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カッコウの官能小説劇場

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第四章 第二節(完結)

「ああっ、あなたは……」
 太ももの間から、扉の前に浮かぶ彼女を見上げて、レイナは驚く。
 フリルに飾られたメイド服を身にまとい、赤みがかった長い髪のを頭の横で二つに縛っているその姿には見覚えがある。
 柔らかく整った顔は人形のように可愛らしいが、優しげな顔に似つかわしくない大鎌を構えている。火の玉をまとわりつかせ、小さな靴に包まれた足は地面より少し上に浮かんでいた。
 彼女はこの世ならざる存在、冥界より呼び出された死霊だった。
 冥土へ誘うものアイリ。大陸を我がものにせんとする沼地の魔女の、忠実な僕である。
 レイナ達は旅の途中、魔女の巡らす陰謀とぶつかり、幾度かアイリとも剣を交えたことがあった。

「あらまあ、ノワさんだけじゃなく、レイナさんに、トモエさんまで。いつぞやの森以来ですわね。……それにしても、皆さんそんな格好で何をやっているのかしら」
 魔物であるアイリは、まんぐり返しにされて触手に侵されている三人を見ても、驚きはしても動揺はしていなかった。
 もっとも見られた方はそうはいかない。かつての敵に女として惨めすぎる状態を遠慮無く観察され、女体を無駄にもがかせてしまう。

「彼女がなぜここに……テナルド、お前が呼び込んだのか?」
 塔の主が、彼にとっても予想外のことだったらしく、驚いたように呟く。
「アイリ! この男は美闘士達を支配して弄ぶのが目的よ! 逃げて! そして助けを呼んで!」
 混乱しながらも、レイナは叫ぶ。アイリが自分達を助けるために動くかどうかは確信を持てないが、それでも今はあらゆる可能性にすがるしかなかった。

 しかし、アイリはレイナに一瞥をくれただけで塔の主に向き合う。
「まあまあ、その三人を屈服させるとは、やはり大した魔力をお持ちのようですわね。お見それしましたわ。はじめまして、わたくし沼地の魔女様にお仕えするアイリと申しますの」
 アイリはメイド姿に似つかわしく、丁寧にお辞儀をして挨拶する。
「あなたならば沼地の魔女様の封印を解いて完全復活させることもできる、そう聞いてここへ参りました。是非ご協力願えませんか。沼地の魔女様は復活なさればこの世界を支配するお方。そうなれば、あなたの望むことも、なんなりとかなえられるでしょう」

 突然のアイリの提案に、塔の主は意外にも冷静に応じた。
「なるほど、確かに私とこの塔の力をもってすれば、いかに強力な封印といえども解くことはたやすい」
「では……」
「しかし、そのためには沼地の魔女本人が、沼地より出てこの塔を訪れなくてはならぬ。それができるのかね?」
「……ご主人様は、封印のため肉体すら失い、領土である沼地を出てはその存在を保つことはかないません」
「ふっ、ははははは。皮肉なものだ。封印を解くためには、先に封印から逃れて自由になる必要があるということだ。
 まあ、私も似たようなものだ。この塔に呪縛されていて、沼地にまで出向くことはかなわん。神の力にも届かんとする魔術師が、二人揃って互いを自由にすることすらできんとはな、はっはははは」
 塔の主はまたもや狂気じみた笑いを爆発させ、アイリはそれを冷たく眺めていた。

「どうやらわたくし、無駄足を踏んだようですわね。思いのほか正しかったとはいえ、このようなガセネタをご主人様に報告しておかないで良かったですわ。それでは、これで失礼させていただきます。レイナさん達もごきげんよう」
 そう言ってアイリは踵を返す。
「きゃっ」
 しかし、その足にいつの間にか近づいた触手が絡みついた。
「まあ、待て。せっかくの訪問だ、ゆっくりしていきたまえ。そこの三人のように、美闘士として歓迎するぞ」

 突然アイリがすぅっと透明になって消え失せた。足に巻き付いていた触手は空しく、地面に落ちる。
 すると、そのすぐ側にアイリが消えた時と同じように、出現する。
「残念ですが、わたくしこう見えて忙しいんですの。お相手している暇はありませんわ」
 アイリはそう言って、背後の入ってきた扉を素早く押し開いて、文字通り飛んで出ていく。
 が、その瞬間、対面の扉が開き、アイリが入ってきた。
「なっ、これはっ……」
 さすがのアイリも驚きを隠せない。闘技場から逃げ出たはずが、元の場所に戻ってしまったのだ。
「霊体を物理的に拘束するのは無理でも、捕まえる方法はいくらでもある」
 塔の主が呆然とするアイリに向けて手を掲げる。
 鎌を構えたアイリの足下の地面に、光る複雑な文様が浮かび上がる。
「きゃっ、あくぁっ」
 浮かんでいたアイリが、地面に吸い付くようにしてへたり込んだ。
「さらなる美闘士の訪問か。しかし、幸運ではないな。テナルド! お前の仕業か?」
「その通りだよ。彼女が僕の最後の切り札だ。そのお猿さんはよくぞ連れてきてくれたよ」
 テナルドが、塔の主の正面にあらわれる。ノワの側にいるルーに礼を言った後、テナルドは三人に痛ましそうな目を向けた。
「今まで辛い目に遭わせてしまい、申し訳ありません。しかし、これでもう大丈夫です。……いや、もう一度最後のお願いをすることになりますが」

「何を馬鹿なことを言っている! お前の切り札とやらは、既に私の手の中だぞ」
「……分からないのか、もう一人の僕なのに」
「なんだと」
「見ろ。彼女は、僕たちが何度も試みて遂に為し得なかったことを、やってのけている存在だ。すなわち、霊体なのに完全に実体化をして肉体を手に入れている」
 塔の主はしばし沈黙した。そして突然つぶやき始める。
「……確かにそうだ……まさか……そうか、なるほど!」
 塔の主の目がかっと見開かれ、表情がめまぐるしく変化する。期待と興奮と歓喜を無理矢理押さえ込んで必死で何かを考えている。

「彼女と……アイリの霊体と結合すれば、その肉体も手に入る……。原料となる精気なぞ、ここならいくらでも供給できるっ」
 塔の主はふらふらと気絶して横たわっているアイリの側に跪く。飢え死にしそうだった男が豪華な食事を目にした時のような表情で、覆い被さるようにして手を伸ばした。
 
「待てよ……」
 アイリに触れるか触れないかのところで手を止め、塔の主が振り向く。
「私がアイリと結合した時、塔はどうなる、お前は何をやっている」
「そうなったら当然、僕は塔の支配権を取り戻す。今度は無力なお前が僕に従うことになる。肉体を手に入れても、なにもさせるつもりはない。即座にアイリとの結合も解いてやる」
「貴様っ……。五百年の悲願が叶うのだぞ! お前だって私なんだ、同じ欲望を知っているはずだっ」
 塔の主が、テナルドにわめき散らしながら掴みかかる。しかしその手は空しくテナルドの首をすり抜ける。塔の主は絶望したかのように跪と、ままならぬ哀しみと憤りで乱れきった顔でテナルドを見上げた。
「後生だ……。もし肉体を得て、女達と思いを遂げさせられたら、俺はもう消える、こんな世界に未練はない。お願いだ、俺の欲望を許してくれ……」
「……例えそれを了解しても、信じられないだろう。それにお前に消えられても困る。分かってるだろう、お前は僕なのだから。
 選択肢は一つしかない。もう一度僕たちは一人になるのだ、分かれた人格を統合して。お前の、僕の五百年の欲望は残るだろう。僕の、お前の良心とともに」

 塔の主は、長い間一言も発さずにうなだれていた。そしてゆっくりと立上がった。
「お前と一人になって、本当に美闘士達を抱けるのか? そのまま逃がしたりするのではないだろうな」
「統合した人格がどうなるかは、やってみないと分からない。しかし、お前の欲望は僕の欲望にもなるだろう。……彼女たちにも聞いてみたらどうだ」
 塔の主は、未だに触手に恥ずかしい姿で嬲られている四人の美女を見た。
「……どうだ、お前達、私が肉体を手に入れたら、私に抱かれるか?」

「ああぅっ、な、なによ、今まで散々いやらしいことを無理矢理してきたくせにっ!」
「そ、そうです。今になって……はぁぁん。でも、それで、わたくし達を自由にしてくれるなら……」
「んくぅっ、はぁっ、なんでもいいから、もう離してぇ」
「はんんんんっ、仕方ないねっ、わたしの体なら、いくらでも抱かせてやるよっ」
 四人にとって今は憎むべき敵に抱かれる悔しさより、自由への希望の方が何にも増して重要だった。

「決心はついたのかい」
 テナルドが同じ顔の持ち主に声を返ると、塔の主は深々とうなずいた。
 塔の主はアイリを挟んでテナルドの正面に立って、両手を掲げる。
「では始めよう、術式は既に組んでおいた。人格を統合して、霊体にしたアイリと結合するぞ」
「よかろう、それでは百年ぶりに一人になろう……」

 二人の手のひらが合わさると、煙のように半透明の姿がかき消える。
 同時に闘技場も巨大イソギンチャクも全て消えた。解放された女体が、滑らかな地面にぐったりと横たわる。
 アイリの下の魔方陣が回転しながら、その文様を文字が流れるように変化させる。すると、アイリが光りながら浮かび上がり、その可憐な姿は透明になって光だけが残った。
 それが突然爆発したかのようにまぶしく光る。
 レイナは思わず腕で覆いながら目をつぶった。そして、再び目を開けると、辺りの様相が一変していた。

 そこは美しい庭園だった。柔らかい絨毯のような芝生が拡がり、花壇には色とりどりの花が咲いている。
 大理石で作られた人工の池には花びらが散らされている。手を差し入れて水をすくうと、ぬるま湯程度の暖かさだった。
 池の周りには果物や飲み物の並べられた卓やベンチ、そして円形の巨大なベッドが据え付けてある。

 楽園のような風景の出現に呆然としているレイナ達に、褐色の肌をした少年が近づいてきて、頭を深々と下げる。
「皆さん、本当に申し訳ありませんでした。大切な貞操と心を傷つけるようなことをしてしまったこと、謝罪して許されることではないと思いますが、どうかお許しください」
 腰布と首飾りだけを身につけたおかっぱの美少年は、テナルドや塔の主と同じ容姿だったが、初めて透けていない確かな肉体であらわれていた。

 レイナはその腰布が、不自然に前に持ち上げられているのに気がつく。そして、自分が張り出す巨乳と、秘めやかな股間を剥き出しにした姿だと思い出し、顔を赤くして、恥部を腕で覆う。他の三人も似たようなものだった。
「あ、あなたは、テナルドなの? それとも塔の主?」
 触手に股間をいじられ快感に犯される意識の中でも、アイリが現れて以降のやりとりを聞いていた。レイナの理解の限界を超える部分が大半だったが、二人が元の一人の人格に戻るというところはおぼろげに覚えている。

「……両方です、本来の僕自身に戻りました。塔の主があなた方にしたことは、全て僕がしたことでもあります。狂っていたとはいえ自分の獣欲のまま、あなた達を弄んだ。その罪は全て僕のものです……」

「くっ……」
 レイナは思わず、腰の剣を抜いた。この塔での陵辱劇の数々がよみがえる。汚れを知らぬ乙女だったのに、いまは自分の中にある淫らな快楽とそれに屈服する喜びを知ってしまった。それがなんとも屈辱で恥ずかしく、取り返しの付かない哀しみだった。
 テナルドの剣を突きつけるが、その手は震えていた。やっとの思いで怒りを押さえつけると言った。
「わたし達を解放しなさい!」
「はい、もちろんです。しかし……」
 テナルドは悄然とうなだれると、何かを言いたげに半裸の美女達を見る。
「レイナさん、約束があります」
 レイナが振り向くと、いやらしい巫女服のトモエが秘部を隠して立っている。頬を朱に染めながらも、凛とした表情に揺るぎはなかった。
「わたくし達を抱いたら、解放してくれるのでしたね」
「トモエ様!」
「トモエ、そんな約束守る必要ないわ」
「武者巫女に二言はありません、例えどのような相手であろうと。それに、もう汚され尽くした体です。ただ、これはわたくしだけの考えですので……」
 かつてはなかった色気を濃厚に漂わせながら、トモエは顔を伏せる。
「トモエ様だけに、そんなことはさせません。わたしもやるよ」
 シズカが当然という風に言う。

「ノワも、いいよ」
 ノワが恥ずかしそうに言うと、他の三人は驚いて、陵辱されてなお純真さを失わない少女を見た。
「あなたは、テナルドでもあるんだよね。だったら、助けてくれた恩人だから、お願いを聞かない訳にはいかないよ。ルーもきちんと返してくれたし……」
 そう言って肩に乗った相棒に頬ずりをした。
「でも、その間はルーはどこかに行っていてね。恥ずかしいから……」

「……もう、仕方ないわねっ。到底あなたを許せる訳じゃないけど、やってあげるわ。何百年も一人でいておかしくなっちゃったってのも分からない訳じゃないし。
 でも覚悟して貰うわよ。いやらしい事をされた仕返しを、たっぷりしてあげるんだから」
 レイナは鎧を止めているベルトを外すと、それを下に落とす。表情に恥じらいを残しながら、催淫毒の影響が残り、欲情の疼きが一向に収まらない女体を露わにした。


 ベッドの上に押し倒された褐色の肌の少年に、四つの白い女体が群がる。
 腰布が取り払われると、華奢な肉体には似つかわしくない、巨大な勃起が飛び出す。
「すごーい、ビクビクしてるぅ」
 ノワが感嘆したように、五百年分の欲望を溜め込んだそれは、先走り液で赤い先端をぬめらせ、脈打つように動いていた。
 四人の濡れた視線が股間に集まるのを感じたテナルドが、恥ずかしそうに目をそむけると、レイナはそれに敏感に気がつく。
「あら、散々わたし達に恥ずかしいところを見たくせに、自分のを見られるのは恥ずかしいの?」
 そう言って上目遣いにテナルドを睨む。細い指を肉茎に絡めて撫でると、いきなりぎゅっと握りしめた。
「ううっ、すみません……」
 先程まで、自分の女体を辱めていた人物が、今はしおらしく恥ずかしそうにうなだれている。しかし、半分は自分達を助けるために苦痛を受けながらも策を練ってくれた恩人でもある。
 レイナは自分に対する欲情を隠せない少年に対して複雑な気持ちをもてあます。感謝と恨み、憐憫と復讐心、淫獄からようやく解放されるという安堵の中、肉体が未だに快感を求めてうずいていることの羞恥。
 それらがない交ぜになって、レイナは少年に対して微妙な嗜虐心を抱きながら、この塔での最後の性戯に積極的に向かっていった。

「わたくし達のいやらしく乱れる姿を見て、そのように興奮なさっていたのですのね……」
「ねえ、ノワの体はまだ貧相だけど、それでもエッチな気分になるの……?」
 他の美闘士達も似たような心持ちであるらしい。恥じらいを残しながらも大胆な風情で、横から少年の体に女体を絡みつかせ、その指で敏感な先端を撫でるのだった。

「ふっ、ふわぁ、す、凄い、これが女の気持ちよさ……」
 熱く柔らかい女体を肌に感じて、感極まったように胸をまさぐる腕をノワとトモエは抱える。後ろからはシズカが背中に胸を押しつけて背もたれとなった。
「一番始めに、わたし達にこういうことをさせたのよね……」
 レイナはベッドの端に座るテナルドの前に跪くと、その美貌を屹立する肉棒に近づけ、舌を出して先端を舐める。
「うあぁっ」
 少年は天を仰いで苦悶のような声を上げた。
 レイナは構わず、舌を這わせて、亀頭や肉棒をねっとりと舐めしゃぶると、上目遣いでテナルドの目を見つけながらそれを咥え込んだ。
 肉棒が熱い口腔内に包まれると、ぬめる舌が肉茎に絡みつく。レイナがそのまま顔を前後に動かすと、快感が爆発するようだった。
「うぁっ、はぁっ、だめですレイナさん……そんなにしたら、もう……ああっ」
 テナルドが悲鳴のように訴えると、同時に痙攣するように腰が前にあがった。
 そして先端から熱い樹液が、レイナの喉奥に向かって放出される。
「んくっ、……、ん、ぷはっ、あんっ」
 最初の発射を思わず嚥下してしまうが、驚いて吐き出した肉棒はびくびくと暴れて、レイナの眼前で精液をぶちまける。鼻やまぶたに熱い粘りを感じながら、レイナは軽く達してしまった。

「んはぁ……、うふっ、すぐ出ちゃったわね、でもまだガチガチ」
 レイナの言葉に、テナルドは荒い息を吐きながら顔を赤らめる。
「じゃあ次はノワがやってあげる」
 ノワが白いしなやかな体を滑らかに動かして、レイナと位置を交換する。
 素早く咥え込むと、水音を立ててしゃぶり始める。
 レイナとトモエが横から足を伸ばして、足の甲でノワの脇腹を愛撫する。ノワは体をくねらせ甘い鼻息を漏らしながら、口を離そうとはしなかった。
 ノワの純真そうな瞳に見つめられながら、柔らかい口唇で刺激を与えられ、テナルドはまたもや長くは持たなかった。
「くぅっ」
 肉棒の先端から噴出する白い液体を、ノワは喉を鳴らして飲み込んだ。そして最後は亀頭の先端から、残った樹液までも吸い出してテナルドを喘がせた。

「覚えていますか? わたくしにとても恥ずかしい事をさせたのですよ、お乳を使って……」
 次に跪いたトモエは、巨乳を手で持つように押さえて、なおも屹立する男根に近づけながら言った、
「ああっ、申し訳ありませんでした……」
「本当はあなたが、ああいうことをされたかったのでしょう?」
 湿り気を帯びた声でトモエが詰る。
「ああ、はい、そうです。そのおっぱいで挟まれたらどんなに気持ちいいだろうと……」
「まあ、本当に困った人……。五百年の孤独のせいかしら、それとも……」
「ああ、お願いです……」
「しようがないですね。恥ずかしいけど、これで満足していただけるなら……」
 トモエは手を横にして、先端で堅くしこり立った乳首を露わにすると、男根をその白く柔らかな乳房に挟んだ。豊かな球形は形を変えて男の欲棒を包み込み赤い先端だけが顔を出す。
 トモエは舌を出して先端を舐め、唾液を垂らして潤滑剤にする。そしていやらしく乳房をこねるように上下に動かし、肉棒を刺激し始める。
「う、うぉっ」
「どうだいトモエ様のパイズリは。トモエ様にこんなことまでさせるなんて、アンタとんでもない果報者だよ」
「いいなあ、トモエのおっぱいとっても気持ちよさそう」
「ああ、そんなこと言わないで下さい……恥ずかしいです……」
 そう言いながらも激しさを増す、巨乳の圧迫にテナルドは長くは耐えきれない。
「くっ、うおおっ」
「きゃぁっ」
 一瞬堅く肉棒を膨らませると、吠え声とともに、激しく粘液を先端から放出した。
 それはトモエの顔に命中し、紅潮した頬を白く汚す。
 胸から手を離し、悩ましい溜息をつくトモエ。その頬の粘液をシズカが舐め取ると、主従は口づけを交わして樹液混じりの唾液を交換した。

「も、もう我慢できない!」
 テナルドは、二つの腕を抱えて体を押さえつけていたレイナとノワを振りほどくと、トモエに襲いかかる。
 腕を掴まれ、ベッドの上に引き倒されたトモエは、四つん這いになって高々と丸い豊尻を掲げた。
「きゃっ、いやん」
 トモエは恥じらいながらも、尻を下ろそうとはしない。むしろもじもじと揺らしては視線を誘引する。
 双肉の合わせ目の奥にほころぶ花びらからは愛液が漏れだし、太ももをべっとりと濡らしている。トモエが恥じらいの裏で何を望んでいるかは誰の目にも明らかだった。
「トモエさん……」
「ああ……どうぞ、あなたのお好きなようになさって下さい。今のトモエはあなたのものです……」
 トモエは背中をよじらせて後ろに顔を向け、恥ずかしそうに言った。
 それを効いたテナルドは、一瞬ぶるっと震えると、遮二無二トモエに襲いかかった
「ああーーっ、はぁっ、はぁうん」
 細い腰を掴まれて、後ろから荒々しく肉棒が押し込まれる。準備の整ったトモエの秘穴はそれを易々と受け入れてしまう。
「はふぅ、トモエさん、入れました。熱い、ついに僕は……」
「はい。はぅっ、感じます、はぁん、逞しい……」
 少年は感極まったようにうめくと、感触を確かめるように、ゆっくりと前後に腰を動かす。押し広げられぴっちりと咥え込む女の淫肉に抜き差しされる肉棒からは、脳髄に例えようもない快感を送ってくる
「あはぁ、はくぅ、はぁん、奥まで当たって……あはぁ」
 四つん這いのトモエもすすり泣くような喘ぎ声を上げて、艶めかしく女体をくねらせた。
 清楚なトモエを自分の分身で乱れさせているのだと思うと、テナルドに痺れるような満足感に満たされる。

「あらあら、一番初めはトモエを選んだのね」
「ああん、すごぉい、出たり入ったりしてるぅ」
「どうだい、トモエ様のあそこは気持ちいいだろう」
 三人の女が柔らかい体を押しつけながら、交わる二人を触り始める。乳首を舐められ、脇腹を撫でられて、テナルドも女のように声を上げた。

 快感に我を忘れたテナルドは、激しく肉杭を打ち込んだ。少年の下腹部が女尻を叩く音がリズミカルに響く。その衝撃が全身に伝わるかのようにトモエの体がのたうって、下を向いた巨乳がぶるんぶるんと揺れた。
 
「あぅっ、ああんっ、ああっ、そ、そんなに激しくされたらぁ、はんっ、イッてしまいますぅっ」
「ああっ、僕も、もう……、出しますっ、トモエさんの中にっ」
「はぁっ、そんなぁ、ああっ、あんっ、んああああっーーーー」
 ひときわ高い声を上げて、トモエが弓なりに背を反らす。
 それと同時に強く締め付けられた、テナルドの肉棒が堅く膨らみ、爆発するように先端から樹液を放出した。

「ほぁっ、ぁあっ、奥に出てるっ……、」
 子宮に叩きつけられるように子種を注入され、トモエはうっとりと呟きながら、白い女体が痙攣させた。

 うめきながら射精を終えたテナルドは、後ろに倒れ込む。荒い息を吐きながら、目をつむって夢見心地でめくるめく快感の余韻に浸った。

「ううっ」
 テナルドの股間から、ざらりとした刺激が脳を貫く。頭を上げて見ると、ノワがそそり立つ亀頭を舌で舐め上げていた。
「はぁっ、ちゅぷっ、すごぉい、ノワ、もう我慢できないの、いいでしょ……」
 そう言うとノワはほっそりとした体をテナルドの股間に跨らせてきた。
 思わずテナルドが驚いて目を見張る。
「ああ、そんなに見ないで……。ノワをこんなにエッチにしたのは、あなたなんだよ……」
 ノワは頬を真っ赤にして潤んだ目でテナルドを睨む。その表情が可愛らしい顔に似合わない程の色気を醸し出して、テナルドはどきりとする。
 そのままノワは、天を突く巨根を自分の開ききらない秘裂にあてがう。ゆっくりと腰を回しながら沈めて、快感の肉壺に飲み込んでいった。
「はあぅっ、はううぅぅぅぅん」
 ノワは甘い声を上げながら、背を反らして快感を訴える。そして、細い腰をいやらしくくねらせてはさらなる嬌声を上げ始めた。
 テナルドは、ノワの狭い肉洞にきつく分身が締め付けられるのを感じる。動きに合わせて胴部をしごき立てられ、敏感な先端を刺激される。
 テナルドはノワが自分の上で淫らに踊るのを見ながら、再び興奮の中で痺れるような快感を得ていた。
「ああ、ノワちゃん……。こんなに可愛いのに、とってもいやらしいよ。いやらしいから、可愛いのか……」
「いやぁん、はん、あぁん、そんなこと言わないでぇ、あふぅん、恥ずかしいよ……」
 ノワは嫌々をするように顔を振る。それでいて、腰の動きはさらに激しくなる。テナルドにふと悪戯心が起こる。
「だってノワちゃんがいやらしいのは、本当のことだろう」
 そう言うと、両手を伸ばして弾んでいたノワの小さな尻を掴む。そしてそれを自分の腰に押さえつけるようにして動けなくしてしまった。
「ああっ、やん、そんなのだめぇ……」
 快感を生む腰の動きをがっちりと封じられて、ノワがすすり泣く。巨根を咥え込んだ内部の秘肉が不満げに蠢いて巨根に刺激を与える。
「ほうら、エッチなノワちゃんは、腰を振りたくて仕方がないんだろう、気持ち良くなるために」
「ああっ、ああっ、そうなの、ノワはエッチな悪い子なの……だから」
 両腕で胸を抱いたノワが切なげに見下ろしてくる。その手は、恥ずかしそうにおずおずと、可憐なの乳首をいじっていた。
「だから、なんだい? きちんと言ってくれないとわからないよ」
「て、手をはなして……、お尻を振らせて下さい」
「何のために?」
「ああ、そんなぁ……」
 ノワは懇願するように潤んだ瞳で見つめてくるが、テナルドは許さなかった。
「言ってごらん」
「き、気持ち良くなるためです……、ああ、いやらしくお尻を振って、おまんこ気持ち良くなりたいのぉ。エッチなノワを許してぇ」
 ノワは羞恥と快感を求める心がぶつかり合い、半泣きになりながら、叫ぶように言った。
「ふふふ、よく言えたねえ。ノワちゃんは良い子だよ。とてもエッチでとても良い子だ。ご褒美にこうしてあげよう」
 テナルドは尻を押さえたまま、今度は自分の腰を上下に動かし、下から激しく突き上げた。
「はうぅっ、ああっ、あんっ、そんな奥までっ、ああんっ、感じちゃうぅ」
 ノワは待ちかねた快感に貫かれ、嬌声を上げて上半身をくねらせる。
 テナルドがぷるぷると震える控えめな膨らみに惹かれて思わず手を伸ばすと、自由になった細腰は艶めかしく回転して、さらなる快楽を求めた。
 興奮しきった表情で淫らに踊るノワを見上げながら、テナルドはノワの秘肉に締め付けられ続けている股間が爆発に近づくのを感じた。
「ふゎぁぁん、んあっ、もうだめっ、あくっ、きちゃう、凄いのきちゃうぅ!」
 それに合わせたかのように、ノワも甘く感極まった声で限界を訴えた。
「ああぁっ、ふわぁっ、くぅぁっ、もうだめっ、ほぁっ、ほわあぁぁぁぁぁぁっーーーー」
 遂にその瞬間がきた。ノワの細い体は快感の電撃に打たれたかのように、背中を思い切り反らす。
 そしてテナルドは少女の内奥に、欲望の全てを発射した。
 ノワの意識は快感に飛ばされていたが、膣肉は脈打つそれを締め上げながら蠕動して、最後の一滴まで吸い上げようとする。
「くぉぉお」
 テナルドはうめきながら、発射に脈打つ度に視界が真っ白になる快感に耐えた。
 最後の脈動の後、ノワはゆっくりとベッドに倒れ込み、荒い息を吐きながら、時折体を痙攣させて絶頂の余韻に浸っていた。

「ね、ねえ、わたしとも、するの……?」
 息を整えていたテナルドに、横から声をかけたのはベッドの上に横座りするレイナだった。
 頬を赤く染めて、目が切なげに潤み、吐く息は乱れている。どうやらトモエとノワの激しい交わりを目の当たりにして、もはや堪えきれないほど発情しているようだ。
 それでも令嬢としての慎みと、今までの経緯が邪魔をするのか、ノワのように自分からのしかかることはできないでいた。ちらちらとテナルドの未だ屹立する肉棒を見て、切なげに身をもんで、桜色の唇から悩ましい溜息をはく。
 テナルドは、いつも強気な美闘士の艶めかしい態度に、胸が高鳴るのを感じるが、あえて無言のままレイナをじっと見つめた。
 レイナは舐められるような視線を向けられ、びくりと痙攣する。
(ああ、塔の主に自分から抱かれるなんて、悔しいっ。でも半分はテナルドだし。それに彼が満足しない限りここからは出られない。トモエもノワもあんなに……。仕方がないの、仕方がないことなんだわ)
 何より苛烈な肉の渇望が逡巡を切り捨てた。唇を噛んで深く溜息をつくと、おずおずと手を胸からどけて弾む巨乳とその頂点で勃起したサクランボのような乳首を露わにする。そしてゆっくりと膝を広げると、股間の濡れ花に指をやりそれをくつろげると、蜜を溢れさせた。

「お、お願い……わたしにも二人みたいに、して……」
 羞恥を抑え込んだ切ない瞳で訴えかけられ、テナルドに否が応もなかった。興奮も露わにレイナに飛びつき、両足を握って持ち上げると、体を折りたたむように顔の横に持っていく。
「ああっ、いやぁ」
 またもや、恥辱のまんぐり返しの姿勢を取らされ、レイナは顔を振って悶える。
「レイナさんの麗しい顔といやらしいおまんこが、並べて見れる。とても似合ってますよ」
 そう言うとテナルドはぱっくりと開いた目の前の淫裂にむしゃぶりつく。
「はぁんっ、ひどいわ、あふぅん、あんっ、恥ずかしい……」
 言葉とは裏腹に、明らかに興奮の増した様子で嬌声を上げるレイナ。
 テナルドは舌を縦横無尽に動かして、ピンク色の淫肉を責め立てた。舌を突き入れて蜜を舐めとり、露出した陰核を吸い上げる。
「きゃぅん! あんっ、ああんっ、はぁっ、だめぇ、そんなにされたら、あんぁっ、すぐいっちゃうっ」
 レイナは無意識に股間を舐めるテナルドの頭に手をやるが、むしろより押しつけるようになってしまった。
「はぅぅ、はぁん、ああっ、だめっ、もうだめっ、いくっ、わたし、いっちゃう、ああっ、いくぅぅぅぅぅーーーーーっ」
 ひときわ大きな声を上げて、レイナが絶頂に達する。その瞬間、レイナの尿道から透明な液体が噴き出した。それは、上へ向いて二度三度と発射され、テナルドの顔にかかり、また、レイナの顔や体にも降り注ぐのだった。
 レイナの白い肉体が脱力して、ぴくぴくと痙攣する。半眼に開いた目は、陶然としてテナルドの方に向けられていた。

「こんなにすぐイッてしまうなんて、よっぽどしたかったんですね。でも僕はまだイッてませんから」
 テナルドはレイナの足を開いたまま下におろすと、その根本に自分の巨根をあてがった。

「ああんっ」
 いったばかりで敏感になっている秘口を亀頭で愛撫され、レイナは思わず声を上げてしまう。そして、熱く硬いものがそこを押し広げて侵入してくる。
「はぅぁぁ、すごぉい……」
 秘肉の奥底まで埋め込まれると、これこそが望んでいたものだと感じる。
 それが、膣内を力強く前後に動き始めると、快感とともにさらなる満足感が湧き起こる。
「あっ、あっ、あんっ、ああっ、はぅん、ああっ」
 リズミカルな抽挿が波のような快感を全身に走らせる。それに合わせて甘い声が漏れ出てしまう。
 気がつくとレイナは、足をテナルドの後ろで組んで両手手を首に回していた。肉棒を打ち込まれながら、完全にテナルドに抱きついている。揺れる乳房の先端はテナルドの胸板を擦っていた。
 それに気がつきレイナは快感の中にも恥ずかしさがこみ上げてくる。それをごまかすためか、レイナはなぜかテナルドに向けて求めるように可憐な唇を突き出してしまう。
 テナルドは一瞬驚き、動きを止めると、ささやくように言った。
「口づけは、初めてです」
 そして、唇を重ねると、貪るように、甘がんでは吸い上げ、舌を差し入れてきた。
 レイナは胸が高鳴るのを感じながら、舌を絡み合わせ、唾液を交換した。
 再びテナルドの腰が動いて、肉棒の先端が胎内をかき回すのを感じる。上と下で繋がっているのを感じると、全身を痺れさせる快感がより一層強くなるようだった。

「んっ、んんっ、ちゅっ、くちゅぅ、んはっ、ああっ、はぁん、あんんっ」
「くっ、も、もう出ますっ」
「ああっ、はんっ、出してぇ、レイナの中に、あふぅ、いっぱい出して!」
 レイナも快感にさらわれる予感の中で叫ぶ。
 男根が一回り硬さと大きさを増すと、テナルドはやけになったように腰を激しく動かし、秘肉を思い切り擦り上げる。そして、先端から熱い液体を発射した。
「ああっ、んんあああああぁぁぁっーーーー!」
 レイナはその熱さを内奥に感じた瞬間、快感の大波に押し上げられ、甘い叫びを上げていた。
 星が瞬くような快感の爆発の後、深い陶酔感の中、体から力が抜けるのを感じるのだった。
 
 
「あはぁっ、あんっ、はあぁっ、いいっ、いいよっ」
 浅く水の張ったプールの中で、テナルドは対面座位でシズカと繋がっていた。精神を肉体化したこの体は、五百年分の欲望ためか、いくら発射しても勃起がおさまらない。
 それどころか、美しい女肉を味わい、快楽を知れば知るほど、さらに欲望が湧き上がってくるかのようだった。
「ああん、ついさっきまで童貞だったくせに、はぅぅん、やるじゃないか」
 シズカはが陶然とした表情で見つめてくる。
「どこをどうすれば感じるかは、全部分かってますからね、それっ」
「ああっ、そこはぁ、くふぅん、負けないから」
 シズカの膣内がうねるように動き、重なる環のようにテナルドを締め付けてきた。
「くぅっ」
 快感に痺れそうになるのに耐え、テナルドはより激しく腰を使いシズカをよがらせる。
 水音がして、振り向くと、レイナ、トモエ、ノワの三人が池に入ってきた。
「ああんっ、トモエ様」
「シズカさん、感じているのね、とても気持ちよさそう……」
「はぁっ、恥ずかしい……、ごめんなさい、トモエ様」
「いいのよ、今はみんなで彼の五百年分の思いを慰めてあげましょう」
 トモエはシズカの開いた唇にに自分のそれを重ねて、思い切り舌を吸い合った。そして、繊細な手で静かな豊満な乳房を優しく揉みしだくのだった。

 レイナとノワは横からテナルドに柔肉を押しつけてくる。そして舌を出してテナルドの乳首を舐めはじめた。
「ううっ、ふ、二人ともっ……そんなことをされたら、僕はっ」
「うふふ、さっきはよくもいやらしくいじめてくれたわね。ささやかなお返しよ」
「くぅっ、すみません、ついあんなことを……」
「ふうん、素直に謝るのね。本当にあなた、テナルドでもあり、塔の主でもあるのね」
「はい……くぅっ、ああっ、もうだめだっ、出るっ」
 我慢の限界に達したテナルドがシズカの中に熱い樹液を放出する。
「はんっ、はああぁぁぁぁんっ」
 同時に、トモエにクリトリスをいじられていたシズカも、高い声を上げて絶頂に達した。
 力が抜け倒れ込むシズカをトモエが抱きとめる。


「ああっ、いやぁん」
 背後から膝を持たれて抱き上げられたノワが、羞恥の声を上げる。
 まるで幼児に用を足させる格好で、濡れ光る股間の割れ目を開かされるのだ。仲間の視線がそこに集まるのを感じ、あまりの恥ずかしさに悶え泣く。
 ノワを高々と持ち上げたテナルドは、その尻を上を向く勃起にあてがった。
「あっ、はぅん、だめぇっ、そこは違うのっ」
 不浄の排泄口に圧力を感じて、ノワは甘い悲鳴を上げる。
「ノワちゃんは、もうこっちも大丈夫でしょう。さあ、力を抜いて。気持ち良くしてあげるから……」
 テナルドは後ろから真っ赤になった耳元でささやいた。二、三度先端を押しつけた後、ノワの体重でもって肉棒を直腸に埋め込んでいく。
「はわぁっ、んくっ、らめっ、あんんんーーーっ」
 排泄器官を逆流する背徳的な快感が背筋を駆け上り、ノワはのけぞって声を上げた。「くっ、凄い締め付けだ……」
 テナルドが腰と腕を動かして小さな抽挿を開始すると、それだけでノワは肉体を肛門に支配されてしまった。
「あんっ、あんっ、ああっ、やはぁっ、くぅぁんっ、ああんっ」
 快感に耐えようとしているのに、漏れ出る声には甘い響きが混じってしまう。
 ふとノワは、レイナから熱っぽい視線で真正面から見つめられているのに気がつく。全てをさらけ出した姿勢で、肛門の快感にふけっている自分を強烈に意識させられ、ノワは消えたい程に恥じ入った。それでも快感はいや増すばかりだったが。
「んあぁっ、はぅぅ、お願い、見ないでレイナ、あんっ、恥ずかしいよぉ……」
 すすり泣きながら、どこか媚びるようにノワは懇願した。
「ノワ……、可愛いわ。可愛すぎて、我慢できないくらい……」
 お互い潤んだ目で見つめ合いながら、レイナは近づいてくる。そして桜色の唇を重ねると、舌を差し入れ絡み合わせる。ノワは唾液の甘さを味わいながら、胸や脇腹を優しく愛撫され、思考をとろかされた。
「ん……ちゅっ。ああ、ノワ、こんなに濡らしているのね……」
 体をまさぐる指がいつの間にか股間に到達すると、レイナが愛液まみれの指を見せつける。
「あぁん、いや、いやぁ、言わないでぇ」
「ここ、切ないよね、わたしがしてあげる……」
 そう言ってレイナは跪くと、肉棒に拡げられたすぼまりの前で、蜜を溢れさせる割れ目を指で優しく開く。露わになった桃色の幼い花びらと秘穴をみて溜息をつくと、音を立ててむしゃぶりついた。
「ああーーっ、そんなぁ、はぁぁん、だめぇ、感じ過ぎちゃうよぉ」
 熱い舌に花びらをねぶられ、肉真珠を弾かれる。ノワはたまらず泣き声を上げた。
 レイナは口でノワの急所を責めながら、片手で自らの胸を激しく揉み、片手で自分の股間を水音を立てて淫肉を激しくかき回していた。

「ふうぅ。そうだレイナさん、あなたにもこれを……」
 それを見ていたテナルドが言うと、レイナは股間に異変を感じる。触っていたクリトリスが、急激にむくむくと膨らみはじめたのだ。
「きゃぁっ、な、なんなの、これぇ!」
 レイナは思わず立上がって驚きの悲鳴を上げた。自分の股間から屹立しているのは、紛れもなく男性の象徴たる肉棒だった。

「どうぞそれをノワちゃんに。二人で満足させてあげましょう」
 レイナは自分自身に生えたものにショックを受ける。同時に、姉妹に生えている男根に犯された時の快楽が生々しくよみがえった。
 顔を上げてノワを見ると、怯えた表情でこちらを見ている。
「レイナ……、ノワ、怖いよ……」
 しかし、大きな瞳の奥に、自分と同じように期待が隠れているような気がした。
 幼い秘裂は濡れ光って、誘うようにひくついていて、レイナの興奮の臨界をこえさせる。
「ノワ、ごめんなさい……」
 レイナはそうささやくと、返事を封じるように唇を重ねて、舌を吸い上げる。
「んんっ」
 目を見開くノワを無視して、レイナは生まれたばかりの肉棒をノワの小さな秘口にあてがう。そのまま尻たぶをすぼめながら腰を前に出して、初の挿入を体験するのだった。
「「んあああぁぁーーーっ」」
 口を離した途端、よがり声が唱和する。
「すごぉい、ノワのおまんこ、とっても気持ちいい……」
 はしたない言葉を使っていることも気づかないほど陶然として、レイナが甘い声を漏らす。巨大化したクリトリスである疑似男根をぬめる肉洞に締め付けられ、少し動かすだけで例えようもない快感が走るのだ。

「どうだい、ノワちゃん。やっぱりおまんこにも入れられないと、満足できないだろ」
 そう言うとテナルドは止めていた抽挿を再開した。
「あっ、あっ、あっ、らめぇ、あふぅん、中で当たってるぅ!」
 肛門と膣の薄い肉壁を隔てて、二つの肉棒がぶつかり合って存在を主張し合う。
「さあ、レイナさんも動いて」
 テナルドがレイナの汗に濡れた女尻をパシリと叩く。
「ああっ」
 それまで初めての快感に呆けていたレイナも、腰をくねらせ、尻を揺すって、秘肉を責めはじめた。

「あああっーーー、はぁっー、ほわぁぁ、だめぇ、ノワ、壊れちゃう、おかしくなっちゃうよぉ」
 熱い肉体にはさまれて前後の穴を同時に肉棒で蹂躙される。ノワは快楽にむせび泣いた。
「ああっ、ああっ、ああっ、ノワ、ノワ、わ、わたしも……、はぁん、一緒におかしくなりましょう……、あんっ、あぅん」
 女でありながら友人を男根で犯す快楽、その背徳感に酔いしれながら、レイナは腰を遮二無二突きまくった。
「ああっ、も、もうだめっ、はぁぁん、お尻とおまんこ、だめぇっ……」
「わ、わたしもっ、あんっ、はうぁっ」
「さ、三人で、一緒にっ……」
 その瞬間、高まり詰めた快感が爆発した。
「ふぉあああああぁーーーーっ」
「ああっ、くぁああああーーっ」
 ノワとレイナの吠えるような叫びが響き渡る。
 同時にテナルドも、根本を肛門に締め付けられながら直腸の中に射精していた。



 トモエとシズカは柔らかい草むらに寝そべって、体を休めては互いを優しく愛撫していた。
 レイナとノワの嬌声が高くなるのにつられ、だんだん二人の情感も高まっていった。
 シズカが仰向けのトモエの上に重なり、豊かな乳房を擦り合わせては熱い口づけを交わす。太ももを絡み合わせて、付け根の女肉を優しく刺激していた。
 互いに睦み合うのに夢中になって、レイナとノワの叫びも遠くに聞いていた二人だったが、突然、敏感になった淫肉を撫で上げられる。
「ひゃぁっ」
「はぁぁん」
 いつの間にか後ろにテナルドが膝立ちになっており、その立上がった男根をシズカの尻たぶに向けていた。
「すみません、愛し合うあなた達がとてもいやらしくて美しかったので、思わず触りたくなってしまって」
 そう言って、剥き出しの花びらをくちゅくちゅと弄ぶ。
「あぁん、このスケベ。混ぜて欲しいならそう言いなよ」
「はぁ……、どうぞ、あなたの思うがままに……」
 トモエが潤んだ瞳を向けて言うと、長いまつげを恥ずかしそうに伏せた。
 テナルドは重なり合う二人の足を大きく割り広げる。
 トモエがVの字に足を上げて、その上にシズカが四つん這いになって尻を高く掲げている。
「ああ、いやらしい穴が四つも並んで、ひくひくと動いている……」
 夢のような光景に思わず感嘆すると、トモエがさらに恥じらって顔を横にそむけた。
「そんなこと、おっしゃらないでください……」
 シズカも流石に恥ずかしいのか、体をもじもじと動かし、丸尻の脂肪を震わす。
「それじゃあ、いきます。まずはここから……」
 テナルドは、もっとも手近な、濡れそぼるシズカの淫肉に男根をあてがい、ずぶずぶと沈めていった。
「ああっ、はぁぁん」
 巨根のえらが熱い柔肉を刺激して、シズカが眉根を寄せて甘い声を上げた。
 それを見つめるトモエの目に、一瞬だけ羨むような光が走る。
「あぁんっ、あっ、はぁぅん、あぅっ、奥まで当たるぅ」
 テナルドがゆっくりと大きく腰を前後させ、ぬめる秘壺をかき回す。たまらずシズカは背を反らして腰をくねらせては快感を訴えた。
 トモエの目の前では形の良い乳房が跳ねるように揺れ、トモエは思わず先端を口に含んで吸い上げる。シズカのよがり声は一層激しくなった。
 しばらくシズカの女の秘洞を責め立て、その熱い感触を味わった後、テナルドは男根を引き抜く。
「ああっ、そんな、……もう?」
 シズカは思わず後ろを向くと、切なそうに尻を揺らして、いやらしく開いた淫穴を見せびらかす。
「すみませんが、武者巫女様も欲しがっているようですからね」
 そう言ってテナルドは、トモエの腰を抱えて、少し持ち上げると、一番下の可憐なすぼまりにぬめる先端を押し当てた。
「ああっ、だめっ、そこは不浄です……」
「僕の思うがままにと言ったじゃないですか」
 テナルドはそのまま強引に腰を入れ、狭い入り口を押し開いていった。
「そんなぁっ、くぁっ、んあぁぁあっ」
 自分のもっとも汚いところを楽しまれ、よがってしまう。潔癖な武者巫女は汚辱の快感と背徳にむせび泣いた。
「ああ、トモエ様……」
 そんなトモエをシズカは慰めるように胸を揉み、口づけの雨を降らせる。トモエは排泄感そっくりの肛門性感に悶えたながらシズカに甘える。
「どうですトモエさん。お尻の穴も気持ちいいでしょう。そんなに感じてくれて嬉しいですよ」
「いやぁっ、あくぅん、感じてなんか……、はぁぁん」
「そんなことを言うんですか? じゃあ、シズカさんに聞いてみましょうか。どうです、こんなにいやらしい声を出しているトモエさんが感じていないように見えますか?」
「あはぁんっ、いや、見ないでっ、あさましいトモエを見ないで下さい……、ああん」
「トモエ様、可愛い……、感じているトモエ様は、誰よりもお綺麗です……ちゅっ」
 そう言ってシズカはトモエの舌を吸い、乳首同士を擦り合わせては甘いしびれを与え合った。

 トモエに肛門の快楽を味合わせてテナルドは、男根を引き抜く。
「ああ……」
 トモエは潤んだ瞳で切なそうに眉根を寄せるが、無言で荒い息を吐くのみだった。
「それでは、今度はこちらに……」
 テナルドは次にシズカの肛門に狙いを定めると、そこに男杭を打ち込んでいった。
「ああーーっ、はぅん、だめぇ」
 シズカも肛門性交にはまだ抵抗があるのか、わずかに怖れが混じる。しかし、太い肉棒が出し入れし始めると、たまらずよがり声を上げた。
「ああ、ああん、お尻がこんなに気持ち良くなっちゃうなんてぇ、あふぅん、はぅっ、ああ、トモエ様、シズカも、シズカも肛門で感じてますっ、ああ、やんっ」
 忠実な従者は主に自分も不自然な快楽に堕ちたことを報告する。トモエはそれに、優しく乳首を甘噛みして答えるのだった。

 それからも、テナルドは美女主従の恥ずかしい穴を交互に犯しては、二つの喘ぎ声を奏でる。
 快感が高まったタイミングでもう一人に移られては、間近で親友が快感によがる様を見せつけられる。するとさっきまで巨根に蹂躙されていた穴が耐え難くうずき、男根が戻ってくるのを切なく待ち望んでしまう。
 しかもテナルドは、トモエの前の穴、本来肉棒を受け入れるための女の秘洞を完全に無視する。シズカに対しては両方の穴を責め、存分に感じさせているのに、トモエに対しては、ひたすら肛門のみを何度も貫いた。

「ああっ、またお尻に……くぅ、ああぅん」
 ついにトモエから恨めしげな声が漏れる。トモエの肉割れは、赤く膨らみ物欲しげにひくついては蜜を奥から漏らして後ろの穴にまで垂らしていた。
「ちょっとぉ、意地悪するんじゃないわよ」
 興奮に昂ぶりながらもシズカが、主のために抗議する。
「意地悪? ふふっ、なんのことです?」
 巨根の押し引きでトモエにずっと続く排泄のような快感を味合わせながら、テナルドはとぼける。
「トモエ様の、あ、あそこにも、ちゃんとしてあげなさいよ」
 敬愛する主の性器でまぐわうように頼む、その異常さを改めて感じて、シズカの言葉に恥じらいが混じる。
 それを聞いたトモエも、恥じらって喘ぎながら顔を伏せる。
「そうは言っても、トモエさんはお尻の穴でされるのが、いたく気に入ったようですよ。ほら、こんなに感じてる。それに、もしご不満なら、自分で頼まれるでしょう?」
 テナルドはそう言って、尻の穴からの刺激に眉根を寄せたトモエの顔を覗き込む。
「はんっ、あくぅ、お、お願いです。どうか、もう一つの方で……」
 トモエは、シズカに促されたことを自分への言い訳に、はしたない願いを口にした。
「もう一つの方とは何のことです、もっと分かるように言って貰わないと」
「ああっ、いけずです……」
 トモエは少年の意図を正確に悟ると、首を振って懊悩する。しかし、最早秘肉の疼きは耐え難く、遂にトモエの深い慎みを突き破り、可憐な唇から卑猥な言葉が紡がれる。
「お、お願いです、トモエの……トモエのお、おまんこに下さい……」
「何をです?」
「お、おちんちんです。どうかおちんちんをおまんこに……」
 一生自分が口にすることなどあり得ないと思っていた言葉を絞り出すように口に出すと、トモエはすすり泣いて肉欲に負けた。そしてシズカが熱っぽい目で自分を見つめているのに気がつく。
「ああ、シズカさん、恥ずかしい……。こんなにいやらしくなってしまったわたくしを、どうか許して下さい」
「トモエ様……」
 シズカは、涙を舐め取ってトモエを抱きしめ親愛の情を示す。
「はぁぁぁん!」
 遂にテナルドが、分身をトモエの待ち望んだ場所に押し入れた。トモエはシズカの豊満な裸体にしがみついて、うっとりと快感に耐えた。
「はぅぅぁ、あぅぁっ、くぅぁああん」
「くぅっ、吸い込まれそうだ……」
 トモエの内部は、巨根を溶かそうとばかりに蠢いて熱い愛液で締め上げてくる。
 テナルドは抵抗するように激しく腰を動かして淫壺を責めたて、トモエをよがり狂わせる。
「ひゃあんっ、あはぁっ、はんんん、いいっ、あきゃん、んあぁっ」
 しかし、絶頂寸前のところで引き抜いては、今度は同じようにシズカの性器を責め立て始めた。
「あんっ、やっ、はぁっ、いきなりっ、ああふっ」
 トモエは切ない表情で。悶えるシズカを抱きしめて空腰を使った。

 テナルドは二人の淫泉を上下にくっつけて並べ、貫き責めた。その動きは激しさを増し、移る間隔もどんどん短くなる。ついには一回の抜き差しで交互に奥まで貫くようになった。
 トモエとシズカは同時に犯される感覚に、もはやどちらが男根を咥えているのかもわからないほど興奮して、あられもない淫声を上げ続けた。

「あんっ、あんっ、ひゃぁっ、ああんっ、はむぅん、はぁぁぁん」
「くぁっ、あああぁっ、ふぁっ、ほぁぁっ、あくぅん、あぁんっ、だめ、もういっちゃいますぅ!」
 トモエが追い詰められた声を上げると、その瞬間男根が大きく引き抜かれてえらが淫肉を激しくえぐる。トモエは自然に口が丸く開かれ、目の前が真っ白になった。
 一瞬遅れてシズカの肉洞れに激しく押し込まれ先端を子宮口を叩く、その感覚に背中がのけぞり、昂ぶりきったシズカの性感も限界を迎えた。
「「はあぁぁぁぁぁぁーーーーん!」」
 二人の絶頂の叫びが少しずれて重なる。
 のけぞる二つの女体に白い樹液が降りかかる。引き抜かれた男根から勢いよく大量に放出されるそれは、粘り着く音を立てて、二人を汚していった。


「こ、これでよろしいですか……」
「あぅぅ、恥ずかしいよぉ」
「ああん、もう、スケベなんだから……」
 三人の美闘士がテナルドに言われて、横並びに四つん這いになっている。
 レイナを真ん中にしてノワ、トモエと、それぞれの瑞々しい美尻を高く掲げて、テナルドに捧げ見せているのだ。
 最も恥ずかしい部分を後ろから覗かれて、三人は羞恥に思わず体をくねらせてしまう。それが、尻を弾むように踊らせて、視姦者をさらに楽しませるのを分かってはいても、止められなかった。

「こうして見てみると、おまんこも結構違うものですねぇ」
「あぅぅ、そんなところ、比べちゃいやぁ」
「はぅぅん、恥ずかしいですわ、ああっ」
「ひ、酷いわ、女の大事なところを比べるなんて……」
 恥辱に抗議しながらも、三人の声には甘いものが混じる。
「そうは言っても、つい比べてしまいますよ。どれもいやらしくびしょ濡れなのは一緒ですけどね」

 そう言ってテナルドは手を伸ばすと、くちゅくちゅと水音を立てて、美闘士の肉泉を弄くる。

「あぁっ、あぁん、あふぅん、はぁっ、気持ちいい……」
「はぁん、あんんっ、そこ、だめぇ、あくぅん」
「あっ、あっ、あっ、ああっ、感じてしまいます……、あぁぁん」
 すぐに甘い嬌声が上がって、尻の踊りが激しくなる。

「どのおまんこも熱くてとろとろだ、どれに入れるか迷うなあ」
 テナルドは今度は肉棒の先端を三つの入り口に擦りつけはじめた。三人は嬌声を高くしながら、潤んだ目でちらちらと後ろを伺い、内心の期待を露わにした。

「それじゃあ、一番いやらしくお尻を振った人のおまんこに入れる事にしますよ」

「そ、そんなことできませんわ!」
「ああん、いやらしくなんて、わかんないよぉ」
「酷いわ、こんなに感じさせておいて……」
 三人は、口と表情では抵抗を示すものの、その下半身は少年の望むようにいやらしく動き始める。
 もうすぐ塔から出られるという解放感、それに自分だけが淫らな真似をしているわけではないという安心、そしてほんの僅かにこの激しい快楽ももうすぐ終わるという未練。三人の美闘士の本来の慎みは、衰えぬ肉の華壺にもはや表面を残して蕩けてしまっていたのだ。
 初めはゆっくりと、だんだんと激しくいやらしく、三つの美尻が誘惑の踊りを踊る。
 レイナのはち切れそうなほどの健康的な丸み、トモエの柔らかいもっちりとした丸み、ノワの小さく可愛らしい丸み。
 三者三様の沁み一つ無い完璧な尻たぶが、ふるふると揺れては、割れ目の奥をちらちらと覗かせる。テナルドの我慢はそう長くは持たなかった。

「三人ともなんていやらしい……。でもレイナさんのお尻振りが一番いやらしいです。やっぱり大きいと迫力満点だ」
 そう言ってテナルドはレイナの尻たぶを叩いて大きな音を立てる。
「ああーーんっ」
 レイナはうれしさと屈辱と痛みが混じり合って声を上げる。そして巨根が女体の中心を押し開いて埋め込まれると、背を反らせて、さらに高い声でよがるのだった。

「ああん、頑張ったのにぃ」
 隣でノワが恨めしげな声を出す。
「ふぅぅ、そうですね。二人のお尻の振り方もレイナさんに負けないくらいいやらしかった。敢闘賞で僕の指で感じさせてあげますよ」
 男根をレイナに埋め込んだテナルドが、両手を広げてトモエとノワの肉割れに指を突っ込む。
「きゃあっ、はぅん」
「あぁぁん、だめです、そこは弱いの……」
 男根のように太い満足感はないものの、繊細で的確な指の刺激にトモエとノワは悶え泣く。
 そのまま、腰を前後に動かしてぱんぱんとレイナ尻肉を下腹部で叩く音を響かせると、美闘士三人はあられもない声がそれに重なる。
「ああーーっ、ああーーっ、すごぉい、おちんちん気持ちいいよぉ」
「はぁぁぁん、ああぁん、感じ過ぎちゃうよぉ」
「あふぅん、そんな、お尻まで、ふぁぁぁぁっ」
 間近で仲間のよがる熱気を感じると、慎みが溶けるのか、それとも快感が増大するのか、美闘士のよがりっぷりは競うようにはしたなさを増していった。
 互いの尻をぶつけるほどに激しく腰を振り、前方では顔を寄せ合って、互いの舌を吸いあって快感を高めていく。

「三人いっぺんに女を泣かせるなんて、悪い男だねえ。少し思い知らせてやらないと」
 休んでいたシズカが、蛇のように女体を滑らせて、後ろからテナルドの足に絡みついた。
 そして、レイナの秘肉を穿つ少年の尻に顔を近づけると長い舌を伸ばして、その肛門を舐めはじめた。
「うぅっ、シズカさん、それは……」
 テナルドは背筋を駆け上る快感とともに、レイナの中の分身がより硬く膨らみ締め付けの快感が増大するのを感じるのだった。

「くぁっ、も、もうだめだっ」
 程なくして、悲鳴のようにテナルドが叫ぶ。
「ああっ、わたくしもっ」
「あぅぅんっ、いっちゃうっ」
「はあっ、はぅっ、みんな一緒にっ」
「「「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ~~~」」」
 三人が一斉に背中を弓なりにして、股間から潮を吹きながら絶頂した。
 その瞬間、並んだ汗まみれの女体にテナルドは放射するように精液をぶちまけ、淫らにも柔肌を汚していくのだった。



 それからも、性の饗宴は長々と続いた。
 無限のエネルギーで疲れを知らない半霊体の少年は、思いつく限りのいやらしい手段で美闘士達の女体を貪った。
 女達は穴という穴を陵辱され、最早時間の感覚もなくなるほどに連続した快楽の渦の中に溺れていた。
 そしてついに、最後の射精の後、ずっと立ちっぱなしだったテナルドの男根がゆっくりと萎えて、下を向いた。
 テナルドの体が光り、ゆっくりと透明な霊体が浮かび上がると、その肉体はアイリの女体に姿を変えて崩れ落ちる。

「テナルド……?」
「皆さん、ありがとうございました。僕は満足しました。五百年間の辛抱もこのためにあったのだと思えます」
「終わったのですか……」
 快楽の余韻の残る体で、トモエがぼんやりとけだるげに言った。
「はい、あなた達は自由です。持ち物も全て元通りにお返しします」
「ああ……、なんだか自分に起こったことが信じられないよ」
 ノワも体を起こして、頭を振りながら呆然としたように言う。
「……ここは夢の中のように不確定な世界です。ここで起きたことは、ある意味、夢で見たことと同じです。そして、夢であったことは現実に戻ればすぐ忘れられます」
「何を言ってるのよ、こんな事忘れられるわけ無いじゃない」
 レイナが、意外にも優しい声で言う。確かに現実離れした異常な経験だったが、その激しい感覚が肉体に刻み込まれている。

「いえ、この世界も僕も本当に実在しているとは言えない。忘れなければならないのです」
「……まさか! わたし達の記憶を消すつもりなの!?」
 塔の主であるテナルドなら、そういう事も可能だとレイナは気がつく。
「あなた達は、この塔に入る前のまま、純潔な乙女として塔を出ることになります。それが僕の償いです」
「そんな! 確かに……確かに消し去りたい悪夢みたいなこともあったけど……」
 レイナはここで懊悩する。先程まで淫らに快楽に溺れていた自分を、後になって後悔することもあるのだろうか。淫蕩に乱れる自分を忘れて、純真な貴族令嬢だった頃に戻りたい気持ちは確かにある。
「……いいえ、どんなに酷いことでも、わたしは自分の身に起きたことを忘れたくなんてない。全部、本当のわたしだから。それに、あなたのことだって忘れたくないわ。酷くて優しいあなたのことを」
「レイナさん、あなたは本当に誇り高い人ですね……」
 テナルドはまぶしそうにレイナの顔を見つめて呟く。そして横たわるアイリを一瞥した。
「それでも、僕は管理者として、この塔の安全の為にするべきことをしなければなりません」
 そう言うと、塔の空間自体がぼやけるように光り始めた。
「待って! あなたは、これからどうするの!? またずっと孤独に耐え続けるの? それじゃあ、また同じ事が……」
「あなた方に貰った肉体の記憶、これがあれば大丈夫です。そして、この問題点の対処法もわかりました」
「それで、いいの!?」
「クイーンズブレイドでの活躍を楽しみに見守っていますよ。それに、夢は忘れても精神の深層に残るものです。でもあなた達なら大丈夫。その本質的な強さと優しさは揺らぐことがなかった……」
「テナルド!」



「あれ?」
 レイナは山道を下りながら不思議な感覚に襲われる。
 なんだか一瞬自分がどこで何をしているのか分からなくなったのだ。
 頭を働かせると、町を荒らしていた魔物を退治して、異界への門を壊してきた帰りだとすぐに思い出す。
「レイナさん、どうなさったんですか?」
 前を歩いていた、トモエが不審がる。
「ううん、なんでもない。ちょっと、ぼーっとしちゃっただけ」
「あれ、ノワも今丁度夢を見てたような気がした。白昼夢かな」
「まだ少し、あの塔の魔術的影響が残っていたのかもしれませんね」
 トモエにも覚えがあるのか、呟くように言った。
「まあでも、意外と大したことなく終わっちゃいましたけどね。お宝のかけらもなかったしい。まあ田舎町の伝説なんてあんなもんか」
「シズカさん、何事もなく終わったのならそれに越したことはありませんよ」

 レイナは仲間の声を聞きながら後ろを振り返る。
 もうウォッチタワーは見えなかったが、何か夢から醒めたばかりという感覚は消えなかった。
 不意に下腹部が熱くなり、軽く痺れるような快感が体に走る。
(や、やだ。こんな時にわたし、どうしちゃったのかしら)
 レイナは突然の肉体の興奮に密かに顔を赤らめる。
「さあ、ラナードの町まであと少しよ。今晩はお風呂に入ってベッドの上で眠れるわね」
 わざと大きな声を出して、足を速めて仲間を追い抜く。しかし微かな情欲はしつこく体の奥に残っていた。
「そ、そうですね、今宵はゆっくりいたしましょう」
「ああん、待ってよう」
 後に続く二人の声も、僅かに湿り気を帯びているように感じられるのだった。


 その姿を遠くの塔からテナルドは見つめていた。
(これで、危機は去った。まさか管理者である僕自身が欠陥であったとはね)
 いまや、システムは完全に復元された。次元の特異点を監視する役割を果たし続けるのだ。
(本当にそう思うか? 今や肉体の快楽を知った上で、この孤独に耐え続けられるのかな?)
 もう一人の自分の声が、精神の内部に響く。
(……管理者のメンテナンスが必要だな)
(肉体を構築する方法は分かった、いつでもあの快楽を味わえるぞ)
(一つの次元でばかり女を呼び込むのは、塔を危険に晒すことになり許されない)
 ウォッチタワーの管理者は、様々な並行世界に存在する数多の美女達を同時に見た。
 その精神体に笑いのさざ波が拡がる。
(しばらくは、大丈夫だ。時間はたっぷりある。じっくりと計画を練ろう……)
 もう一人の自分の声と思えたのは、ただ一人の自分の声だった。



終幕

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Date:2011/09/17
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Comment:4

Comment

*

2chのエロパロ板から来ましたw
掲示板の方で書き込めなかったのでこちらに
完結ご苦労様です
エロさ抜群で百合だけじゃなく最終話で和姦乱交…大変読み応えがありました

カトレアママンが出てくる新作とか読みたいですw
2011/09/18 【Nanashi】 URL #0rfyWcXI [編集] 

*

>Nanashiさん、コメントありがとうございます。

完結まで、長らくお待たせしましたw
ホント、筆が止まるとなかなか再開できない癖だけはなんとかしたいです。
エロ目的で書いているので、エロさを褒めて貰えるのが一番嬉しいです。

カトレアさんは意外と(失礼!)人気ありますねえ。
ただ、残念ながら今のところカトレアさんでのアイディアはないんですよ。
人妻属性、ママン属性を使えば色々考えつきそうではありますが。

ただ、自分の遅筆さが分かった今では、あまり気軽に書きましょうと言えないのです、申し訳ありませんが。
クイーンズブレイドのネタも他にあるにはあるのですが、全部形にできるかどうか。

まあ、少しづつ書いていこうと思いますので、のんびりと見守っていて下さい。
2011/09/18 【蒼井カッコウ】 URL #tHX44QXM [編集] 

*

楽しく読ませてもらいました~

最後に少し気になったのは、ラストで出てきたアイリはテナルド復活のための媒体として使われてましたが、横たわったままということはそのままお亡くなりに・・・?
死霊なので亡くなるという表現は違うかもしれませんが。

また続編に期待しています!
2011/09/21 【kaz】 URL #w5HIaOOg [編集] 

* Re: タイトルなし

kazさん、読んで下さってありがとうございます。
楽しんで下さって何よりです。

このコメントの続きは、ちょっとあとがきのコメントに移動して書きます。
なんかちょっと言い訳っぽくなっちゃうので(笑)

2011/09/21 【蒼井カッコウ】 URL #- 

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