワは、低い姿勢のまま水平に棒を振り回す。
(トモエは足を狙われることは慣れてないはず、これで決まりだよ!)
 しかし、必勝を確信したその横薙ぎは空を切った。
 驚くノワの目に、跳び上がって大きく太刀を振りかぶるトモエが写る。
(!? 読まれてたの!)
 棒を戻す暇もなかった。強烈な閃光が肩から斜めにノワの中を通り抜ける。
「あぁーーーーーーーっ!」
 本物ならば間違いなく即死の斬撃だった。
 ノワの身につけていたものが全て弾け飛ぶ。ほっそりと未成熟な曲線を描く体が、生まれたままの姿になった。
 トモエの大逆転勝利に観衆が大歓声を上げる。
 実際の傷はなくとも斬られた衝撃は強烈だった。ノワは膝をつくと前後に揺れて、糸が切れたように仰向けに倒れた。
 開いた足の根本の秘裂から、透明な水がちょろちょろと漏れだしてしまう。朦朧としながらノワは、空中に映し出された裸で粗相をする自分の姿を見た。そして塔の主が、トモエの勝利を宣言するのを聞きながら、意識が薄れていった。


 ノワは股間に何かが這い回るような感触で目を覚ました。
 目を開けて見ると、誰かが跪いて内ももをまさぐりながら、股間に顔を当てている。少女の割れ目にそって、熱く柔らかでぬめった感触が前後する。
「ひゃあああぁ!」
 秘部を舐められていることにノワは驚き、とっさに体を離そうする。
 しかし、じゃらっという金属音がして腕が引っ張られ、逃げられない。
 ノワは二メートルほどの高さに水平に渡された鉄棒から伸びる鎖に、両腕を掲げて繋がれていた。

 そして周りを見渡すと、ここは先程と同じ円形闘技場だ。いつの間にか中央に丸太で壁と同じ高さの高台が組まれている。その上にノワはばんざいをしながら膝立ちで繋がれているのだった。

 ノワの正面では同じ目線の高さに塔の主が座っていた。その両隣にはレイナとトモエが、手と足を革ベルトで椅子に拘束されて座っている。トモエは新しい巫女服に身を包んでいる。。
「ノワ!」
「ノワちゃん、大丈夫ですか? くっ、この」
「トモエ! レイナ!」
 二人の仲間を目にしたノワは少し安堵する。しかし悔しそうに身をよじらせている仲間の姿を見て、状況に慄然とする。

 塔の主が、薄笑いを浮かべながら口を開く。
「ノワ、まことに残念だった。しかしあともう少しでトモエを倒すところまで追い詰めた戦いぶりは、まさに美闘士に相応しいものだった。白熱の真剣勝負に、皆満足しているぞ」
 観客からも、同意するようにノワの健闘をたたえる歓声がとぶ。しかし、それにはどこか嗜虐的な空気が含まれていた。大勢の不穏な期待が自分の裸体に向けられているのを感じて、ノワは非常な羞恥を感じるとともに、恐怖で背筋が寒くなるのだった。

(こ、これから何をされちゃうの……?)
「だが、いかに惜敗とはいえ、負けは負け。可哀相だがお前にはペナルティを受けてもらわなければならん」

「あうっ、ひゃっ、いやっ、やめてぇ」
 股間から体の中を走る刺激が強くなった。ノワは尻を振って逃れようとしながら、懇願する。
「おいおい、酷いなあ。ノワのお漏らしまんこを、舐めて綺麗にしてあげてたんだぜ。感謝して欲しいね」
 股間に顔を埋めていた男が立ち上がって言った。
 その男は全裸だった。観衆に筋肉質の肉体を見せびらかすように堂々としている。その股間には長大なペニスが赤黒くそそり立っていた。
「ひっ、い、いやっ。きゃあんっ、あふっ、なにっ」
 初めて見る本物の男の生殖器がに怯え、恥ずかしがるノワ。そこに突然、乳房と尻を撫で回される感触が襲う。
「まだまだふくらみかけだけど、触ってみると意外とあるねえ。ちょっと芯がかたいかな」
「ノワちゃん、お肌がすべすべだねえ。お尻なんてぷりっとしてて赤ちゃんみたいだよ」
 振り返ると後ろにも全裸の男が二人いて、ノワの柔肌を無遠慮に楽しんでいる。
「い、いやっ! いやあああああぁっ」
 ノワは、恐怖に駆られて悲鳴を上げる。身を隠す服もなく手を縛られて、グロテスクなペニスをそそり立たせた男達に囲まれているのだ。身をよじって悲鳴を上げる姿を見た観客は残酷な笑い声を上げた。

「おいおい、そんなに邪険にするなよ。俺達ノワちゃんを応援していたんだぜ」
「そうそう、有り金全部をノワちゃんの勝ちに賭けるくらいにね。絶対勝つって信じていたのになあ」
「ノワちゃんが負けたおかげですってんてんになっちまったよ。それで慈悲深いあのお方が、負けた分ノワちゃんを好きにしていいって、言って下さったのさ」
「そ、そんな……、そんなのいやだよ……。ひゃうぅっ」
 後ろから伸びてきた手が、慎ましやかな胸のふくらみをつかむ。やわやわと感触を楽しむように指を動かすと、頂上で恥ずかしげに尖っていたピンク色の乳首をつまんで刺激した。

「これが、今回の敗北のペナルティというわけだ。何しろノワは魔物の舌や触手ばかりに犯されては、あんあん喘いでいるからな。そろそろ人間の男も知らないと、魔物とやりたがる変態になるんじゃないかと心配なのだよ」
 魔物に犯させた張本人である塔の主の嘲るような言葉に、ノワは顔を赤くして悔し涙を浮かべる。
「そんな、ノワそんなんじゃないもんっ!」
「へっへっへっ、安心しなよ。今からたっぷり気持ち良くしてあげるからね」
「男にやられる快感を、このちっちゃな体にじっくりと教えこんでやるぜ。終わった後はちんぽ無しじゃいられなくなっちまうかもなあ」
「い、いやあああぁぁっ!ああっ、触らないで……! あうぅ。誰か、誰か助けてっ!」
 ノワは細い体をよじりながら、泣き叫ぶように助けを求める。しかし、観客から返ってきたものは、残酷な見世物を期待する興奮した視線と卑猥な野次だけだった。
 これから衆人環視のもと男達に陵辱されてしまうのだ。ノワは自分の運命を悟り絶望してすすり泣いた。

「やめなさいっ! お、女の子を縛って、辱めるなんて。卑怯者! 恥を知りなさい!」
「あ、あなた達には人の心というものが無いのですか! こんなこと、絶対に許されません……!」
 レイナとトモエが怒りの声を上げる。いつも天真爛漫な溌剌さを振りまいているノワが恐怖に怯えて弱々しく泣いている姿を見て平静ではいられなかった。もしノワが自由の身ならば、例え棒を持っていなくてもあのような男達に好きにさせたりはしなかっただろう。ノワの強さをよく知っている分、美闘士達は我が事のように悔しかった。

「お、お願いです。こんな酷いことはやめさせて下さい。ノワちゃんはまだ少女なのに、あんまりです……」
 トモエが塔の主に懇願する。正々堂々とした勝負の結果とはいえ、自分がノワをこのような状況に追いやったという罪悪感で胸が潰れそうだった。
「そうはいかん、闘いは真剣勝負であるからこそ価値がある。本来ならノワは死ぬか大怪我を負っている状態だった。それに匹敵するペナルティと考えればむしろ甘いくらいだとは思わんかね」
「そんなの、勝手な理屈よ……」
 そもそもこの疑似クイーンズブレイド自体、全て塔の主の勝手な欲望から始まっているのだ。そして美闘士達にそれに逆らう術はない。レイナは無駄な抗議とわかっていても、なんとかノワを救う言葉がないか必死で考えた。

「……では、ペナルティはわたくしが受けます!」
 トモエが叫ぶように言うと、塔の主は驚いてトモエの顔を見た。レイナやノワも驚いている。
「本気で言っているのかね? あそこに縛られて、皆の見ている前で三人の男にかわるがわる犯されるのだぞ」
「……はい。だから、だからノワちゃんは解放して下さい」
 トモエは一瞬うつむいて唇を強く噛みしめた後、苦しげに歪む顔を上げて言った。その声ははっきりと震えていて、内心の強い葛藤と恐怖を感じさせた。
「おやおや、貞潔なトモエが自分から男に抱かれたいと言い出すとは驚いたな。人前で犯される快感が癖になったのかな? それとも、ノワに先に男を経験されるのが悔しくなったか?」
「そ、そんな訳無いでしょう! ……とにかく、わたくしがノワちゃんに代わりにペナルティを受けます」
 いたいけなノワが男達に輪姦されるという無残な光景を、トモエはどうしても見たくなかった。闘士として同等の強さを認めながら、天真爛漫で無邪気なノワは妹のような保護欲の対象だったのだ。例え死よりも辛い屈辱をこの身に受けようとも絶対に守る覚悟があった。

「だ、だったら、わたしも一緒にペナルティを受けるわ。あなたも、一人よりも二人の方が満足するんじゃなくて」
 考えている様子の塔の主に、レイナも申し出る。レイナもトモエと同じ思いがある。それにて、仲間としてトモエだけに辛い思いをさせたくなかった。自分の身に降りかかる恥辱を想像すると、強烈な恐怖がせり上がってくる。しかし、それ以上にトモエが見せた仲間への思いを自分も共有して乗り越えたかった。例え互いに剣を交えることになっても、三人は固い絆で結ばれて、同じ目的のために戦う仲間なのだ。

「ううん、だめだよ」
 闘技場にノワの澄んだ声が響く。
「負けたのはノワだから、これはノワが受けなくちゃ。負けることは恥ずかしくないけど、負けを受け入れられないのは恥ずかしいことだって戦士長も言ってた」
「ノワちゃん! こんな理不尽なことまで受け入れる必要はありません! こんな酷いことは……」
「トモエ……ありがとう。でも、トモエやレイナに代わって貰う訳にはいかないよ。
 ……もうちょっとでトモエに勝てたんだけどな。やっぱりトモエは強いね。でも、ノワも次に戦うまでにはもっともっと強くなって負けないから……」
「ノワ……」
 手を頭上に縛られた幼い裸体は、いつもの元気な姿に比べか弱く見える。それでも、ノワは顔を上げて、悲惨な運命を受け入れようとしていた。
 ノワがこれ以上自分たちに心配をかけまいと健気に振る舞うのを見て、トモエとレイナは改めて自分たちの無力さを噛みしめるしかなかった。

「うむ、ノワの言うとおりだ! 勝者の栄光と敗者の屈辱、その明暗が濃いほど勝負の醍醐味も強烈なものとなる。勝者といえども敗北のペナルティを肩代わりさせる訳にはいかん!」
 塔の主の宣言に、レイナとトモエは絶望と悔しさにうつむくしかなかった。

「しかし、ノワは美闘士として素晴らしい覚悟を示してくれた。そのことに免じて、一つペナルティを逃れるチャンスをやろうではないか」
 ノワはその言葉聞き、はっとして塔の主を見る。もしこの悲惨な運命から逃れることができるなら、何でもやりたかった。

「ええっ、今更そりゃあ、ないっすよ」
「俺達ノワちゃんをやれるって言うから、こんなにチンコをぎんぎんにして舞台に上がったんじゃないですか」
 男達は塔の主に向かって口々に不満を言った。
「……貴様ら、私の決めたことに口答えできるような身分か? 別に代わりはいくらでもいるのだぞ」
「す、すいやせん……。こいつらもノワちゃんの体を目の前にして、つい昂ぶっちまったんでさ。主様に逆らおうなんて気はこれっぽっちもありやせん」
 自分も文句を言っていた一人が、怯えたように仲間に責任をなすりつけつつ、へつらった。他の二人も不満を押し殺して、塔の主の機嫌を取る謝罪を口にした。
「ふん、先程渡しておいたあれを出せ」
「へ、へい」

 塔の主が台の上の男達に言うと、一人が筒状のものを持ってきて見せる。それは腕ほどの大きさのピストン式の水鉄砲のようで、先端には細く短い口がついている。
「これにはな、お前達が下で見たスライムが入っておる。もっとも、もう生物とは言えないくらい薄めているがな。
 こいつの本来の役目を覚えているかね? そう、人間の排泄物を分解することだ。これはノワに浣腸して、お尻の穴も使えるようにと用意しておったのだよ。なにしろ三人の男を相手にするのに、その可愛らしいおまんこだけでは心許ないと思ってな」
「か、浣腸って、そんな、まさか……」
 塔の主が嬉しそうに、おぞましいことを説明するのを聞いて、改めてノワにおびえが走る。目の前の男がまともなチャンスを与える訳がないことを改めて思い知らされる。
「ふふふ、その通りだ。まずこれをノワのお尻の穴に流し込んでやろう。本当はそこで栓をするつもりだったが、そのまま十分間出さずに耐えられたら、ペナルティはそこで終わりにしてやろうではないか。もし、耐えきれずに途中で粗相をしたら……、予定通りのペナルティを受けて貰うぞ。
 本来ならば、敗者にこのような恩情は無用なのだが、一回目だからな。覚悟も出来ていなかっただろう。今回だけの特例措置だ」
 塔の主は、そう言うと砂時計を取り出した。浣腸器を持つ男に手を振って指示をした。
 男達はノワの背中側に回った。左右から二人の男が、まだ肉付きが薄いものの丸みが女らしさを示す尻たぶに手をやると、それを思い切り両側に開いた。
「いやあぁぁっ!」
 秘密の排泄をする時以外は決して外気に触れないはずの穴に空気を感じて、ノワは悲鳴を上げた。思わず顔をのけぞらせると、上空に魔法で自分の後ろ姿が映し出されているのが目に入る。
 白桃のような可憐な尻が男の手で無残に割り開かれている。一本の毛も生えていない清潔そうな肉割れの奥に、かすかに色づいたすぼまりが大写しになる。
「いやぁ! み、見ないで! そんなとこ映しちゃだめぇ……」
 自分の肉体の最も汚らしい部分を、大観衆に晒される恥辱にノワは我を忘れる。
 なんとか逃れようとするが、男達に足ごとつかまれて動きを封じられる。結局尻割れを広げられたまま、尻を僅かに左右に振る程度の動きしか許されなかった。その可愛くもいやらしい動きに観客はむしろ興奮を増大させた。
「お尻をぷりぷりさせちゃって可愛いねえ」
「なあに、あれ。嫌がってる振りして、見せつけようとしてるんじゃない。あんな可愛い顔してとんだ変態だわ」

「ノワよ、どうせこの浣腸は後でやることになっていたのだぞ。先になってしまったがこれに耐える以外に、お前がこの男達からを逃れる方法はない」
「う、うう……」
「嫌だというなら仕方がない。予定通りのペナルティを行うだけだ」
「俺達は、そっちの方が良いんだけどなあ」
 そう言って浣腸器を持った男は、後ろからのノワの股間に手を差し入れ、液のしたたる秘裂をまさぐった。
「きゃぅ、や、やめて……。わかったから、触らないで」
 ノワは自分の恥辱の運命をあきらめ、悲しげな声で言い、体の力を抜く。犯されるのと同じくらい酷い辱めだが、両方されるよりはましだとなんとか自分に言い聞かせる。
「俺達にとっちゃ損なことを協力してやってるんだぜ。本当はそっちからお願いするもんだぜ『ノワのいやらしいお尻の穴を綺麗にするために、どうかお浣腸をして下さい』ってな」
「そ、そんなの……」
 ノワは塔の主が部下を叱ることを期待したが、彼は男の言葉を聞いて面白そうににやにや笑って言った。
「ノワ、一分以内に浣腸されなかったら、超えた時間を浣腸に耐える時間に加算するぞ」
 男の残酷な遊びに、この場の支配者がのったことをノワは察した。

「か、浣腸して下さい……」
 少しためらった後、ノワは近くにいる男達だけに聞こえる程度のささやき声を絞り出す。言った後、耐え難い恥辱に唇を噛みしめる。
「ん~、聞こえないなあ。最近耳が遠くて、この闘技場に響く位の声じゃないと聞こえないんだよねえ。俺の言ったお願いの言葉じゃないみたいだし。それに何かして欲しいなら、それがすぐできるような姿勢を自分からしてくれないとなあ」
「そ、そんな、許して……。お願い、お願いしますから」
 ノワは首をねじって後ろを見ながら、大きな目を潤ませて懇願する。
「だめだめ、何しろ俺達ノワちゃんに突っ込めなくなるかも知れないんだから。……そろそろ一分経つかな」
 ノワの頭は恐怖と焦りで真っ白になった。この男の言うことに従うしかない。もはや、それがなぜなのか、どんなに恥ずかしい事なのかを考える余裕もなかった。
 ノワは鎖の許す限り上体を下げて、お尻を男に向けて突き出すように高く上げた。足もできるだけ開き、自分から恥ずかしいすぼまりを見せる。
「ノ、ノワの! いやらしい……いやらしいお尻の穴を綺麗にするために、どうか、お浣腸をして下さいっ!」
 大声を張り上げてもノワの声は可愛らしい綺麗な声だった。そのよく透る声とは裏腹に倒錯的な言葉が闘技場に響き渡る。
 観客がどっと沸き返るのを耳にしながら、ノワは恥ずかしさに全身の血が逆流する思いだった。
(ああ、どうしよう。こんな汚らしいことを大声で叫んじゃうなんて……。恥ずかしくて死んじゃいたい)
 羞恥がまるで快美感のように背骨を駆け上り、魔物に貫通されたばかりの秘洞から大量の蜜がわき出すのを感じてしまい、ノワの戸惑いはさらに増した。
(やっ、何? こんな、消えていなくなっちゃいたい位恥ずかしいに、何でエッチな気分になるの? ノワ、変態なの?)

「やれやれ、そんなにおつゆをぱたぽた垂らしてお願いされちゃあ、仕方がないな。望み通りたっぷりと浣腸してあげるよ」
 男は浣腸器の口をノワの肛門に突き刺した。
「あひゅうっ!」
 ノワは羞恥に熱くなったすぼまりに、突然ひんやりとした感触を差し込まれ、思わず変な声を出す。
 男がピストンを押し込む圧力を尻穴から感じると、直腸内に液体が注入されはじめた。
 外に排泄をするための穴から、逆に液体を注入される。その違和感は強烈なものだった。背筋を悪寒が走り、脂汗がしたたる。
「はぐうぅ……、気持ち悪いよぉ」
「我慢しな。もしかしたらそのうち気持ち良くなるかもよ」
「も、もう入らないよぉ」
「まだ半分しか入ってないぜ」
「そ、そんな……」
 既に下腹部の圧迫感がノワを苦しめはじめていた。男はそこに容赦なく残りの液体を押し込んでいく。
「あああぁっ!」
 耐えられずノワが悲鳴を上げたところで、ようやくピストンが最後まで押し込まれる。

「ようし、では開始だ。森の番人ノワは、果たして漏らさずに耐えられるかな」
 塔の主はそう言うと、砂時計をひっくり返して、椅子の肘掛けの上に置いた。

「うぐっ、くうぅ」
 ノワは可憐な眉根をよせ、花のような唇を噛んで、時折荒い息を吐いていた。その切迫した苦悶の表情はあどけない顔に相応しからぬ色気をもたらしていた。
(こんなに沢山入れられるなんて……。ああ、だめ、弱気になっちゃ。十分間、たったそれだけだから、何としても我慢しないと)
 ノワは肛門に力を入れ、決壊しそうな門を塞いで耐えた。
 ぐるっ、ぎゅるるるる
 注入された液体が暴れるかのように、腹から音を立てて痛みが襲ってくる。
 ノワは白魚のような裸身を悶えるようによじらせては、それに耐える。
(こ、こんな人前で大きいのを漏らしちゃうなんて、絶対にやだ。恥ずかしくて死んじゃうよ……。
 それから、この人達にも犯されちゃう……。どんなに辛くても、絶対に、絶対に我慢するんだよ)
 痛みと排泄感が、波のように寄せては返す。少しでも気を抜いたら、恥辱と絶望の素が噴出してしまいそうだった。

「ノワちゃん、頑張って! 心を強く持って集中するのです!」
「大丈夫よ! ノワならきっと我慢できるから。苦しくても今は耐えて!」
(あぅぅ、二人が見守ってくれてる。ノワ、一人じゃないんだね……)
 誰にも助けられない孤独な闘いの最中、仲間の激励は身にしみた。なんとか感謝の思いを伝えようと、ノワは苦痛に耐えながら、二人を見て僅かに微笑みを作ってみせた。

「そろそろ半分くらい経ったかな。結構我慢強いねえ、可愛くても流石は美闘士だ」
 言いながら男がノワの腹に手を伸ばす。もし強く押さえられたら最期だ。ノワが恐怖する。
「おい! ノワに触れることは許さぬ。お前達が触ったら絶対に耐えられぬではないか。それではこのゲームが台無しだ」
「へ、へい。失礼しやした」
 塔の主が鋭く叱責すると、男は手を引っ込めた。
「主様、どうでしょう、触らなければよろしいので? 例えば息を吹きかけるとかは……」
「まあ、それくらいは許してやろう。あくまでノワの精神力の試練だからな」

「それじゃあ、お許しも出たことだし……」
 男の一人が後ろから顔を近づけると、口笛を吹くようにして、ノワの耳の穴へ息を吹き入れた。
「ひゃっ、はうぅぅぅ、やめてぇ!」
 ノワの背中を寒気に似た感覚が這い上がった。その感覚はノワの下腹部を直撃して、きつく閉めている肛門から、ぴゅぴゅっと液体が噴き出した。
「あくっ」
 肛門を通るその感覚は衝撃だったが、ノワは必死の思いで括約筋に力を込め続ける。
「おほっ、ついにノワちゃん出しちまったよ」
「その程度ではまだまだ、漏らしたとは言えんな。もっと完全に我慢の限界を超えた事が明らかでないとな」
「うう~っ」

 塔の主の裁定に、ノワは紙一重の差で首が繋がった思いだ。
 しかし、安心する暇もなく男はまたも耳に息を吹きかけ、敏感な体に刺激を与えてくる。さらに他の二人は、前に突き出されて、切なげに震える雛苺のような乳首に息を吹きかけてきた。敏感に屹立した乳首は、空気の愛撫にも反応してしまう。
「ああっ、だめぇ、そんなことされたら、もう……」
 体を走る刺激に限界の緊張感を保つ精神を揺さぶられ、ノワは苦悶した。
「ノワ、頑張って、あと少しよ!」
 レイナの声にノワは砂時計を見る。涙目でにじみ正確には見えない。それでも上の砂がほとんど残っていないように見え、希望を繋ぐ。
(あとちょっと、あとちょっとだけ我慢すれば……)
 淫猥な息を吹きかけられる度に髪を振り乱して、ノワは暴力的な排泄感をこらえ続けた。ただ、この時の過ぎ去ることだけを願いながら。しかし、それも長くは持たないことは分かっていた。

「くぁぁっ!」
「やった、終わりです! 砂が落ちました! ノワちゃんを放して!」
 限界を超えそうな大波を感じている時、ついにトモエが終了を告げた。
(終わった、やっと終わったの……やった!)
 ノワに苦痛の中でも勝利した歓喜と解放感を感じる。

「いやいや、まだだ。忘れたのか、浣腸が遅れた分追加された時間がある、あと一分だ」
 塔の主が非情な言葉を発する、砂時計をひっくり返した。
(そんな!もう、無理……)
 限界を超えて耐え続けたノワの精神に、致命的な衝撃が走る。それと同時に男の一人が、ノワの秘裂から僅かに顔を出していた小さな肉真珠めがけて鋭く息を吹きかけた。
「ひやあああぁ! だめえぇっっっ!」」
 濡れていた急所に冷んやりとした快感が鋭く走る。それはついにノワの精神力で強く閉められたすぼまりを決壊させた。
 ぶちゅっ! ぶしゅぁぁぁ! ぶりゅりゅりゅっ!
 激しい音を立てて、粘性の強い透明な液体とガスが混じり合いながら噴出する。
「いやあぁぁ! 見ないで、見ないでぇっ!」
 便は液体に分解されたのか、出てくるのは透明な液体のみだった。しかし現実を拒否するように目を硬くつぶって泣き叫ぶノワには、大観衆と愛する仲間に、大便を垂れ流す自分を見せつけているように感じていた。
 人格を破壊するような恥辱と圧倒的な解放感、そして肛門を押し広げる排泄の快感がノワの無邪気な心を灼き切る。
「あうぅ、まだ出てる。いやぁ、違うのぉ、らめぇ」
 しばらくの間、ノワの肛門からの噴出は止まらなかった。最後に液体を二、三度飛ばしてようやく終わる。空中に開いた肛門を映し出されながら、ノワはもはや舌が回らず、意味不明な言葉をすすり泣きとともに出すのみだった。

「うひゃひゃひゃひゃ、こりゃまた、すっごく出たねえ」
「全くうんちも我慢できないなんて、いけない子だねえ。たっぷりとお仕置きしてあげないとな」
「くく、たまんねえな、今ので俺のちんぽも我慢の限界だぜ」
 三人の男達は股間の興奮も露わに、ノワに近づき辱める。ノワは抵抗も忘れて自失したようにすすり泣いていた。

「ひ、酷すぎます! こんなのは卑怯です!」
「そうよ! 最後に時間を延ばすなんて。 お願いやめさせて!」
「残念だったな、あとほんの数十秒我慢できればよかったのだが。では、お前達、ペナルティを執行しろ。好きにしていいぞ」
 レイナとトモエが怒りに声を荒らげるが、塔の主は馬耳東風に聞き流し、冷酷にも悪夢の始まりを宣言した。

「それじゃあ俺からいくぜ。ちょっと順番がおかしいが、まずこの物欲しそうにひくついてるケツ穴にいれてやらないとな」
 そう言うと後ろにいた男が、液体で濡れそぼる肛門に傘の張った亀頭をあてがうと、腰を入れて前に押し込んだ。
「ああっ! いやっ!」
 ようやく我に返ったようにノワが悲鳴を上げる。しかし、既に時遅く肉棒の半ばまでが
小さなすぼまりの奥に埋まっていた。そしてさらに侵入しようと、ゆっくりと凶悪な肉棒を小さな体に押し込んでいった。
「あああああっ」
 液体にかき回されてぬめって拡がった肛門は、その小ささによる抵抗にも関わらず、太い棒を受け入れてしまった。
 ノワは目と口を丸く開いて、肛門を犯される初めての感覚を味わう。それは嘔吐しそうな違和感に、背筋をぞくぞくと這い上がるような感覚がないまぜの快感だった。
「どうだ全部入ったぜ。くぅ、つるつると滑らかなのにすげえ食い締めだ。やっぱノワちゃんの小っちゃいお尻はきついぜ」
 そう言うと男は、腰を前後に動かし出した。小刻みに動かしたり、ゆっくりと味わうように大きく抜き差しする。その度に肛門から排泄感に似た快感がノワの背中を貫く。
「ああっ、はぅっ、やぁっ、はおう」
 口を閉められないままよだれを垂らし、ノワはあられもない声が出るのを止められなかった。

「おいおい、初めて尻穴に突っ込まれているってのに、すぐに感じてるのか。可愛い顔してとんでもないど助平だなあ。美闘士ってのは闘いだけじゃなくて、あっちも強いって事か」
「観客がいると燃えるんだろ。みんな、エッチなノワちゃんを見てるよお、嬉しいかい」
「はぅぁっ、あぁっ、そんな、だめぇ、感じてない、感じてないのぉ、あぐぅっ!」
 ノワは排泄をするためだけにあると信じていた部分からの強烈な快感に、理性が押し流されそうだった。この異常な行為と結果を皆に見られているという羞恥と背徳感だけが、かろうじて残った思考のかけらだった。
(ああ、恥ずかしいよお。これじゃあみんなに変態だと思われちゃう……)
 気がつくと、正面でレイナとトモエが痛ましそうな目でこちらを見ていた。
「いや、見ないで。こんなノワを見ないでぇ……。あんっ、はうぅん」
 首を振り乱しながら弱々しく呟く言葉は、自らの喘ぎ声にかき消えて二人には届かなかった。

「くぅっ、こりゃダメだ。気持ち良すぎて長くはもたねえ。お前達も前から触れよ、一緒にいきたいからな」
「へっ、情けねえな。じゃあ、手伝ってやるか」
「ノワちゃん、いく時はいくって言いなよ。じゃないとなかなか終わらないぜ」
 前の二人が、ノワに近づき手を伸ばす。一人は右の乳首に顔を近づけると、ざらりと舐め上げながら、左の乳首を手でつまんで弄ぶ。もう一人は股間に手を伸ばし、微かに開いた秘割れをなぞり上げる。そこは透明な粘液でぬめり、指はすぐに小さな肉突起を探り当てた。
「あああっ、そんなとこまでぇ……、ああっ、はうっ、いやぁ、ああん」
 肛門からの排泄に似た感覚にくわえて、甘い性感までが合わさり、ノワは身も世もなく泣き叫んだ。もはや、体全体が連続して押し寄せる快感を味わうためだけに存在しているかのようだった。
「ああ、はあうっ、ああんっ、だめぇ、もうだめぇ、あうぁっ、ああっ、いく、いっちゃう。ほおおおおおぉぉ」
 忘我の中で、背を反らして獣のように高い声を放つ。同時に後ろの男もうめき声を上げながら、腸内に精を放った。
 ノワは真っ白な視界の中で、直腸で脈打つ肉棒と、熱い液体が肉壁に当たるのを感じていた。

「へっへっへ、すげえいきっぷりだったな」
「ようし、今度は俺の番だ。もう辛抱の限界だぜ」
 ぐったりして息をついているノワの体が、前に引き出される。後ろにお尻を突き出す姿勢から、今度は前に股間を突き出すような姿勢にされた。
「ああ、いや……そんな……」
 ノワは朦朧とした頭で弱々しく言うが、抵抗できる力は残っていなかった。
「こっちに本物のちんぽをくわえ込むのは初めてなんだよな。よく味わってくれよ。それっ」
 男はノワの腰を抱え込み持ち上げると、ノワは腕から宙づりになった。そして、猛々しくいきり立った陰茎をノワの割れ目に当てると、焦りに任せて容赦なく押し込んでいった。
「はううぅぅん」
 先程絶頂したばかりの肉体はまだ敏感なままで、幼い秘裂は充血してぷっくりと膨らんでいる。たっぷりと溢れた愛液のおかげで、剛直をぴっちりと包み込みながらも滑らかに受け入れてしまった。
「うお、きっついのにとろとろだ。流石美闘士はおまんこも名器だぜ。油断したらすぐ出ちまいそうだ」
「早く出して代われよ。ゆっくり楽しむのは後で良いだろ」
「そうはいくか。一応初物だぜ、たっぷり味わわねえとな」
 そう言って男は腰をゆっくりと動かしはじめる。
「はあぅ、ああっ、ああん、だめぇ、奥をぐりぐりしちゃ、はああん」
 最奥部まで刺さった肉棒の先端が子宮口を叩く度に、痺れるような快感が走る。雁首が内壁をかいては甘い刺激を与える。休む暇もなく開始される快楽責めに、もはやノワは腰を揺らし、身も世もなく甘い声を上げることしかできなかった。

「ひ、酷いわ。あんまりよ」
「ああ……、もうやめて、やめさせて下さい」
 妹のような仲間が無残に陵辱される様を見せられて、耐えられなくなったようにレイナとトモエが悲痛な声を上げる。
「なぜだね? ノワはあんなに気持ちよさそうにしているではないか」
「そんな、無理矢理あんなことをしているくせに……」
「そ、そうです。やっぱりわたくし達が代わります。お願いです、ノワちゃんはもう許してあげて……」
「そんなことを言って、見ているうちに、自分も犯されたくて我慢できなくなったのか?」
「な何を馬鹿な! そんな訳ないでしょう」
「では、その股間の染みは何かね?」
「えっ!?」
 言われてトモエは愕然とした。確かに自分の女の割れ目から愛液がしみ出して、それと分かるくらいに赤い袴を僅かに濡らしていたのだ。
「い、いやっ。どうして……!? 違います! これは違うんです……」
「ふふふ、レイナも同じ様になっているな」
 塔の主が、無遠慮にレイナの腰布をめくって確認する。
「きゃあっ、見ないで! ああ、だめぇ……」
「仲間が輪姦されるのを見て股を濡らすとは、淫らな女の本性は抑えられないようだな」
 ノワが無残に陵辱されるのを目の当たりにして、二人とも胸を裂かれるような痛みを感じていた。しかしそれと同時に、あどけないノワが淫らに嬌声を上げて乱れるのを見て、意識しないまま性的な興奮すらも共感してしまっていたのだった。
「くうぅっ、わたくしが、そんな……いやぁっ」
 トモエは上気した顔の眉根を寄せて身をよじった。羞恥のあまりこの場から逃げ出したかった。しかし手足を縛られている状態では、巫女服の上からも分かるほどしこり立った乳首を揺らすだけだった。
「二人ともノワを心配しているようなふりをして、本当は男のちんこが欲しくて仕方がなかったという訳か」
「ち、違うわ、本当にわたし達はノワのことを心配して……」
「こ、このままだとノワちゃんが壊れちゃいます。どうかやめさせて下さい」

「やれやれ、うるさい女たちだ。そうまで言うのならば仕方がないな。少し手助けさせてやろう。ただし、お前たちを気持ちよくさせる訳にはいかんぞ」
 塔の主がそう言って手を振ると、レイナとトモエを拘束している椅子がふわりと浮き上がった。
「きゃっ」
 椅子はレイナとトモエをノワが陵辱されている高台にまで運んでいった。すると、そこで椅子はぐにゃりと形を変えて一本の短い柱に変形した。レイナとトモエの手の拘束はそのままであったため、二人は膝をついて背中の柱に後ろ手に拘束される姿勢で固定された。
「お前達、望むならその二人に口で奉仕させるがいい。ただし、それ以外の部分を使ってはいかん」

「ああんっ、レイナ、トモエも……、だめだよ、ああっ、そんな、あんっ」
 秘裂を肉棒の動きにえぐられながら、ノワが喘ぎ混じりの声を上げる。しかし男達は突然の余録を見逃す気はなかった。

「俺はもう我慢できないぜ、一発抜いてくれよ。ノワちゃんの体は後でじっくり楽しむとするさ」
 三番目の男が、そそり立って先走り液に濡れる陰茎をレイナの顔に突きつける。レイナはそのグロテスクさと異臭に、思わず美しい眉根を寄せて顔を背けた。
「ほらほら、あんたのお口で抜いたら、ノワちゃんの犯される回数が一回減るんだぜ。そのために来たんだろう。早くしないと、あいつが終わって俺の番が来ちまうぞ」
「うぅっ」
 レイナは覚悟を決めて目をつぶった。舌を突き出しておずおずと亀頭に触れさせる。むせかえるような臭いと苦い塩味が、汚らしい部分を舐めている嫌悪感を背中に走らせた。それを押さえつけて舌を這わせるように動かす。
「ふへへ、レイナの舌はあったかくて、ざらざらして気持ちいいな。でもよ、それだけじゃいけないぜ。もっとくわえ込んで、しゃぶり回してくれねえとな」
「うっ、調子に乗って……!」
 レイナは上目遣いで男をにらむが、今は言いなりになるしかなかった。花のような唇を開くとゆっくりと口の中に肉棒を導き入れた。そして、下の階でゲルキャンディを温めた時と同じように、舌を絡ませながらすぼめた口で吸い付くように前後に動かす。
「うぉっ、こりゃいいや。いいテク持ってるじゃねえか、気持ちいいぜ」
 男はさらなる刺激を求めて、レイナの頭をつかむと自分でも腰を使い始めた。亀頭の先端が頬肉や喉に、内部から乱暴に押しつけられる。口腔内への陵辱にレイナは思わずうめき声を上げて苦痛を訴えた。
「んっ、うぁっ、んぐぐっ」
「うひひひひ、お前ら見てるか! 俺は今、ヴァンス伯爵家のお姫様にちんぽをしゃぶらせてるんだぜ。最っ高に良い気分だ! ふはははは」
 男は腰を前後に動かしながら勝ち誇ったように叫ぶ。自分が最低の男に陵辱されている様を見世物にされているのを感じ、レイナは顔がかっと熱くなるのを感じ、涙がこぼれるのだった。
「くふぅ、も、もう出すぞ。全部飲めよ!」
 突然男が叫ぶ。屈辱に必死に耐えていたレイナは、なんの心の準備も出来ていなかった。
 目を見開いて逃れようとするが、男の両手で押さえつけられた頭は固定されて動かない。口の中の肉茎が硬く膨らむのを感じると、大きく脈動した。そして、口蓋の奥へ熱いものが叩きつけられた。突然侵入してきたそれを、喉が驚いて飲み込んでしまう。
「んっ、んくっ、うぐっ、んん~っ、ぷはぇっ」
 肉棒は二度三度と連続して脈動し、精液を吐き出した。快感で男の力が抜けたところをレイナは顔を振って肉棒から逃れる。外に出た肉棒はなおも精液を放出し、レイナの頬や鼻にやや黄みがかった精液を叩きつけた。
「んふうぅぅぅ~。すげえ気持ち良かったぜぇ。一回目だからたっぷり出たなあ」
 男が間の抜けた声を上げると、レイナの髪ををつかんで顔を上に向けさせた。
 放心したまま荒い息を吐くレイナの目には、頭上の中空に、汚されて口元からもよだれのように精液がこぼれている自分の汚された顔が写されているのが見える。
(うう、酷い。わたしこんな汚されて、晒し者にされて……。汚いものを飲み込むところまで……)
「全部飲めって言ったろ、お姫様。こぼすなよ」
 男が柔らかくなった肉棒で、口元からこぼれる粘液をすくって、肉棒ごと口に押し込んでくる。それを思わずごくっと喉を鳴らして飲み込んだレイナは、汚辱感と共に下腹部の辺りが妖しくざわめき熱い快感が拡がるのを感じるのだった。

 一方トモエの前には初めにノワのお尻を犯した男がやって来ていた。
 だらんと下がってなお大きい陰茎を眼前に突きつけられて、トモエは思わず顔を背ける。
「俺は、ノワみたいな小っちゃい子が好きなんだよなあ。でもトモエがどうしても俺のちんぽをしゃぶりたいって頼むんなら、しゃぶらせてやっても良いんだぜ」
 男はにやにや笑いながら、自らの陰茎を手に持って、ぺちぺちとトモエの頬に当てた。
「なっ、およしなさいっ! この下種っ!」
 あまりの下劣な侮辱にトモエはかっとなって男を怒鳴りつける。
「おお怖ぇ怖ぇ。美人に睨まれると怖くてちんぽが縮こまっちまうぜ。こいつはじっくりとノワの優しいおまんこに擦りつけるしかねえなあ」
「くっ、ひ、卑怯です……」
「おやおや、さっきまでは主様に必死でノワを助けたいって懇願していたのに、ありゃあ口だけだったのかねえ」
「う、うぅ……」
 痛いところを突かれてトモエは肩を震わせながらうつむく。今の自分はこの下劣な男に弄ばれる存在なのだ。しかし、それもノワのためだと必死に自分に言い聞かせ、絶対に自分の意思では発しない言葉を花のような唇から絞り出す。
「あ、あなたのそれを……ど、どうか、しゃぶらせてください」
「それってなんだい、きちんと言ってくれないと分からないな」
 男はわざとらしく陰茎を弄びながら言う。トモエは顔を真っ赤にして目をつぶると。
「お……おちんちんです。どうかわたくしにあなたのおちんちんをしゃぶらせて下さいませ」
 言い終わった瞬間、涙がトモエの頬を伝う。
「はっははははは、こんな大勢が見ている前でちんぽのおねだりとは、ヒノモトの巫女はとんでもない好き者だな。こいつは、さっきまでノワの尻の穴に入ってたちんぽだが、それでもしゃぶりたいって言うのかい?」
 それを聞いてトモエは驚いたようにびくりとして目を見開く。そこまでは考えていなかったのだ。
「い、いやぁっ。はふぅ、トモエ、はんんっ、だめぇ。お、おねがいそんなの舐めちゃいやぁ……」
 すぐそばで男の抽挿に貫かれているノワも反応する。潔癖なトモエに自分の汚い部分を間接的に舐められるということが強烈な羞恥を呼び起こしたらしい。
 しかし、その甘い声の切ない懇願はトモエの心に倒錯した反応を呼び起こした。
(ああ、ノワちゃんのご不浄を口に……。いいのよ、ノワちゃんのためですもの)
 男の汚い部分ではなく、ノワの汚れを口に入れるのだと考えると、被虐の交じった妖しい気持ちが湧き上がり、嫌悪感を押し流した
「はい、ノワちゃんのお尻の穴に入っていたおちんちんをおしゃぶりします。どうかわたくしに舐めさせて下さい」
 上擦った声でそう言うと、瞳を潤ませ、口を開けて待ち受けるのだった。
「やれやれ、そこまで言うんじゃしょうがないな。くれてやるぜ、しっかり味わいな」
 男はそう言うと肉茎を口の中に入れる。トモエはそれに舌をねっとりと絡ませて動かす。微かな苦みとともに、背徳的な快感が背中を走り、秘門から愛蜜がわき出すのを感じるのだった。
「ああっ、いや、いや、いやあぁっ、はふぅん、ああんっ、だめぇ、だめになっちゃうよぉ……」
 トモエが自分の最恥部の味を味わうのを見たノワはひときわ高い声を上げた。膣内を犯す剛直の動きも激しさを増して終わりが近いことを告げる。
「はあっ、はあっ、はあっ、だめぇ、またいっちゃうっ、ああああああっーーー」
 ノワが絶頂する声を聞き、トモエも口の中で大きくなる陰茎を感じながら、何も触れずに軽く達するのだった

 男達は絶倫だった。それからもノワは後ろと前を交互に犯され、幾度かの絶頂の啼き声をあげさせられた。トモエとレイナの顔にも精液がかけられ、女神のように美しい顔に汚らわしい化粧を施した。

「ふひぃ、流石にもう限界だな、こいつらにも大分吸われちまったしよ」
「よし、それじゃあ、最後の仕上げにするか」
 三人の男達は、それぞれ股間を美闘士の口唇で奉仕させながら話をまとめた。
 ノワも口に咥えている間は、一時快楽から解放されて休むことができた。ぼんやりとした頭に、ようやくこの快楽地獄が終わりそうなことの安堵が生まれる。
 ノワに咥えさせていた男が、手首の鎖を外して体をおろす。いましめを解かれたノワだがもはや抵抗する力は残っていなかった。荒い息を吐きながら、ぐったりと前の男の体にもたれかかる。股間からは無惨にも精液と愛液が混ざってぼたぼたと垂れていた。
「な、何をする気なの!?」
「お願いです、もう許してあげて……」
 レイナとトモエの口を犯していたいた男達も、陰茎をそそり立たせてノワを囲むように近づいた。
 ノワを前から抱きかかえていた男が、体をノワの下にして寝そべると、下からそそり立つ陰茎をノワの秘裂に根本まで押し込んだ。
「はああぁんっ」
 亀頭のえらに内壁を削られ、子宮口を先端に押し上げられたノワは高い声を上げる。もはや快感を抑えようとする気力もなかい。素直に感じたまま淫らな反応を晒すのみだ。
 別の男がノワの後ろに回り、鞠のような尻たぶを両手で割り開く。
「ああっ、そんな、やめてぇ」
 男達の意図を察したノワは哀願した。代わる代わる犯されていた時よりも酷い責めがあったことに驚き、恐怖する。しかし、男は耳を貸さず容赦なくぬめりを帯びたすぼまりに、自分の男根をずぶずぶと突き入れた。
「あぐうぅぅっ、ああっ、こんなのって……」
 ノワは小さな膣と直腸の両方に剛直を埋め込まれる圧迫感に体を震わせる。二本を隔てる肉壁は薄く、陰茎と陰茎に挟まれて潰されているようだ。
「はぐぁっ、ひゃうう、だめぇ、動いちゃ。はむんんん、おかしくなっちゃうよぉ!」
 股間からの二種類の刺激が複雑に絡み合ってノワを脳天まで貫く。かつて無い快感の渦で、ノワは腰をくねらせ、小ぶりの乳房をぷるぷる揺らす。
「どうだいノワちゃん。お尻の穴とおまんこの両方にちんぽを入れられるのは。女として最高の幸せだろう」
「へへへ、二穴責めも悪くねえな。名器にさらに刺激が加わるぜ。おい、どっちの方が気持ちがいいんだ。」
「はぅぅ、すごいのぉ。ほわぁ、あんんっ、お尻もおまんこも、はうぅん」
 ノワは涙を流し、開きっぱなしの口からは、喜悦と共によだれもこぼれる。
「くくく、すっかりちんぽ大好きになっちまったみたいだな。そんなちんぽ大好きノワちゃんにもう一本だ。思い切りしゃぶってくれよな」
 そう言うと三人目の男が、ノワの口に肉茎を押し込んだ。
「んぐぅ、うぷっ」
 三本の男根を同時に受け入れさせられたノワは、体の中まで隈無く犯されているような倒錯を感じた。さらに肌の上を六本の手が這い回る。今起きていることが現実とも思えず、ただ断続的に湧き起こる肉体の快楽のみが自分の全てとなっていた。
「みんなノワちゃんが、穴という穴にちんぽをくわえ込んでるのを見てるぜ。これでもう可愛くても立派に一人前の女だな。最も女の前に変態とか淫乱とか付くかもしれないけどよ」
 男が嘲笑した。視覚を働かせるとレイナやトモエが哀しそうな、それでいてどこか興奮した瞳で自分を見ていた。
 観衆や仲間に自分の異常な性交を見られているといる羞恥も、今のノワには快感を増幅するスパイスにしかならなかった。
(ああん、みんなノワを見てる。恥ずかしい、でも気持ちいいの。もっと変態のノワを見て。淫らに感じているノワを見てぇ)
 口を塞がれているため、水音と共にくぐもった喘ぎ声を漏らす。それでもノワが快楽に溺れているのは、痙攣するような妖しい体の動きと忘我の表情から明らかだった。
「ふうう、ノワのおまんこはすげえな。あれだけ出したのに、もう我慢の限界だぜ」
「ようし、それじゃあ、みんなで一緒にいこうぜ、もちろんノワちゃんもな」
 そう言うと男達の動きが一層激しくなる。
(ああっ、だめぇ、だめぇ、ノワ溶けちゃうぅ)
 あまりに高まる自らの快感に、ノワは恐怖すら覚える。
「ぐうっ、いくぞ!」
 そう一人が言うと、ノワは体の内部に熱い樹液が叩き込まれるのを感じ、目の前が真っ白になった。
「ほおぅっ、ほおおおおおおおんっ」
 口の中の男根が飛び出し、顔に白い粘液を叩きつけると同時に、ノワは喉の奥から獣の様な声を漏らす。しかし、ノワ自身は自分の声を自覚することなく意識を喪失していった。


 ちゃぷ……ちゃぷ……
 優しい水音が反響するのをノワは、ぼんやりとした頭で聞いていた。
 何か暖かくて柔らかいものに包まれて浮かんでいる。疲労した肉体を完全に預けきって半分目覚めた状態は、正に夢見心地だった。ゆっくりと体と心がほぐれていく感じがする。
(ママ……)
 なぜかノワの頭に浮かんだのは、ほとんど記憶にないはずの母親のイメージだった。
 柔らかいものが優しく肌を撫でるのを感じながらノワはゆっくりと目を開ける。
 目に入ってきたのは、女神のように美しく整った黒髪の女性の顔だった。涙ぐんだ目でこちらを見ている。
「ああ、ノワちゃん、目を覚ましたのね、良かった……」
 そう言うと彼女はノワに抱きついてきた。互いに裸の胸が押しつけられて、双丘が柔らかく潰れる。
「トモエ……、レイナ?」
 ノワはレイナに背後から抱かれて、豪奢な浴槽に浸かっていたのだ。三人とも生まれたままの姿である。
「ノワ、もうあんな酷いことは終わったのよ。よく頑張って耐えたわ……。もう安心だからね」
 レイナも後ろからノワを抱きすくめた。
 二人の柔らかい体に挟まれながら、ノワは少しずつ自らの身に起こったことを思い出した。
(ああ、そうだ、ノワさっきまでみんなに見られながらあんなことを……)
 初めは本当に自分の身に起きたことなのか、夢でも見ていたようで実感が湧いてこない。しかし、トモエとレイナの柔らかい肌に触れていると、快楽の嵐の名残を体のうちに感じた。
 ノワは大きな瞳から一筋の涙を流すと、両手で顔を覆い嗚咽を漏らしはじめた。
「ノワ、可哀相に。もう大丈夫よ、大丈夫だからね……」
 レイナはは慰めるようにノワを後ろから抱きしめる抱きしめる。
「ううっ、ノワ汚されちゃった……。いやらしい女の子になっちゃった」
 男達に性のはけ口として陵辱されたというショック、それ以上に、もう今の自分は以前の自分とは違っていて、前の自分には戻れないという漠然とした哀しみが胸を満たす。
「そんなことはないわ……。ノワちゃんはノワちゃんよ」
 トモエが慰めるが、ノワの嗚咽はおさまらない。
「ノワ、あなただけじゃないわ……。わたしも昨日あんな淫らな真似をさせられて……。
 この塔の中では、あの狂った男のおもちゃになっていやらしくさせられるのは仕方がないわ、仕方がないことなのよ……」
「そうですね、わたくし達もこれから同じ様な酷いことをされるかもしれません。でも負けてはなりません。最終的には必ず三人ともここから抜け出さなくては」
「うん……。二人ともごめんね。ノワを助けるために、その、手伝ってくれたんだよね。本当は全部ノワが受けなきゃいけなかったのに……」
「いいのですよ、そんなこと。ノワちゃんのされたことに比べれば……」
 そう言いながら、トモエは顔を赤くして目をそらす。あの時ノワが犯されるのを見て欲情を覚えてしまったことが、罪悪感としてトモエをさいなむ。塔の主がばらしてしまったことをノワは覚えているのだろうか?
「レイナさんの言うとおりです。わたくしもこの塔で淫らにされてしまいました……」
 トモエは辛そうに溜息をついて、艶めかしく体を震わせる。
「トモエ……」
 ノワは突然舌を出し、目の前のトモエの赤い乳首に吸い付いた。
「きゃあっ、ノ、ノワちゃん、何を……」
「あのね、さっきのお詫びとお礼に、ノワが二人を気持ち良くしてあげる」
 ノワの両手がレイナとトモエの股間に伸びる。
「ああっ、ダメです、あんっ」
「あうんっ、ノワ、そんなこと……」
 言いながらも二人の拒絶は弱々しかった。先程ノワの凄まじい恥態を見せつけられて欲情しきった体はそのままほったらかしだった。拘束を解かれて、そのまま自慰をしたくなるのを抑えて、この用意された豪華な浴場でノワの介抱をしていたのである。
「ねえ、お願い……」
 ノワは自分でも自分の大胆さに驚く。先程の異常な行為でおかしくなってしまったのか。しかし、自分だけでなくレイナとトモエも欲情すると言った。その証明が欲しかった。それに、どうせ淫らになるならば、あのような下種な男達ではなく、この美しい二人と乱れたかった。
 レイナとトモエはそのようなノワの切ない願いを察する、そして自らの肉体の望みも。二人は豊満な体をノワに押しつけ、承諾の合図をした。
「ああっ、ああっ、気持ちいい、気持ちいいよぉ、ノワ」
「はああん、あむぅん、こんなこと、恥ずかしいですわ……、あああっ」
 艶っぽい喘ぎ声を上げながら、三人は顔を寄せ合う。そして舌を突き出して、同時に三つを絡め合うのだった。
「あぅんっ、ああ、大好き、二人とも大好きぃ!」
 湯気の立ちこめる浴場に、しばらく三人の淫らな声が甘く反響し続けた。

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