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カッコウの官能小説劇場

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第三章 第四節

 抜けるような青空の下、円形闘技場の中央に、武者巫女トモエが一人立っていた。
 清らかな巫女服が風にたなびく。美しい顔をやや上向けにして、真正面を睨むように見ている。その視線の先には、いやらしい笑いを浮かべた塔の主が外壁上の特別席に座っていた。その両隣にはレイナとノワが椅子に縛られ、痛ましそうな表情を浮かべている。

「トモエよ、昨晩はよく眠れたかね? 本来ならばペナルティは試合後すぐに行うはずだったのだがな。あんなに激しくイキまくった後ではさすがに辛かろうと思って、特別に一日休ませてやったのだよ」
 恩着せがましく言う塔の主に、トモエの顔が紅潮して、まつげを伏せてうつむく。昨日この場所で、衆人環視のもと淫らな雌の恥態を演じた記憶が全身に蘇る。
 しかし羞恥の表情は一瞬で消え、すぐにまた顔を上げて塔の主を睨み付ける。
「覚悟は出来ております。わたくしは、逃げも隠れもいたしません。例えどのような非道をこの身に受けても、マサカド様に捧げたこの魂は決して屈しません。むしろ、あなたの魂こそが淫らに汚れていくものと知りなさい!」
「くくく、なんとも凛々しいのう。昨日のよがり泣いて許しを乞う姿も美しかったが、やはりトモエにはそういう気高い態度が似合っているぞ」
「くっ……。わ、わたくしを弄ぶのであれば、早くすればいいでしょう。今度は何をしようというのです」
「ほほう、責めを急かすとは、武者巫女殿もだいぶ女の肉欲が開かれてきたようだな。仕方がないと言いながら、実は期待しているのかね。下の方の口はそろそろよだれをたらしているのではないか」
「なっ、嬲るのですか! 許しませんよ……」
 そう言いながらも、トモエは塔の主に刃向かうことができないのは分かっていた。自分の無力さを噛みしめるしかない。さらに憎い敵の指摘したとおり、じんわりと股間の奥から蜜が湧き上がってくるのを感じて懊悩する。
(ううっ、これは違います! 昨日の激しすぎる快楽を思い出してしまっただけで、決してこれからのことに期待している訳では……。しっかりしなさいトモエ、どんな辱めを受けても己を保つことだけが、わたくしに残された最後の抵抗なのです)
 昨日から猶予を与えられたとは言え、その時間は逆にこれから何をされるかという恐怖と闘う時間だった。ノワのされたことや昨日の競馬を思えば、自分の受ける淫刑の苛酷さは容易に予想できる。しかしトモエは、どのような淫乱地獄に落とされようとも、塔の主に恭順することはすまいと悲壮な覚悟を固めていた。

「ふふふ、そう怒るな。トモエは怒っても美しいがな。今回はこちらからは何もせんよ」
「え?」
 塔の主の言葉はトモエの意表をつくものだった。
「トモエは敗者と言っても闘いに引き分け、競走でも紙一重の差だった。それに木馬の上では既にたっぷりと艶姿を見せてくれた。あまり厳しいペナルティを課す訳にはいかないだろう」
 塔の主の言葉を簡単に信じる気持ちはなかったが、どうしてもトモエの心には希望が灯り、安堵のあまり足の力が抜けそうになる。
 昨晩はノワのように輪姦されることを想像すると、いっそ舌を噛んで死のうかと苦悩する程だったのだ。

「しかもだ、お前が最も望んでいたことも許してやろう」
 塔の主そう言うと、トモエの正面の外壁の扉が両開きに開く。そこから大きな丸いベッドが押し出されてきた。
「シズカさん!」
 ベッドに仰向けに寝ているのは、トモエの忠実なる親友にしてヒノモトの忍者であるシズカだった。
 シズカは口に穴の空いた球形の猿ぐつわを噛まされて、苦悶の表情で、声にならない声を上げている。
 猿ぐつわを固定する革ベルトは全身に伸びて、シズカの豊満な裸体を複雑に縛り上げている。大きな乳房は上下のベルトに絞り出されて、さらに大きくなり。手も足も厳重に緊迫されてほとんど動かせない。股間は貞操帯らしき皮の下帯で覆われていた。

「シズカさん……。ああ、良かった。やっと、やっと会えましたね……。ごめんなさい、酷い目に遭っていたのに、助けられなくて、ごめんなさい……」
 トモエはベッドに駆け寄ってシズカを抱き起こすと涙を流した。数日間離れていただけだったが、その間起きたことを思うと、一年も離れていたような気がする。
 昨晩舌をかみ切ろうと思った時も、せめて最期にシズカに会うまでは絶対に死ねないと思い直したのだ。
 シズカもトモエに触れられて苦悶の表情も和らぐ。感無量の思いを潤んだ瞳に込めてトモエを見つめてくる。言葉を交わさずともそれだけで二人の心は通い合うのだった。

「ああ、シズカさん、可哀相に……くっ」
 トモエはシズカを厳しく拘束するベルトを外そうとするが、どこにも外す場所がない。愛刀さえあれば、シズカの肌に傷一つ付けずにベルトを断ち切ることも可能なのだが。
「これを外して下さいっ! 今すぐシズカさんを解放してっ!」
 トモエは塔の主に向かって怒鳴る。
「まあ、落ち着きたまえ。そのベルトは鍵がなければ外れない。そしてトモエ、お前は既に鍵を持っているのだ」
「鍵? 一体どういうことですかっ」
 ベルトのどこにも錠や鍵穴など無かった。
「その口の猿ぐつわ、それはあるものをかければ壊れて外れるようになっている」
 塔の主がいやらしい笑い顔でいうのを見て、トモエは嫌な予感に寒気が走る。
「それはな、トモエ、お前の吹く潮だよ。初めてスライムに犯されてイッた時に潮を吹いとったろう。触手や木馬でもな。尿や愛液ではだめだぞ、お前が達する時に出す潮の成分だけに反応するようにしておる」
 トモエはあまりに淫猥な発想に、意味が理解できずに目を見開いてきょとんとしている。
「さてと、先程も言ったとおり、こちらからは何もせんよ。シズカを解放したいのなら、自分で恥ずかしいところから潮を吹いてその猿ぐつわにかけるのだな」
 トモエはしばらく目をしばたたかせながら、塔の主とシズカに交互に顔を向ける。段々と塔の主が言ったことを理解すると、顔を覆ってわっと泣き出した。
「な、なんという下劣なことを・・・・・・。わたくしに自ら・・・・・・、しかもシズカさんの顔にかけろなどと・・・・・・あなたには人の情けというものが無いのですか!?」
 ようやく再会した最も大事な人に対して、異常で汚らしい事をさせようとする悪魔的な意図に、トモエは武者巫女としての誇りも忘れて弱々しく泣き崩れるのみだった。
「お願いです。どうか、そんなことはさせないでください。シズカさんを解放してください・・・・・・」
「おやおや、先ほどまでの威勢はどこへ行ったのかな。どんな責めでも受けると啖呵を切ったばかりではないか。それとも、ノワのように男達に輪姦される方が武者巫女殿のお好みだったのかな」
 トモエは塔の主のからかい混じりの言葉を聞き、この男にいくら慈悲を期待しても無駄だと改めて思い知った。シズカを見ると目に涙を浮かべて首を横に振っている。その苦しそうな表情の中にも、自分を気遣っているのが見て取れた。
 トモエは激しい葛藤の中で決心した。今まで苦難に耐えてきたのはシズカを助けるためではなかったか。塔の主はトモエが期待通りのことをするまでシズカを解放することはないだろう。ならばどんなに辛い行為であろうとも、逡巡するだけシズカの苦しみが延びるだけだ。

「シズカさん、すぐに外してあげますからね・・・・・・」
 トモエはシズカの顔に口を近づけて、ささやくようにそう言った。そしてベッドの上に立ち上がると緋袴の脇の穴から手を差し入れる。しゅるっと衣擦れの音がすると、トモエの足の間に白い布がはらりと落ちた。トモエが秘部を覆う褌を脱いだのだ。
 トモエはシズカをまたぐように足の間に挟んで立つと、ゆっくりと緋袴をたくし上げていった。
 シミ一つ無い脛が、少しずつ露わになっていく。鮮やかな袴の赤とのコントラストでまぶしい程に白い。優美な曲線を描くふくらはぎは細く、むしろ可憐な風情がある。
 さらにじわじわと上がる慎みの緋布は、形良い膝小僧を越えていった。太股は鍛え抜かれて発達した筋肉の上にたっぷりと柔らかい脂肪がのり、迫力の太さである。しかし、若々しく張り詰めた輝く肌に包まれて女らしい曲線を描くと、むしゃぶりつきたくなるような艶めかしさを醸し出していた。極上の太股を焦らすように見せられ、観客からは卑猥な野次が飛ぶ。
 トモエの手は一旦そこで止まった。ぷるぷると震える手がトモエの内心の闘いを物語る。艶めかしい苦悶の表情を浮かべて、首を横に振ると、唇を噛んでさらに手を持ち上げた。
 ついには太股の付け根も越えて、いやらしくも可憐な肉裂が姿を見せる、その上に慎ましげに揺れる逆三角の繊毛が闘技場の太陽の下に晒された。
 トモエはそこに集中する視線に触られたかのように喘ぐと、緋袴の裾に近い部分を口にぎゅっとくわえた。清楚な巫女服を着たまま、女の下半身だけを自ら見せつけるその姿はなんとも淫猥で、見る者の目を楽しませた。

「へへへ、憎いねえ。何度も見たおまんこでも、こう焦らさられちゃ興奮しちまうよ。まったく、男心が分かってるじゃねえか」
「昨日あんなでかいのにがんがん突かれまくった割には、まるでまだ処女みたいじゃねえか。さすがに美闘士はあっちの方も鍛え方が違うってか」

 卑猥な野次をトモエは噛みしめた緋袴と同じくらい顔を赤くして耐える。本来決して他人の目に晒してはならない女の秘部を自分から露わにする恥辱に、目眩がする。例え以前にも強制的に晒された経験があっても、その羞恥心は決して軽減されるものではなかった。
 トモエはそのまま仰向けに寝ているシズカの顔を跨いだ。シズカの目が大きく見開かれた。
 そこは美しい主人の、秘密の場所だった。白く柔らかそうな二つの肉畝が盛り上がり、その間に紅色の肉花びらがぴったりと口を閉じている。トモエの細い指が花弁を押し広げると、妖しくぬめる果肉のような複雑な内部が露わになった。下から大きい穴、小さい穴、そしてさやの中に隠れている真珠肉が並んでいる。
 トモエとシズカはヒノモトより一緒に旅をしてきて、風呂などの時に互いの裸を見せ合った仲ではあるが、このように恥部を見せつけたことなど有るはずもない。シズカの鼻息が傍からも明らかなほど荒くなり、白い頬が真っ赤になる。
(シズカさん・・・・・・こんな汚らわしいところを見せてごめんなさい。トモエは、もう汚されてしまったのです・・・・・・)
 トモエは潤んだ瞳でシズカに謝罪の意を伝えようとする。シズカはそれに気付いて首を横に振りながらも淫肉から目が離せなかった。

(やるのです、トモエ。これはシズカさんを助けるため。気を確かに持って……)
 昨日も観衆の前で木馬の巨根を挿入するために自慰をした。あの時は女陰を濡らすために僅かに指を動かすだけで済んだし、隣のレイナと恥辱を分け合えた。しかし、今はたった一人で、潮を吹くまで自分を辱めなければならないのだ。
 意識が遠くなりそうな程の恥ずかしさの中、トモエの繊細な指がおずおずと股間を撫ではじめた。はじめは周辺部を優しく撫でるように、そして、段々と中心部を大胆に擦るようになった。。
「んっ、んっ、んふぅ、んぅっ」
 袴をくわえるトモエの口元からくぐもったあえぎ声が漏れ出し、腰がくねるように動く。
(ああっ、いやっ、ちょっと触っただけでこんなに感じてしまう。どうして? 皆見ていますのに、恥ずかしいっ! それとも見られているから……? ああ、シズカさん、いやらしくなったトモエを見ないで……)

 そもそもトモエはどうすれば自分の肉体が潮を吹くのかよく分かっていない。女体がそのようにいやらしい反応をすること自体、全然知らなかったのだ。ただ、幾度か潮を吹かされた経験から、激しい絶頂に達すれば、そういう恥ずかしいことになってしまうことをおぼろげに覚えていた。
 トモエはその場にいる者全員の視線を痛いほどに感じながら、激しく絶頂することを目指して、指で快楽の肉壺をいじめる。女として最大の羞恥に向かって自涜せねばらならない自分を憐れむが、それがまた背徳的な快美となって性感を高めてしまうのだ。
 花びらが赤みをまして膨らみ、淫蜜にぬめる。柔らかい絹の上衣は、大きな双丘が艶めかしい腰のくねりに合わせて上下に揺れるのを伝える。今や先端が硬くしこり立っていることも、ぽっちりと突き出た部分で明らかだった。
 上下に擦る指が、裂け目の上部のさやに隠れている突起に当たる度に、トモエの眉根が苦しげに寄せられる。そしてついに、つるりと皮がむけて小指の先程に膨らむ肉真珠が顔を出した。それと気づかず、指が強めに押し擦ってしまう。
「あぐぅっ!」
 ほんの小さな秘肉から、トモエの体全体に大きな衝撃が走る。トモエは歯を食いしばってそれに耐えるが、がくがくと足が震え、膝をついてしまう。
 トモエのいやらしい女肉が一層シズカの顔に近づく。愛蜜が数滴垂れ落ちて、視覚のみならずシズカの嗅覚や味覚をも刺激する。
 トモエの指が肉真珠をつまむようにしていじる。腰の動きと共に、漏れ出す鼻息と喘ぎ声も速くなる。
「んんっ、んんっ、むぅっ、んんっ、ぅんっ、んんっ」
 耐えられなくなったようにトモエは左手を乱暴に胸元に差し込むと、大きな乳房を揉んでは、乳首をいじり出した。もともと激しく揺れる巨乳に押されていたせいもあり、上衣からもう一方の乳房が弾むようにこぼれ落ちてしまう。押さえを失ったそれは、一層激しく揺れ動きトモエに痛みに近い快感を与えるのだった。
「うぐっ、んんっ、んっ、んぅんっ、んんっ、んんっ、んっ、んんんんんんっ~~~」
 突然トモエが弓なりに背を反らす。快感が電流のように体の隅々まで走り、トモエは体をぶるぶると震わせていた。
 トモエが自分の指で快感を極めたのは、誰の目にも明らかだった。一斉に口笛や下品な歓声が湧き起こる。だが、絶頂の余韻に浸るトモエの耳には遠く聞こえるのみだった。
 トモエは荒い息を吐きながら、ずっと喰い締めていた口を開く。美しい瞳は虚空を見つめ、口の端からねっとりとよだれが垂れる。袴の裾は唾液でベトベトで、噛まれていた箇所が破れていた。
 息を整えながらトモエが下を向く。そこには愛液まみれになったシズカの顔が、猿ぐつわをされたまま、苦痛と興奮で真っ赤になっていた。
「ご、ごめんなさい、シズカさん。ああ……」
 トモエは慌てて、袖でシズカの顔を優しくぬぐう。
 死よりも辛い恥辱に耐えた自分の行為が、単に快楽を貪る姿をさらしただけで、無駄になったことに深く落胆する。

「おやおや、どうしたトモエ。愛液ではなく潮をかけないと、その猿ぐつわは外れんぞ。久々に会う友に、淫らな女に成長したことをオナニーで見せつけたかったのかね」
「そ、そんな訳ありません! ああ、わたくしどうすれば……」
「うむぅーーっ、うむぐああ、あいぐぉ……」
 どうすれば潮を吹けるのかわからないトモエは、苦悶の表情でシズカと見つめ合う。シズカは何かを伝えたそうにうめき声を上げるのだが、とても意味は読み取れない。


「トモエ、陰核の裏の膣壁のあたりを擦るんだ。そこで感じるところを探して刺激すれば、潮を吹くことができます」
 突然トモエの側に、塔の主とそっくりな半透明の少年が現れる。
「テナルド、貴様、性懲りもなく……」
 塔の主が怒りを露わにして、手を振った。するとテナルドの体が溶けるように歪み出す。
「うがぁっ、くぁっ、トモエ、気を付けて……終わりじゃない、あくっ、希望を捨てないで……」
「テナルドさん!」
 苦しそうにそれだけを言うと、テナルドの姿はかき消えた。
「全く、折角のペナルティに水をさしおって……、後で思い知らせてくれる。ふん、まあいい、この程度。本当はトモエの口で乞い願わせるつもりだったのだがな」
「あ、あなたという人は……」
「くく、さあトモエ続けるがよい。やり方を教えられても自分で潮を吹くというのは、なかなか難しいらしいぞ。それとも淫乱巫女にとってはたやすいかな」

 トモエはテナルドがリスクを犯して伝えてくれたことに感謝する。しかし自分の肉壺に指をさし入れて、内側から女肉を弄ぶ自分の姿を思うと、またもや激しい羞恥に襲われるのだった。
 覚悟を決めると、トモエは袴の帯を解き、するりとそれを脱ぎ落とした。大きな丸尻と、まだ濡れ光る陰唇が露わになる。失敗はしたくない。恥ずかしくとも、より快感を味わえる体勢を取る必要があった。
「シズカさん、許して下さい……」
 そう言うとトモエは、立て膝よりさらに腰を落とす。大きな桃尻の丸みが、シズカの巨乳の上にしこり立つ乳首に触れる。シズカは、びくっとしたが、トモエは構わず尻を下ろした。
 トモエの尻たぶとシズカの乳房が、むにゅっとお互いをつぶし合い、柔らかく形を変える。汗をかいた滑らかな肌は、吸い付き合うようにぴったりと合わさる。
 トモエもシズカも、想像だにしなかった異常な肌の合わせ方に、快美感を感じてときめく。思わず身じろぎをして、互いの尻と乳の柔らかく甘い肌の感触を味わってしまう。

「ああ、シズカさん……」
 トモエは熱っぽい声を上げて後ろに背を反らすと、女の羞恥と快楽の源泉を前に強調する。右手をゆっくりそこにやると、中指だけを伸ばして、複雑に蠢く肉穴にずぶずぶとうずめていった。
「あうっ、こんなっ」
 この塔に入るまで自慰すらしたことの無かったトモエは、初めて自分の膣内を指で探った。先程の陰核自慰の名残で、そこは熱くしとどに濡れている。昨日巨根に貫かれたにも関わらず、細い指を柔らかい襞で喰い締める力があった。
 トモエは、その妖しい感覚に悩ましい溜息をつく。
(テナルドさんは、確かここら辺だと……ああっ)
 教えられた場所を探して中指を動かしていると、ざらざらした部分があり、そこを擦ると、クリトリスに似た快感が走り、尿を漏らしそうな快美感がある。
(き、きっとここですね……)
 トモエは確信を得て、その部分を優しく指先で擦り出す。
 口が開き喘ぎ声が漏れる。腰が揺れ、尻で感じるシズカの巨乳がなんとも心地よい。左手で、こぼれた乳房を揉みしだく。
 犯された時のように凶暴な快楽ではなく、仲間と睦み合った時のように興奮して高まる快楽でもなく、自分の思うままに味わう自慰の性感は優しい快楽だった。

 思わず上を向くと、自分の姿が空中に映し出されているのがトモエの目に入った。できるだけ見ないようにしていたその映像は、トモエに衝撃を与える。
 瓜実型の美しい顔には汗で髪が数本へばりつき、大きな瞳は訴えるように潤んでいる。口はだらしなく開いて、澄んだ音色のいやらしい声を漏らし続ける。指の動きに合わせて腰がくねり、大きな乳房が揺れている。
(あ、あれが、わたくし……。ああ、なんていやらしいのでしょう……。もう、みんなに知られてしまいました。わたくしが自ら快楽に溺れる淫らな女だということを)
 羞恥にすすり泣きながらも、トモエは指を止めることはなかった。それが意思の勝利の結果なのか敗北の結果なのか、もはや自分でもわからない。それが正しいことだと信じて、今は段々と高まっていく性感にすがるしかなかった。

「ああっ、ああん、はああ、ああぅっ、あんっ、だめぇ、何か来ちゃう、来てしまいますぅ」
 全身を走る快楽がどんどん高まって、普段は凛々しい武者巫女の口から、甘く淫らな嬌声が上がる。
 それを自覚するトモエの心に一瞬痛みが走る。また、獣の様に絶頂して雌の恥を晒すのだ。その痛みが、快楽に翻弄されるトモエの頭に目的を思い起こさせる。
 限界まで快感が高まった瞬間、最期の一擦りをしながらトモエの指がGスポットから思い切り引き抜かれた。同時に最大の波がトモエを貫いた。
「あぐぁっ、ふあっ、ほうああああああああっーーーー」
 トモエが先程より激しい絶頂に、背中を反らして獣の様に吠える。思い切り前に突き出された肉唇の小さな穴から、ぴゅぴゅっと液体が飛び出してシズカの顔にかかった。
 トモエは頭が真っ白になり全身を痙攣に任せながら、その閉まった尿道から吹き出す快感を確かに感じていた。

 トモエが身を起こしてシズカの方を見ると、透明な粘液がかかった球形の猿ぐつわが、まさに溶け落ちていくところだった。
「シズカさん!」
 トモエはシズカの顔を抱いて、外れた革のベルトを解いていく。
「かはぁっ、はあ、はあ、トモエ様……」
「シズカさん、ああ良かった……。ううっ、ごめんなさい。わたくし、あんな事をしてしまって……」
「くっ、はあっ、そんな事……。あたしなんかのために、トモエ様にあんな事をさせてしまって……。ああ、でも最期に一目お会いしたかった……」
 シズカは、真っ赤な顔で目に涙を浮かべながら言う。
「わたくしもです……、あなたを救い出すまでは決して死ねないとの思いで、耐えてきました」
 トモエはシズカを抱き起こすと、革のベルトが外れ落ちていく。トモエがシズカの体を思い切り抱きしめると、互いの巨乳がつぶし合って形を変える。
「ああっ、トモエ様、これは罠です。あたし、あたし……ああああっ」
「シズカさん……?」
 いつも飄々としたなシズカが、切なげに眉根を寄せて、何かに耐える。トモエは抱き合う下腹部に熱い違和感があった。不審に思い下に目をやる。
 すると、貞操帯が外れたシズカの股間から、真っ赤な肉棒が屹立しているのだった。トモエは、女体から生える男根を見て、思わず悲鳴を上げる。
「はうぅっ、あいつに改造されて、生やされたんです……。これでトモエ様を犯せと」
 シズカは悲しげに告白した。トモエは親友の無惨な姿に両手で口を押さえて言葉もなかった。シズカは自由になった体でトモエをかき抱く。
「ああ、トモエ様……。トモエ様が助けに来てくれて凄く嬉しい……。
 自害すらできなかった間抜けなシノビには過分なご恩です。武運長久をお祈りしていますよ」
 トモエは、シズカの言葉に驚き、瞬間的に唇をシズカのそれに押しつけ舌を差し込む。
「!!」
 まさに自分の舌をかみ切ろうとしていたシズカは、両方の舌を噛んで、途中で止める。絡み合う舌から血の味がして、慌てて唇を離す。
「トモエ様! 申し訳ありません……」
「ば、馬鹿馬鹿馬鹿! シズカさん、なんて事をするのです……。わたくしは、わたくしは、あなたを助けるために……」
 トモエは驚き、涙を流して、シズカの自害を叱る。
「ご、ごめんなさい。でもあたし、こんな体にされて……、トモエ様の体の中でないと射精できないんです。
 薬とずっと我慢させられたせいで……もう我慢できないんません。このままだと、欲望のままトモエ様を襲ってしまいます。それだけは、どうかそれだけは……ああっ」
 シズカは苦悶の表情を浮かべて、訴えた。
 そして、意思では止められないかのように自由になった手で、脈動する肉竿を握ると、思い切りしごきたてた。
「ああっ、ああっ、はあぅん、く、苦しい、何か出そうなのに、止められてるぅ!はうぅん」
 びくびくと脈動して、先走り液に濡れる亀頭がトモエの腹に擦りつけられる。シズカの表情は白目を剥いて、内心の闘いがいかに凄まじいかを物語っているようだった。

「ああ、そんな……」
 トモエは恥辱の潮吹き自慰をさせて、なおも終わらない淫虐の罠に慄然とする。なぜ自分達主従が、かくも残酷な運命に晒されるのか、思わず抱き合ってすすり泣く。
 塔の主の方を睨み付けると、いやらしい笑いを張り付かせて、期待と興奮に満ちた目で哀れに抱き合う二人を見ていた。
「お願い、死ぬなんて言わないで。どんなおぞましい目に合っても、この塔から出るのです……」
 トモエは覚悟を決めてそう言うと、忠実な家来の前にひざまずいた。恥ずかしそうに軟体動物のような美しい舌を出すと、先端をちろりと舐め、そのままくわえ込んだ。。
「ト、トモエ様、ああっ、いけません、そんなぁ、はああぁん」
 シズカは静止の声とは裏腹に、両手でトモエの頭を押さえて固定してしまう。
 暖かく柔らかい舌が、生き物のように亀頭を這い回る。ぬめりとざらつきで、かつて味わったことのない快感をシズカの背中に送り込んできた。
 シズカはもともとヒノモトにおいてはトモエの敵だった。しかし、トモエの清廉な気性、高貴な魂に身命を捧げる主人と見定め、危険な旅を共にしてきた。その心服する女主人の口に、本来有るべきではない汚い部分を含ませる背徳感でシズカの膝ががくがくと震える。
「あふぅっ、トモエ様、だめぇっ、出ちゃうぅぅっ」
 亀頭を数秒舐められただけで、既に限界に達していた肉棒は欲望を噴出させる。
「くぷぅ、きゃっ」
 激しく脈動して、跳ね上がる肉棒はトモエの小さな口から外れて、白い樹液をトモエの美しい顔に、何度も何度も噴きかけた。その粘度の高い樹液がどろりとしたたり、トモエの顔をいやらしく化粧する。
 シズカはたまりにたまった快感の開放に全身を貫かれて、力が抜けてベッドに仰向けに倒れ込む。
 はしたなく開いた足の根本には、女肉の花びらが淫らに咲き誇り蜜を垂らす。その上部の本来小さな肉豆が、肥大化して傘の張った男根になり宙を突くように屹立している。なんとも不自然で淫猥な光景だった。
 荒い息に合わせて、揺れる男根を見て、トモエは再びそれに顔を近づける。
「まだ、こんなに硬くて、苦しそう。すぐ出させてあげますね……」
 そう言うと、トモエはその太茎を何度かねっとりと舐め上げて、深々とくわえ込んだ。
 小さな口いっぱいに肉棒をほおばると、内部で舌を絡めながら唇を絞って、顔を上下させる。
「あっ、あっ、トモエ様ぁ、ごめんなさいぃ。あぅっ、気持ちいいですぅ」
 シズカは、仰向けになっても大きな半球型を保つ胸を弾ませて嬌声を上げる。
 トモエの意外なほどに濃厚なフェラチオに卑猥な歓声と野次を送った。
 トモエはそれを聞いて強い羞恥を覚えるものの、不思議と行為への抵抗感にはならず、妖しい快美感に腰をくねらせ、釣り鐘型に下を向く巨乳を揺らすのみだった。

「はうぅん、トモエ様、どうか、体をこちらへ……」
 シズカが切なげに言うと、下半身をベッドからはみ出させて、尻と秘裂を後ろに丸出しにしていたトモエは、淫気にけぶる頭で素直に従った。男根を咥えた口を中心に、体を百八十度回転させて、シズカの上に折り重なる。それでも結局別の方向に恥部を見せつけることに変わりはないのだが、シズカの温かい肉体と触れ合い安心感を感じる。
「ああっ、トモエ様のここ、とっても綺麗……」
 シズカが上擦った声で言い、自分の股間がシズカの顔の直上にあることに気づいて、トモエは羞恥を覚える。
「さっきトモエ様のオナニーを見せられた時から、ここを触りたくて、舐めたくて……」
 シズカは興奮も隠さず、その肉襞の重なる部分を指で開いては、蜜をなめる。
「あくぅぅん、言わないで下さい……そんな、恥ずかしいこと……」
 トモエが甘い声で抗議して、再び肉根への奉仕に戻る。しかし、鼻から喘ぎが漏れ、重ね合わせた柔肉をねぶるようにくねらせるのだった。

「ああぅっ、トモエ様っ、またっ、また出ちゃうっ」
 シズカが焦るように言い、両手で顔の上にある餅のような尻肉を強く揉みながら、唇を肉真珠に押しつけてなぶりまくる。
「んんっ、んふーっ、んんーっ、んんっ、んんんんんっ」
 トモエも、快感に抵抗しながら必死で口舌を動かして肉棒をしごく。
「ふぁっ、ふあぁぁぁぁぁっ」
 二人は同時に体を張り詰めさせて、盛大に喘いだ。
 トモエの口の中で先端が爆発する。熱い樹液が直接喉の奥を叩くのを、快感で遠くなりそうな意識の中、トモエは必死で飲み込んでいった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ。ああっ、まだ硬い……」
 シズカは荒い息の中身を起こすと、自分の股間で醜い欲望がまだ勢いを保っているのを絶望して嘆く。主人に汚らしい行為をさせて、一体いつになったら収まるのか。
 見るとトモエの顔は自分の出した白濁液で、べっとりで、口元からも溢れていた。
「ああっ」
 シズカは申し訳ない気持ちでいっぱいになり、トモエに口づけると、舌を差し入れて、口の中に残る粘液を吸い出した。トモエの口腔内を綺麗にしようと、舌を隈無く動かして掃除する。それが終わると、顔についた樹液も全て舐めとって回収した。

「はふぅ、はあ、シズカさん……。まだ、収まらないのですね」
「はい……、普通の男だったら、もうしぼんでるはずなのに……、はんんっ」
「きっとあの男は……、どうしてもここでシズカさんに、わたくしを犯させるつもりなのでしょう」
「あくぁぁ、そんな……」
 大勢の観客が見ている中、あり得ざる女同士の性交を見世物にされる屈辱にシズカは震える。自分だけならともかく、そんな屈辱を守るべき主人に味合わせるくらいなら、やはり舌をかみ切って死にたかった。

「シズカさん……、どうぞそれで、わたくしを貫いて下さい……」
 トモエは震える声でそう言うと、後ろに手をつき、ベッドの上でそっと足を開いた。
「ト、トモエ様、いけません! そんな格好をしないで……」
 シズカは清純そのものだった主人がとる淫らなM字開脚に、驚愕して目をそらす。
「いいのです……。ヒノモトを救うため、わたくし達はなんとしても生きてここを出て、クイーンズブレイドに優勝しなければならないのですよ。
 それに、どんなに恥ずかしくいやらしい事でも、シズカさんとなら耐えられる気がするんです……。シズカさん、お願い、あなたが必要なんです。」
「トモエ様っ、トモエ様ぁ」
 シズカは泣きながら、トモエに抱きついた。
「ごめんなさい、シズカさん。こんな酷い、辛い目にあわせてしまって」
「いえ、いいえっ。……一番辛かったのは、トモエ様がレイナやノワと抱き合っているのを見せられた時でした。あたしもこうして、トモエ様としたかった……」
 仲間と情欲に流されて睦み合っているところをシズカにまで見られていたのを知り、トモエは羞恥に悶える。
「あぅぅ、ごめんなさい、シズカさん。今は、わたくしをシズカさんの思うようにして下さい……」
「はいっ」

 シズカはトモエを押し倒すと、膝裏を持ってより足を広げさせる。そして、羞恥に顔を覆うトモエを見つめながら、傘の張った先端を柔らかく濡れる肉花の中へゆっくりと差し込んでいった。
「ああっ、ああっ、入ってくる……」
「くうぅっ、これがトモエ様の中……、熱くて、吸い付いてきて、凄いぃ」
「はぁっ、魔物の触手でもなく、木馬でもなく、おちんちんが入ってきたのはシズカさんが初めてです……」
 トモエが恥ずかしそうに言った。清楚なトモエの発した卑猥な言葉に、シズカは興奮して顔を寄せ口づけを交わし舌を吸い合う。重なった二組の双丘の先端では、膨らんだ乳首が絡み合って、甘い刺激を伝え合った。

 くのいちであるシズカは性技にも長けていた。自らに男の陰茎が生えるのは初めての経験であるが、もともと男でも女でも骨抜きにする技術がある。
 強制的に性感を大きく花開かせられたものの、まだまだおぼこいトモエは、シズカの情熱的な交合に翻弄されっぱなしだった。
「ああっ、あっ、あぁんっ、いいっ」
「はぁっ、はふっ、あうぅ、トモエ様のあそこ、気持ちいいぃ。これが名器って奴なんですねぇ」
 いつの間にかシズカの上で、トモエは下から突かれている。髪を振り乱して嬌声を上げている姿が晒されてとても恥ずかしいが、両手の指をシズカの指で絡め取られて、揺れる乳房を隠すこともできない。
「はぁん、あっ、ああっ、もうだめ……あんあぁっ」
 トモエが限界を訴えたところで、シズカの動きが止まる。女陰を貫かれたまま今度は横向きに倒されて、右足だけを上に伸ばす体位をとらされる。
 そのままシズカは腰を動かさずに、トモエの肌をゆっくり愛撫したり、美脚を口で吸っては痕を付けたりして、もどかしい刺激だけを与えてくる。
「ああっ、またっ。シズカさん、意地悪しないでぇ……」
 先程も絶頂に達しそうになっては、寸前で止められたトモエは、甘えるように抗議する。
「ごめんなさい、トモエ様。ふぅぅぅぅ。でも一生に一度のまぐわいだと思ったら、たっぷりしとかないとってね」
「そんな……見られてますのに、わたくし、恥ずかしいです……」
 トモエは観客、塔の主、そして仲間の視線を意識して羞恥に悶える。
「ふーん、でもさあ、トモエ様。こうなったからにはあたし、トモエ様をあたしだけのものにしたいな」
「はぅっ、な、どういうことです?」
 トモエは、乳房を揉まれながら乳首を指の間で挟まれて、反応してしまう。
「レイナよりノワより、あたしとするのが一番気持ちいいって思って貰いたいの」
 そう言うと今度は尻肉の間に手を入れ、排泄のすぼまりを指で撫でる。
「あはぁっ、そ、そこはだめですっ、汚いです!」
「トモエ様に汚いところなんか一つもないよ。どんなことをされても、ぜんぶぜんぶ綺麗……。それより、どう? あたしとするのが一番気持ちがいいって思ってくれる?」
「あああっ、そんなことしなくても、わたくしは、わたくしはぁ……シズカさんが一番ですっ、愛してますぅ!」
 トモエが叫ぶ。ずっと、自分に対して無私の奉仕をしてくれていた人。彼女が居なければ自分は大陸にたどり着けたかさえ怪しい。彼女が側にいたから強く純粋な自分でいられたのだと、この塔に入ってから痛感していた。決して離れられないかけがえのない人と再会すると、今まで自分がいかに不安を抱えていたか実感できる。
「……ごめんなさい、トモエ様、こんな時に調子に乗っちゃって。でも、どうしてもその言葉が聞きたかったの……」
 そう言うと、シズカは尻肉を揺らしながら腰を使い、トモエの肉壁を滑らかにえぐりはじめる。そして、力の抜ける瞬間に中指を肛門に入れた。
「はぅああっ、はあっ、シズカさんっ、ああっ、好きっ、はんっ、大好きぃ」
 じらされておき火のようだった性感が一気に燃え上がる。肉洞を穿つ熱棒がさらに大きく硬くなる気がした。
 肛門を指でいじられ、上空に伸ばした足の指をしゃぶられる。未知の感覚にさらに思考が曖昧になる。
「はあっ、はあっ、はあん、ああ、あたしも、もうだめ。トモエ様の中に吸い込まれそう……」
 トモエは無意識に手を伸ばして、シズカの男根の下で蜜を垂らす女の穴を探っていた。そこに指を入れ、自分の感じている快感を伝えるかのように同じ場所を刺激する。
 二人の甘い嬌声が、段々と速く、激しく、高くなってハーモニーを奏でる。
「あんっ、あんっ、あんっ、はぅあっ、はあんっ、いくっ、いっちゃいますっ」
「ああっ、あんあっ、一緒にっ、一緒にぃ、はあっ、はあんっ、ああっ」
「「んあああああああああっーーーー」」
 二人は同時に達した。真っ白な世界を、ただ互いが溶け合いながら浮かんでいた。
 シズカはトモエの上にゆっくりと倒れ、心臓の音が同期するのを聞いた。二人は折り重なって痙攣したが、はじめはどちらが痙攣しているのか自分でも分からなかった。

 息を荒らげながら、シズカは身を起こして、トモエの柔らかい部分から陰茎を引き抜く。それは、だいぶ小さく細くなっていたものの、いまだ硬く立っていた。
「ああ、まだなの……」
「でも、小さくなりました。ということは、これは最後には元に戻って小さくなるのでは……」
 トモエが精液と愛液にまみれているそれを、愛おしげに撫でる。
「ねえ、トモエ様。これを最後はトモエ様のお尻の穴に入れたいな。」
 シズカが、トモエに顔を近づけささやくように言う。
「ええっ、そんな……それはだめです……汚いです」
 トモエは恥ずかしがってかぶりを振る。シズカは、互いの敏感な乳首を合わせると、優しく弾くように擦る。手をトモエの尻に伸ばすと優しく撫で回した。
「お願い、トモエ様のもう一つの初めてが欲しいの……。これから塔の主にまた嬲られるかもしれないし……」
 トモエが二勝できなかった以上、まだこの塔に捕われてなければならない。確かに、これから後ろの秘門も無事である保証はなかった。それならば、いっそシズカに、とトモエも興奮した頭で思う。
「ああ……シズカさん、優しくして下さいね……」
 トモエが恥ずかしそうにささやくと、シズカはトモエを優しくうつぶせにして、尻を上げる姿勢を取らせる。
 魂まで裸になるような無防備な姿勢になって、トモエは羞恥に喘いだ。興奮に息を荒らげて、シズカは後ろからのしかかり、肉棒の先端を秘密のすぼまりに当てる。
「ああっ、や、やっぱり、そこはっ」
「トモエ様、力を抜いて、息を吐いて……」
 シズカに優しく脇腹を撫でられ、トモエは思わず言うとおりにする。そこに体重をかけて腰を押し入れられ、細くなってぬめる肉棒は、意外にも容易にずぶずぶと排泄口に突き刺さっていくのだった。
「はあああああぁぁっ」
 トモエは大声を上げて、出すための器官に入れられる違和感に耐える。妖しい快美感が背骨を駆け上り、背中を弓なりにして恍惚の顔を上げてしまう。
「あくぅっ、やっぱりきついっ、はんっ、でもトモエ様感じてくれて嬉しい……」
 シズカはゆっくりと抽挿を開始した。引き抜かれる度に強制的に排便させられているような奇妙な快感がトモエを襲う。顔を上げて周囲の視線を感じると、公衆の面前で排便しているような錯覚が、清楚なトモエを錯乱状態に導いた。
「はあっ、はああぁん、いやあ、あうぅん、こんなのだめぇ……」
 甘い涕泣を漏らすトモエに、シズカの指が優しく襲いかかる。背中に走る深い溝や、敏感な脇腹、そして下を向いて揺れる乳首や、蜜を漏らし続ける肉泉と尖る肉真珠。様々な急所を的確に愛撫されて、トモエは惑乱する。
「くぉおおう、ほおぅ、ふぁん、、あふぅっ、うあぁぁぁっ」
「はあぁっ、はうっ、はあん、ああぅっ、トモエ様っ……」
 ついにシズカは、尻を上げるトモエに後ろから折り重なるように抱きつく。獣の様に腰を動かし、肉の打ち合う音が響く。
 トモエは背中に、柔らかい双丘と先端の実が擦りつけられるのを感じ、かき抱かれた手が、陰唇をかき回すのを感じる。高まり続ける肛門性感がついにトモエを絶頂に導いた
「ほぉぁっ、ほぅあああああああっ」
「あぐぁっ、出る! 出ちゃうぅぅぅぅぅっ」
「「んあああああぁぁっーーー」」
 二匹の美しい牝が吠え声を唱和させる。純白の快感が二人の意識を押し流し、闇に落としていった。

 しばらくして、トモエは目を覚ます。自分の上で寝息を立てる柔らかい肉体をそっと避けて起き上がると、シズカも目をしばたたかせて起き上がる。その股間にはもはや男根はなく、やや大きめの肉粒が肉花の合わせ目の上端から顔を出しているだけだった。

「素晴らしいショーだったよ、慎み深い武者巫女殿はもっと嫌がると思っていたが、まさか、尻の穴を掘られてあんなに身も世もなく泣き叫ぶとはね。君の仲間達もあまりの大迫力に蜜を垂らして喜んでいるぞ」
 椅子に縛り付けられていたレイナとノワが恥辱に顔を赤くして身をよじった。塔の主の指摘は真実で、椅子を淫蜜で汚したのが傍からもわかる。
「ああ、ごめんなさいトモエ……」
 レイナの謝罪に、思わずトモエも恥ずかしさにシズカに抱きついて顔を隠す。
 なんという恥態を尊敬すべき友人に見せつけてしまったのか、羞恥に消えて無くなりたい。しかし、不思議と後悔はなく、どこか甘い満足感もあった。

「うるさいよ、この変態インポ野郎!」
 トモエを胸に抱き留めたシズカが、塔の主に向かって叫ぶ。この直接的な反抗に、塔の主も虚を突かれたようである。
「ふん、不能ってのよりもっと悪かったね。何しろ女の体を触ることも舐めることもできやしないんだから。はっ、神様を気取ってても、男としては触手だけの魔物よりも哀れな存在だねえ」
「貴様……、どうやら調教が足りなかったようだな。もう一度徹底的に泣いて許しを乞わせてやるぞ……」
 シズカに動揺が走り、トモエをぎゅっと抱きしめる。しかし、青い顔でなおもシズカは塔の主を睨み付けた。
「……シズカさんの言うとおりです。あなたは、自分がどうしてもできないことを、人形やおもちゃを使って、わたくし達に演じさせてるだけです。
 でも、わかりました、シズカさんと……愛し合って。わたくし達にとってあなたが幻影であるように、あなたにとってもわたくし達は幻影です。
 いくらわたくし達を弄んでも、わたくしとシズカさんが感じたような愛の瞬間は、決してあなたには訪れないのですよ」
 トモエは責めるのではなく、むしろ優しく説き伏せるように言葉を紡いだ。しかし、塔の主は怒りに顔を歪めている。
「……何が愛の瞬間だ。そんなものは求めておらぬ。私はただ、お前らが肉の快楽に屈服し続けるのを見たいだけだ。哀れな獣の様に悶えて、自らの肉体すら私の思い通りだということを知るがいい」
「いいえ、あなたは何も分かっていません……」
「黙れ! ならばその身に教えてやろう。お前達の愛とやらがいかに脆く快楽の中に溶け去るか……」
 塔の主が立ち上がり、美しい主従は裸の身を抱き合って恐怖に震える。
 突然、闘技場の時間が止まったかのように観客が硬直する。上空には巨大な白い渦が出現した。
「くっ……テナルドめ、愚かなことをしおって……後悔させてくれる。
 まあいい、今日の予定は終わった。お前達はこの塔から逃げられぬ、まだまだわたしのおもちゃになって貰うぞ。覚悟しておくがいい」
 そう言うと塔の主は、その場からかき消え、闘技場は元に戻って観客がざわめき出す。
 トモエとシズカの主従は、お互いを見つめ合い、恐怖の中にも信頼と勇気が失われてないことを確認する。そして、来るべき運命に耐える心を支え合うように、濃厚な口づけを交わすのだった。

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