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カッコウの官能小説劇場

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第三章 第三節

 円形闘技場は、昨日と同じように観客で満杯である。しかしそこにノワの姿はなかった。ノワは昨日の陵辱のショックで朝から熱を出して寝込んでしまったのだ。無理にでも起きて観戦しようとするノワを、レイナとトモエは必死で止めた。陵辱される姿をノワに見られるのは辛いからと言うと、ノワも涙を流して納得してくれた。

 あれから三人は、例えどのような淫虐な仕打ちを受けようとも、必ずここから脱出する覚悟を確認しあった。試合に負けた者が恥辱に耐えている時、仲間の二人も同様に心を痛めている。そのことを確認しただけでも、怖ろしい運命に立ち向かえる勇気になった。
 それ故、レイナとトモエは観客に卑猥な野次を飛ばされても、平静だった。この塔に入るまでは清らかな乙女だったことを思い出すと、哀しみがこらえようもなく湧き起こる。しかし、今はクイーンズブレイドの闘士として立派に戦ってみせることで、自らの尊厳を支えようとしていた。
 だから二人は、この試合の目的が塔の主を喜ばせるための淫猥な見世物であると分かっていても、かつて無い真剣さで闘いにのぞむのだった。

 闘技場の中央で、入場してきたレイナとトモエが対峙する。
「これより、流浪の戦士レイナ、武者巫女トモエのクイーンズブレイドを開催する。美闘士達よ、持てる闘技の全てを示せ!」
 塔の主の宣言が響いて試合が開始された。

 レイナは一見冷静で穏やかにすら見えるトモエの表情の裏に、凄まじいまでの気迫を感じていた。
 トモエは昨日の試合でノワに勝利している。この試合でレイナに勝てば、そのままシズカを連れてこの塔から出て行くことができるのだ。必勝を期した心持ちでいることがひしひしと伝わってくる。
 レイナは不用意に近づけば必殺の初撃がくることを感じ、間合いを詰めかねていた。緊張の汗が一筋頬を伝った瞬間、静止していたトモエの姿が陽炎のように揺れる。一瞬でトモエの剣先がレイナの首に突きが迫る。レイナは反射的に盾をあげて剣を弾いた。警戒中の真正面の攻撃でありながら、ぎりぎりでしか防げない攻撃の鋭さに、レイナの肌が粟立つ。
 しかし、レイナには相手の技量に対する恐れすらも闘いの原動力だった。すかさず伸びたトモエの上体を狙って剣を振り上げる。それは突きと同じ速さで戻されたトモエの刀で防がれる。
(来る!)
 それは、トモエの必殺技とも言うべき上段からの振り下ろし攻撃だった。単純極まりないが、練りに練られたその斬撃はあまりに鋭く、分かっていても防げないことすらある。レイナはトモエと初手合わせの時に、なす術もなくその技に打ち倒された。
 しかし、レイナも対策を練っていた。単に警戒し防ぐだけでは結局主導権を取られる。一瞬早く半歩斜めにに踏み出して閃光を紙一重で避けると剣を前に突き出した。
(浅い!)
 レイナの剣はトモエの肩を僅かに切っただけだった。トモエの上衣に切れ目が入り、匂い立つような白い左乳房と赤い先端があらわれる。
 必殺技を避けられてもトモエには露ほどの動揺もない。レイナの力量を承知しているだけに、無傷で勝てるとは思っていないのだ。
 それから二人は二合三合と剣を打ち合わせた。互いの手の内を知り尽くしているせいか、示し合わせた舞でも舞うかのように美しい動きである。互いの位置さえ入れ替わりながらの攻防に、観客は声を出すのも忘れて見入っていた。
(!?)
 フェイントを入れた必中の攻撃を滑らかな体捌きで避けられた後、レイナに悪寒が走る。磨き上げられた盾の裏側にトモエが上段に剣を振り上げるのが写ったのだ。一瞬で横に飛び退ると、踏み出して切り下ろしてきたトモエの背中が今度はレイナ眼前にある。
(ここだっ!)
 しかし、レイナの突きより速く、コマのように回ったトモエの横払いの斬撃がレイナの胸を斬る。
 ガシャンッ
 音を立ててレイナの胴鎧の胸当ての部分が壊れた。押さえつけられていた双丘が解放されて、薄桃色の乳首が交互に揺れた。
「くうっ」
 容赦のない追撃を盾で防ぎながら、レイナは羞恥を感じる余裕もなく、揺れ動く乳房の重みによる修正をしながら、なおも肉体を踊るように動かすのだった。

「てぇぃっ!」
「くあっ」
 トモエの強力な攻撃を必死で防ぎながら、レイナは超絶的な技巧で幾度かの小さな攻撃をトモエの四肢に与えていった。トモエの巫女服は既にずたずたで、腰と肩の周りにかろうじて端切れがへばりついて、丸みを帯びた巨乳と腰回りがあらわになっている。
 しかし、そのような凄艶な姿になりながら、トモエの攻撃の鋭さは増す一方である。今まで防げたのは、危険な賭にかろうじて勝ち続けているだけだということをレイナは痛いほど自覚していた。幸運は何度も続かず、いつかは一撃で打ち倒されることは明らかである。その前になんとか勝負をつけなければならないと、焦りが生じてきた。
「やあっ」
(読めた!)
 トモエの斬撃の軌道を予想した瞬間、とっさにレイナはある判断をする。それは、攻撃を剣と鈎型の盾で絡むように受けて、複雑な動きで一瞬にして武器を手から落とさせる技である。心優しいレイナが敵を殺さずに降参させるために編み出し練り上げた得意技だった。
「あつっ」
 しかし、幾度も役に立ったこの技は裏目に出た。トモエの強力な斬撃は技が効く前に強引に動きを斬り伏せる。レイナは右手首に鋭い痛みを感じる。逆に自分の剣が右手から離れて、弾かれ落ちるのだった。
 レイナはトモエの瞳に非情な光が灯るのを見た。振り下ろされるトモエの斬撃を、レイナは豹のように体を後ろに翻して間一髪よける。
 背中を反らして飛んでいる瞬間、レイナは絶体絶命であることを理解する。トモエは武器を拾わせるような隙は与えないだろう、着地しても体勢は崩れたままだ、追撃をどう避ける?
 くるりと後転して前を向いた瞬間に決断がなった。そのまま地面を蹴って立ち上がりながら右足を思い切り前に振り出す。
 刀を振り下ろすトモエの目に驚きが浮かんだ気がした。
 レイナは頭に一直線の熱さを感じるのと同時に、ブーツのつま先が柔らかい腹部に突き刺さるのを感じた。
「あくうっ」
「くはぁっ」
 レイナは鎧が粉々にはじけ飛ぶのを感じながら、仰向けに倒れた。頭と顔の激痛に歯を食いしばって耐えながら、上体を起こす。トモエはお腹を押さえて膝をついていた。
 レイナもトモエも、股間を隠すものすら身につけず、汗に濡れる女体を揺らしていた。
 二人は目を合わせると、微かに微笑んだ。互いの全て力量を出し切った結果、同時に最後の一撃を与えあったのだ。体の痛みとは裏腹に、どこか清々しい気分であった。

「クイーンズブレイド第二戦終了。レイナ対トモエは引き分けである!」
 塔の主の宣言が闘技場に響くと、固唾をのんで見守っていた観衆は二人の健闘をたたえて大歓声を上げた。

「それで、勝敗の結果はどうするのよ。このまま引き分けで終わり?」
「いいや、引き分けという結果は尊重するが、勝敗はつけて貰う。さもなくば賭けていた連中もおさまらんだろう」
 レイナとトモエは塔の主の前に、胸と股間を手で押さえて立っていた。闘いの集中が切れれば、全裸で大観衆の前に立つのは恥ずかしくて仕方がない。必死で羞恥を押し殺して堂々とした態度を取ろうと努力する。しかし、上気した顔で視線を気にする表情は、さっきまで勇猛果敢に闘っていた闘士と同一人物とは思えないほど可憐だった。
「しかし、まさか引き分けるなどということが実際にそんなことが起こるとは思っていなかったので、どうするかな。
 長年クイーンズブレイドを見てきたが、滅多にないことだからな。まさしく世紀の名勝負だったぞ。お前達を招待した甲斐があったというものだ」
「じゃあ、コイントスでもしましょうか」
 招待された覚えなど無いと思いながら、レイナは冷たく言った。
「そんな決着では、いかにもつまらん。もっと面白くなる工夫をせねばな」
 そう言うと塔の主は口を歪めて笑った。
「まさか、またわたくし達にいやらしい事を……」
 二人はぞっとする。最高の試合をした後だというのに、結局待ち受ける運命は変わらないのかと思うと悲しさと悔しさが心を乱す。
「ふふふふ、そうだな。剣技では引き分けだったが、今度は性技で闘うというのはどうだ? この場で仲良く睦み合って、先に絶頂したほうが負けというわけだ」
「嫌よ!」
「そんなこと、絶対にできません!」
 二人は言下に否定する。
「ほう、そうかね。しかし、別に初めてすることでもないだろう」
 塔の主がそう言うと、闘技場の空中に映像が映し出される。観衆が驚きにどよめいた。
『ああっ、あんっ、あんっ、ノワ素敵よ……』
『はあぅ、ああん、気持ちいいです、レイナさあん……、ああっ、ああっ』
『んちゅっ、トモエのここ、美味しい、あふぅん、はあん』
 それは昨日、浴場にて体の火照りをノワに慰めて貰っている時の映像だった。ノワの手と口で女の秘部をいじくられながら、レイナとトモエは口を吸い合い、乳首同士を絡ませ合う。手はノワの体をやさしく愛撫していた。三人の世界に没頭している時の甘い喘ぎ声までもが、大音量で流れた。
「きゃああああっ」
「いやああああーーーっ。止めて、こんなの嘘、嘘よぉ!」
 レイナは自分達の濃厚なラブシーンを公衆に暴露されて、動転して悲鳴を上げる。裸体を隠すのも忘れて、腕を上げ、跳び上がっては映像をかき消そうとするかのように手を振る。もちろん届くような距離ではなく、若々しい体の弾む様を見せつけるだけだった。
 トモエは羞恥のあまり、へたり込み現実を拒否するかのように顔を覆ってしまう。
「なんとも美しいではないか、これを観客の皆に生で見て貰おうという気にはならないかね」
『ああっ、もうダメ。いく……わたくし、いってしまいますっ』
『一緒にっ、三人で一緒にいきましょう、はああん』
『あうぅ、大好き、二人とも大好きぃぃーーーっ』
 ついには、三人は浴場の床で三角形に寝て、互いの秘部を舌と指で愛撫しながら絶頂に達するところまで観客に晒されてしまう。
「おいおい、すげえな、女だけで三人でやってるのかよ」
「男なんて汚らしいって顔して、結局やることはやってんだなあ」
「ノワなんてあれだけ男にやられながらまだ満足してなかったのかよ、とんだドスケベ娘だぜ」
 それを見た観衆が口々に、感想を言いだした。残酷な言葉を聞いて、二人はあまりの恥ずかしさに、いっそ消えて無くなりたい思いだった。。
「うっ、ううっ、こんなの嫌です。わたくし達の愛し合っているところを、見世物にして笑いものにするなんて、あんまりです。絶対できませんっ!」
 トモエがすすり泣きながら、血を吐くような拒絶をする。

「ふむ、そうか。じゃあ、こういうのはどうだ。連続して男達と交わるのだ。それで先に気を失った方が負けというのだ」
「よ、よくもそんな酷いことが思いつくわね……この悪魔!」
「それでは、昨日ノワちゃんが受けたペナルティと同じではないですか。そんな酷いことをさせて、なおかつ負けた方にはペナルティを受けろと言うのですか……?」
 

「やれやれ、口答えの多い女達だ……。ではこんなのはどうかね」
 塔の主が手を振ると、突如闘技場内に木馬が二つ出現した。それは子供が引いて遊ぶ、四つ足に車輪のついたおもちゃの木馬に似ていた。ただし、大きさは本物の馬ほどもあり、鐙がついている。首は前に倒れていて持つことはできない。そして、その背中には短い棒が突き出ていた。
 レイナとトモエは、よく見るとその短い棒がそそり立つ男根の形をしていることに気がつく。
「なんなの、これ……」
 嫌な予感の中、聞きたくもないが、仕方なくレイナが尋ねる。
「見ての通りの木馬だ。ちょっとしたからくり仕掛けでね。その棒を前後に動かすと、車輪が回って前に進むようになっている。ヴァンス伯爵令嬢と武者巫女殿にはこの馬に乗って早駆けの競走をして貰おうということだ」
「乗るって、まさか……」
「ふふふ、察しが良いな。その背中についているちんこをお前達のおまんこでしっかりくわえ込んで、腰を振りまくってやれば、馬も発憤して走り出すというわけさ。なかなか面白いおもちゃだろう?」
「最低ですっ。こんな下らないことをやらせて、何が楽しいのですか……」
「くはは、武者巫女殿もやってみたら意外と楽しいかもしれないぞ。まあいやなら、先に言った二つの方法でも良い。今回は当事者のお前達に勝敗の付け方を選ばせてやろう」
 二人は顔を曇らせながら短く相談し、結局木馬を選択した。どんなに女を辱める仕掛けでも、まだ物が相手の方がましだと思えたのである。

「酷いことになってしまったけど、これで勝負が付いても恨みっこ無しでいきましょう」
「はい……、こんなわたくし達の価値とは無縁の試合になって残念ですが……」
 闘技場の形にそって内側に楕円にロープが張られ、幅三メートルほどの外壁にそって周回する道ができあがる。
 並べられた馬の隣に二人は腕で身を隠して立った。これから我が身が卑猥な見世物になるのかと思うと、視線を針のように感じ落ち着かない。恥ずかしげに身じろぎしたり、艶めかしい溜息が出てしまう。
「馬に乗って一周し、先にゴールした方を勝利者だ。それと、途中で落馬した場合はその場で敗北だ。十分後に開始の合図をするが、その時馬に跨って男根をはめていない場合も失格にするぞ、よく準備しておけよ」
 塔の主の最後の言葉の意味が分からず、二人は怪訝な顔をする。
「見ての通りこの馬達はなかなか巨根の持ち主だ。ようく濡らしておかないと、大変だぞ。それとも、みんなに柔肌を見て貰い、もう溢れてるのかな」
 二人は塔の主に言われて、この場で自慰をして蜜をしたたらせなければならないのだと気づいて愕然とする。
「そんな、まさか、こんなところで……」
「ああ、いや、できません……」
 誇り高い美闘士達は、考えただけで恥辱のあまり崩れ落ちそうになる。思わず助けを求めるように周りを見るが、そこには淫らな期待を剥き出しにした視線しかないのを確認しただけだった。
 二人は絶望し、運命を受け入れた。歯を食いしばり羞恥に耐える。そして胸と股間を押さえていた手をおずおずとずらし、恥ずかしげに指を小さく動かして女体の急所に刺激を与えはじめた。
「お豆ちゃん弄くってるぜ、やっぱりそこが一番感じるのかい」
「そんな触り方じゃ、感じないだろ。もっとずぼずぼ指入れちまいなよ」
「おっ、乳首が立ってきた、やらしいなあ」
 可能な限り淫らな行為を目立たなくしようとする努力も、局部を拡大した空中の映像で台無しである。観客から投げかけられる下品な言葉に心を傷つけられながら、二人の美女はすぐに性感をうずかせてしまうのだった。
(ああ、見られながら自分するなんて異常よ……。でもこんなに感じちゃうなんて、わたしおかしいわ。だめぇ、見ないで)
(わたくしったら何という破廉恥な事をしているのでしょう……。しっかりするのよ、シズカさんを助けてここから出るためです。ああ、おつゆがもうこんなに……)
 脳を灼くような羞恥と意外な快感に戸惑い、レイナとトモエの頭はぼうっとなる。抑えていた声が思わず漏れそうになった頃、
「開始まであと三分だぞ、そろそろ、跨った方がよかろう」
と言う塔の主の声を聞き、我に返った二人は、慌てて木馬の鐙に足をかけ、自分の体を引っ張り上げた。跨る時は当然足を大きく開かなければならず、ほころんだ肉花から、数滴の淫蜜が垂れる。
「さすがは美闘士、短い時間でびちょびちょにしおったな。はっははは」
 塔の主が愉快そうに辱める言葉に、二人は紅い顔をうつむかせて耐えるしかなかった。

 木馬の背に跨ったものの、二人は垂直にそそり立つ大きな張り型を目の当たりにして呆然とした。どうやってこれを、股間にある自分の女門に導けばいいのか。
 「くっ」
 考える時間もないとレイナは決心した。まず細い木馬の背の上に横向きに立ちあがる。位置が高くなったことで、同じ目線のすぐ側で塔の主がにやにやと笑いながら見ていた。
「み、見ないでよ……」
 恥ずかしそうにレイナは言って、足の間に男根を挟むと、両膝を開いてしゃがんでいった。男根に手を添えて、濡れそぼつ柔らかそうな肉割れと、その間からはみ出て開く花びらの中へ導いていく。
「んああっ、大きいっ」
 亀頭が膣口をくぐる時、思わずレイナは声を上げた。一度触手を受け入れただけのレイナの女洞にとって、それはまだ大きすぎた。それでも体重をかけられると柔肉は大きく拡がり、ずぶずぶと巨根を飲み込んでいく。その様なはなんとも淫らで、近くの観客は穴の空くような視線で、レイナの女性器が必死に成し遂げる様子を見つめるのだった。
「あうくぅっ」
 根本までくわえ込むとレイナは苦しそうに喘ぎながら、体を回して両足を木馬の側面に降ろし鐙に乗せる。羞恥か、悔しさか、苦しさなのか、レイナの目から一筋の涙がこぼれた。

 トモエは考えあぐねておずおずと男根に触ってみる。それが前後にかなり傾くことを確認すると、体を男根より前にずらして移動する。
 前傾する馬の首に上体をもたせかけると、可能な限り腰を背側に曲げて、尻を上に突き出す。尻の丸みが強調され、紅色のほころんだ肉花が背後に晒される。清楚なトモエの淫猥な姿勢に観客が湧き上がる。
(ああっ、なんてはしたない……、お願い、見ないでくださいっ)
 羞恥に震えながら、後ろに伸ばした手で、男根をつかんで前に倒すと、自らの淫裂にあてて位置を調整するように上下に動かす。
「くっ、ふぅぅ、くああっ」
 悩ましく眉根をよせて、喘ぎ声を漏らしながら、体を後ろに動かし。巨根をねっとりと飲み込んでいった。
 武者巫女のあまりに淫らな公開挿入に観客は一層卑猥な野次を飛ばすのだった。

「くっ、ううぅ、苦しい……」
「ああっ、はんん、こんなぁ、あふぅ」
 木馬に跨った二人は、巨根の圧迫から少しでも逃れようと、鐙に乗せた足を伸ばして立つ。背中と股間の間に太い幹の根元があらわれ、美闘士の女が串刺しにされていることが丸見えである。
 そこに突然革のベルトが飛んでくると、二人の両手首に巻き付き後ろに引っ張った。
「きゃっ、なにっ、あああ」
「あんっ、いやぁ」
 ベルトは二人の両手を背中に持ってくると、後ろ手で縛って固定してしまった。押さえられていた巨乳はぶるんと弾んで前方に突き出る。四つの乳首が上下に踊り、観客の目を楽しませる。
 レイナとトモエは、羞恥刑に晒される我が身の惨めさを憐れんで、耐えきれずすすり泣きを漏らす。その一方で被虐の快美も下腹部の奥から湧き上がり、泣き声に甘いトーンを加えるのだった。

「さあ、これで準備は万端整った。では、競走の開始だ!」
 塔の主が振り下ろす腕に合わせて、レイナとトモエの前に張られていたロープが落とされた。二人は、初めはためらいがちに腰をくねらせるように前後に動かしはじめる。
「くぅっ、えいっ、あうっ」
「はあっ、はあっ、はぁうんっ」
 木馬はゆっくりと前に進み始めた。二人はだんだんと動きを激しく、大きくしていく。。意図せざるいやらしい動きで尻を振りたくるが、その速度は子供が歩く程度のものでしかなかった。小さな闘技場を一周するだけなら、恥辱の時間はすぐに終わる、そう考えていた二人にとっては予想外の遅さである。
 しかも、例えきつく食いしめても愛液にまみれた巨根は膣内を滑り、そのごつごつした表面で淫肉に快感を与えるのだ。耐えきれず二人はよがり声を漏らして、恥ずかしい裸体を波打たせる。
 何より辛いのは、自らの腰の動きでいやらしく乱れる様を、間近の観客にじっくりと見られることだった。かぶりつくように注視する視線は、敏感になった柔肌に刺さるように感じられた。

「レイナのおっぱいでかいなー。しかも全然垂れずに乳首をおっ立ててるぜ。やっぱ貴族は食うものが違うから、あんな凄いおっぱいになるのかなあ」
「見ろよ、トモエの顔のエロい事。普段澄ましている分、あんな顔されたらたまんねえな。もうぶっかけてやりてえよ」
「ぶっといのが、まんこから出たり入ったりしているのが丸見えだぜ。俺ぁこんなエロい光景見たことねえよ」
「ふん、あんなでっかいのを飲み込んで、よくアンアン気持ち良くなれるもんだね。本当はあそこも鍛えまくってたんじゃないのぉ」
「後ろから見ると二人のでかい尻が、ぽよんぽよん跳ねて壮観だね、眼福眼福」
 遠慮のない批評や感想が女体に浴びせられ、レイナとトモエは恥ずかしさにいっそ気が狂ってしまいたい程だった。
 手を後ろに縛られた状態では、耳を覆うことすら許されない。反論したいが、そんなことをしても下劣な者を一層調子づかせるだけだ。それに、このような疑似性交をしながら何を言っても、自らの惨めさが増すだけだと分かっていた。
(くぅぅ、やめて、そんなこと言わないで!なんて人たちなの……)
(ひ、酷い、あんまりです。これは塔の主に強制されて仕方なくやっているのです、決して自分の情欲のためにやっているのでは……)
 二人は悔しい思いを心に秘めて、甘くよがり泣きながら腰を振って木馬を進ませるしかなかった。

 レイナは腰で木馬を操作するうちに、背中の男根が前後だけでなく左右にも動き、それによって木馬が曲がることを発見した。というより、気がつくと自然に蛇行してしまっていたのである。道に沿って木馬を進ませようと、レイナは前後に左右の動きも加えた複雑な腰の振り方にせざるを得ない。それにともない豊かに張り出した尻がよりいやらしい軌跡を描いて、後ろの観客の目を楽しませるのだった。
 一方トモエは、この悪夢のような状況から心を閉ざそうとしてか、一心不乱に前後に腰を振り続け、レイナより先行している。しかし、一直線に進んだ木馬は楕円のカーブの箇所で、外壁に当たってしまう。
「あうっ」
 後ろに進む機構のない木馬は、そこで立ち往生する。トモエが快感に耐えながら懸命に腰を振っても、ガリガリと外壁を削って前に進まない。
「ああっ、何をするのです! おやめなさいっ」
 眼前で豊かに弾む美乳を前にして、ついに我慢できなくなった観客の一人が手を伸ばして、柔らかさを確かめるように揉みはじめた。
「こりゃすげぇ、柔らかいのに弾力があって、最高の揉み心地だぁ」
 その言葉につられて、周りの観客数人が身を乗り出して、トモエの肌触りを味わおうとする。
「はあぁん、いやぁ。そ、そこは触らないでぇ……」
 鞠のように柔らかく盛り上がった先端では、紅色の乳首が小指程に勃起していた。最大限敏感になっているそれを、つままれ、弾かれ、引っ張られて、トモエは涕泣する。
 トモエは何本もの愛撫から逃げようと腰を振るが、体の昂ぶりがいや増すだけだった。
「ああっ、だめですっ、はぁぁん、これ以上はぁ、ああっ、ああっ、いや、ああっ」
 逃れようとすればするほど、はまっていく蟻地獄のような快楽に、トモエはついに敗北の啼き声を上げた。
「ああっ、もうだめっ、いっちゃいますっ、はぁっ、あんっ、あんっ、あんっ、あああああああっ~~~」
 美しい乳房を見せつけるように背中を反らし、トモエはびくっ、びくっと痙攣した。
 女神のような忘我の顔に白濁液が飛んできて、紅潮した頬を汚す。観客の一人が興奮に我を忘れ、陰茎を放り出して自慰をしていたのだ。
 しかしトモエは嫌悪感を感じる余裕もなく、息を吐きながら呆然と絶頂の余韻に体を波打たせるのみだった。

「トモエ! 大丈夫!? 腰を横に振るのよ、そうすれば曲がるわ!」
 後ろから追いついたレイナがトモエにアドバイスをしながら、トモエの木馬を足で押して、外壁と隙間を作る。
「ああ……、レイナさん、すみません……わたくし……」
 トモエは息も絶え絶えに返事をする。その涙に濡れて羞恥をこらえている瞳は、紅潮した頬に汗で数本の黒髪がへばりついている様子と相まって、レイナがぞくりとする程の色気を醸し出しているのだった。

「おやおや、お前達は我が身を賭けて勝負している最中なのだぞ。敵に情けをかけている余裕があるのかね?」
 塔の主の言葉に、トモエはレイナに先に行って下さいと目で伝え、息を整え腰を動かそうとする。
「トモエ、ごめんね……」
 レイナは小声で呟くと、淫らな運動を再開して、トモエを抜き去る。
 しかし、実際のところレイナも限界に近かった。急カーブを曲がるため、腰の動きは複雑になり、膣壁を削る疑似男根からの刺激はより激しくなる。
 しかも触っても咎められないと知った観客は、チャンスがあれば伯爵令嬢の柔肌に触れようと無遠慮に手を伸ばすようになった。思うように操作できない木馬に乗るレイナは、時にはどうしても外壁に近づいてしまう。弾む乳房を差し出された幸運な観客は、極上の肌触りと弾力ある柔らかさを思う存分楽しむのだった。
「はふぅ、あんん、あ、くすん……。」
 自らの女体が欲するところを抑え続けるのも限界だと知ったレイナは、それでもこのような惨めな形で雌の姿を晒すことに耐えられなかった。なんとか快感をごまかそうと、止まって歯を食いしばる。
「はぅぅ、ああっ、ああん、あくぅっ」
 すぐ後ろからトモエの、透る喘ぎ声が聞こえる。必死に腰を使って追いついてきたに違いない。
「ああ、くぅん、頑張らないと……」
 自分を叱咤して、腰を思い切り前に突き出す。
「ひゃぅぅん!」
 不運なことに、男根に浮き出た瘤が、膣内のGスポットをこすった。
 突然の強い快感に、レイナの左足が鐙から滑り落ちる。体重の半分がのっていた支えをなくし、巨根がより深くレイナの膣内に突き刺さった。
「はあう!、はわっ、はわっ、ふゎああああぁぁぁっ」
 亀頭が子宮口を押し込む感覚が、レイナの体に抗えない快感の大波を走らせる。目の前が真っ白になり何度も光が瞬く。レイナは半ば意識を失い、よだれを垂らしながら、上を向いて嬌声を上げていた。
 そして、そのまま鐙から外れた左足の方にゆっくりと倒れていく。
「はひぃ、レイナさん!」
 力一杯腰を振りたくってきたトモエが、レイナの真横につける。レイナの体はトモエの肩に当たって止まった。
「はぁ、はぁ……トモエ、ありがとう……くぅっ」
 強靱な精神力でなんとか意識を保ったレイナは、左足を鐙に戻して体勢を立て直す。それでも、荒い息を弾ませ体を痙攣させているところに絶頂の名残が残っていた。赤くなったレイナの頬を一筋の涙が伝う。

「レイナさん、ここからが本当の勝負です……、頑張りましょう」
 トモエがレイナの息が落ち着くのを待って言った。
「うん……、そうね、行くわよ」

 その後も二人は感じやすくなった女体を責め立て、淫らな競争を続けた。木馬の速度はほぼ同等だが、どうしても避けられない女の絶頂に達すると、動きが止まりしばらくは遅くなる。トモエが達してレイナに抜かれ、その後レイナが達してトモエが追いつき抜いて行く、ということの連続だった。
 遅々として進まない、それでも淫猥な迫力のある白熱の競走に観客は大喜びである。裸の女騎手に卑しい声援を惜しまなかった。

 そして、ゴールラインに張られたロープまであと一息という地点で、二頭の木馬は横一直線に並ぶ。
「はあっ、はぁっ、はぁん、はぁっ、はあぁぁっ、はぁっ、はぁっ」
「あんっ、あんっ、あくっ、あんんっ、あんっ、あん、あんっ」
 レイナもトモエも、この最後の競り合いに負ければ今までの辛抱が無駄になると、恥じらいも忘れて尻を振りたくる。巨根が女の源泉を容赦なくえぐり、体中を走る性感が限界まで高まっていく。
 もし、ここで快楽の頂点を突き抜けたら、敗北は必至である。しかし、ゴールを目前にして動きをゆるめるという選択肢もあり得ない。ゴールに到達するまで耐えられることを必死で祈り、淫らな腰振りを限界まで続けるしかない。
 二人の美しい騎手は、一片の慎みも無い激しいよがり声を上げながら、鬼のような精神力で絶頂に達するのを耐えていた。
「ああーっ、ああーっ、ああーっ、んあっ、ああーっ」
「くぅあっ、おうう、うぁぁぁっ、あふぁぁーっ、うおぁぁっ」
 美闘士のの太ももは、ぱんぱんに張り詰め、若い乳房が鞠のように上下に揺れる。汗をきらめかせながら二人は無心に腰を動かし、桃尻を振って揺らした。快感を抑えるつける精神からは、もはや自分達がどういう状況で何を目的にしているのかは消えていた。ただ闘士としての本能が命令し続けていた、ゴールまでは絶頂せずに腰を振り続けろと。二人はそれに従っているだけだった。
 二つの木馬のまさに鼻先がロープに触れようとした時、レイナはついにその瞬間が来たのを感じた。ぶるっと体が震え恐怖すら感じる。これから限界まで押さえ込んでいた快楽の復讐が始まるのだ。
「「んああああああああーーーーーーーーっ!」」
 光が爆発したように視界が白く染まる。目を見開いているのに何も見えず、体が宙に浮かんでいる。快感の奔流が自分を全て上へ上へと押し流す。その一瞬は永遠に続くかのように感じられた。
 その中で、レイナは鼓膜を振るわす唱和を聞いた。自分が出している声なのか、もう一人が出している声なのかすら区別が付かない。ただ無に放り出された自分が一人ではないと感じられた。
(ああ、トモエ……)
 
 気がつくと、レイナはぐったりと前に倒れて、木馬の首に体をもたせかけていた。いまだに快感の強い余韻が体を流れ、痙攣を引き起こす。横を見るとトモエは仰向けに倒れて、木馬の背中からはみ出した頭が投げ出され、美しい黒髪が下がっている。。
「うぅ、うあぁ……」
 トモエもうめき声を上げ、体ひくつかせてながら起き上がった。
 レイナがふと前を見ると、ゴールに張られたロープがレイナの木馬に鼻で少し押されている。そしてトモエの木馬は僅かにロープに触れていなかった。

「このレース、ハナ差でレイナの先着である! よってレイナ対トモエの勝負はレイナの勝利で決着した!」
 観客席から大歓声が湧き起こり、闘技場を揺るがせた。
 二人はようやく何が起こったかを理解しはじめた。トモエはがっくりとうつむく。シズカを連れてここを出て行くという悲願は達成できなかった。レイナも到底勝利を喜ぶ気分ではなく、痛ましげにトモエを見る。
「レイナさん、おめでとうございます。流石ですね、わたしも前に倒れるべきでした」
 トモエは失意を押し殺して、微かに微笑みながら盟友を称えた。レイナは、トモエの美しい顔を見つめていると、先程の絶頂で感じたトモエと交歓の感覚を思い出す。
「トモエ……」
 様々な感情が交じり合って言葉にならず、レイナは上体を傾け顔をトモエの方に近づける。
「レイナさん……」
 トモエも受けるようにゆっくりと顔を近づけてきた。二人は互いを支えるように唇を合わせる。そして目を閉じて、本能の求めるままに激しく舌を絡めて口を吸い合う。
「「んんっ、くちゅっ、あむっ、んっ、んちゅっ」」
 この時ばかりは二人に観衆の歓声は届かず、見られていることも羞恥も忘れて、二人だけの世界で一時の幸福を感じるのだった。

 長く、激しいキスが終わると、本来慎み深い二人の自意識に強い羞恥心が戻ってくる。
「早くこのベルトを外しなさいよ!」
 レイナがそれを隠すかのように、赤い顔で塔の主に怒鳴る。
 両手が後ろ手に縛られたままでは、巨根を抜いて馬から降りることもできない。女の尊厳を奪い続けるこの状態には、もはや一刻たりとも我慢できなかった。

「まあ待て。これだけ観客が盛り上がっているのだ。パレードとしてもう一週回ってきたらどうだ。安心しろ、今度はお前達が動かす必要はない、ゆったりと座ってればいいだけだ」
「なっ、どういうこ……あああっ、いやぁぁ」
 木馬の車輪が勝手に回って前に動き出した。そしてその車輪に合わせて、美闘士を貫いたままの男根も前後に動いてぬめる肉洞を掘り返す。
「皆の衆、勝者レイナが応援に感謝して挨拶したいそうだ! 負けたとはいえトモエもよく走った、健闘を称えようではないか!」
 木馬はレイナ、トモエの順で観客の乗り出す外周をゆっくりと回っていく。

「あうぅん、そんなっ、やめてぇ。ああん、もうだめなのぉ、はぅぅん」
「ああっ、酷い、あ、あんまりです。いやっ、もうしないでぇ……」
 ようやく終わったと思ったところのさらなる淫辱に、美闘士もついに弱々しい泣き声を上げる。しかし巨根に女陰を犯されながらでは、いやらしい喘ぎ声が交じらざるを得ない。
 それに興奮した観客は差し出された柔肌を喜んで蹂躙し、恥知らずな男達が精液を美貌に命中させてくる。
 レイナとトモエは惨めに弄ばれ続ける自分の身に哀しみと汚辱を感じながら、それすらも快感の波に混ぜ込まれてスパイスになる。
 激しく競い合った二人の美闘士は、切なげにくねる女体を余すことなく晒して、はしたない絶頂のよがり声を何度も闘技場の空に響かせるのだった。

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