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カッコウの官能小説劇場

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第一章 第四節

 次の部屋には、今まで空だった部屋の真ん中に豪華な作りの椅子が鏡の方向を向いて置いてあった。それ以外は前の部屋と同じ構造をしている。
 今度のゲルキャンディは鏡ではなく、その椅子の上にクッションのように広がっていて、その前端に一つ男性器が付属していて椅子の前にぶら下がっていた。そして例によって男性器の中に鍵が入っているのが透けて見えた。

「今度は一体どんないやらしいことをやらせるつもりかしら」
 もう四回目ともなると、さすがに何も無いで済むとは思えない。
 なんとか塔の主を出し抜いてやりたいが、今までのところ知恵を出したあげく、結局塔の主の意図通りにさせられているのが悔しかった。

「椅子だから、やっぱり座って温めればいいのかな」
 ノワがクッションに何もはいていないお尻をつけて、男性器を太ももに挟む。お尻の下は布張りのクッションの上にゲルキャンディがひろがっているので、熱を逃がさないだろう。そのまま、腰を揺らして摩擦で温めると、男性器が起ちあがり、太ももの間から顔を出す。ノワはそれを手で押さえて太ももに挟むが、滑らかな肌の太ももでは捕まえきれずに、びよんと跳ねるようにして起ちあがってしまう。
 
「待ってノワ、そのままでいて。わたしがそれをくわえちゃうわ。」
 そう言うと、レイナは正面からノワの足の間に体を入れそれを口に含んだ。大きな胸と鎧が邪魔をして、それ以外の姿勢ではくわえにくかったのである。
 そうして、ノワはお尻で温めるために腰を細かく動かし、レイナがくわえたゲルキャンディに舌を絡めながらストロークをはじめた。
 それをはたから見ていたトモエは、まるでノワの股間に生えている男性器をレイナがフェラチオしているようだと思い、顔を赤らめた。
(結局また塔の主のいやらしい思惑にのってしまうのですね……)

「んんっ、あんっ」
 突然ノワが鼻にかかったような甘い声を上げた、まるで本当にレイナがノワに快感を与えているかのように。
「ノワ……!?」
 トモエは驚いて、思わず声をかけた。
「あ……えへへ、なんでもない、大丈夫だよ」
 ノワはそう言ったが顔は上気して、目は潤み、なんでもないようには見えない。
 その後もノワは手で口を押さえたり指を噛んだりして、声が出るのを耐えているように見えた。それでも時々甘い声が漏れだしていた。
 レイナもそれに気付き、透明な疑似ペニスをくわえながら心配そうに上目遣いでノワを見る。
「……あ、あのね、おまたの所に何か丸いぶつぶつが当たって、あぅっ、ノワ……変なの。じんじんして時々ビクッてなるの……はぁんっ!……ごめんなさい」
 二人に心配げに見つめられたせいか、それとも不安が勝ったのか、ノワが恥ずかしさを押さえるように赤い頬に両手を当てて言う。
 それを聞き、レイナが透明なペニス越しに下を観察すると、根本のノワ側に真珠大の球が集まった盛り上がりがあって、それがノワの無毛の幼い割れ目にあたっているのが伺えた。

「ノワちゃん、わたくしが代わりましょう、あなたはそのようなことをしてはいけません!」
 ノワの言葉から、そもそもノワが自分の受けている快感について無知なのだとトモエが悟る。そのようなあどけない少女に淫らな行為をさせてはならないとトモエは思った。
「ううん、トモエはさっきまで頑張ってたんだもん。今度はあたしがやらなきゃ」

 ノワもセックスについて完全に無知なわけではなかった。
 森の中で猪が別の猪にのしかかっているのを見て、師匠のアレインにあれは何をやっているのかたずねたことがあった。
 アレインは顔を赤らめながら、生殖行為について、知的種族も含めて全ての動物がそうやって子供を作ることを説明した。その説明は詳細で正しかったが、それに伴う男女の快楽については説明不足であった。
『ノワにはまだ早い。大人になればそのうち分かるようになる』
 生真面目な師匠が珍しく困惑して言ったので、そのことはあまり口にして良いものではないことを感じた。それでもどうしても聞かずにいられないことがあった。
『エルフと人間の間にも子供ができるの?』
『……そうだ。まれなことだがエルフと人間が強く愛し合い、愛の証を残そうとすることがある。そうして生まれるのがお前のようなハーフエルフだ』
 その言葉は普段の戦士長らしからぬ、装飾された言葉だった。そして両親を知らないノワは、淋くて辛い夜によくその言葉を思い出した。きっと自分の両親は燃えるような恋をして、どうしてもと望んで自分を産んだのだと想像すると、胸の中に安らぎと暖かさが生まれ、なんとか眠りにつくことができるのだった。

 そのようにノワは男女の交わりとは愛し合う者同士が子供を作ることを望んだ時だけするものだという認識が強かった。そして子供を産める体になってからまだ数年しか経っておらず、まだ自分で慰めるという事もしたことがなかった。

 初めは股間に妙なものが当たっているというちょっとした違和感程度の物でしかなかった。それが何度か当たるうちに、痒いような痺れるような感覚になった。掻くように強く当てればそれが無くなるのではないかと考えたのが間違いだった。強く当てると未成熟な割れ目の中まで入って刺激を与えるようになり、特に割れ目の上の方の奥に当たると声が漏れ出る程の甘い痺れが股間から体中に走るようになってしまった。そこにあるクリトリスという女体の急所については、ノワはまだ知らなかった。
 もっと快感を感じたいという切なさ、いけないことをしているという背徳感、このままどうなってしまうのか知りたいという好奇心、初めて感じる快感に対する恐怖、レイナとトモエが見ているという恥ずかしさ、様々な強い感情がぶつかり合い混じり合いノワの頭は最早冷静に思考することができなかった。
 
「あんっ、ああんっ、んんっ、ううんっ、はぁんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、ああああっ~~」

 断続的な声を漏らしながら、腰を振り続けていたノワが最後の嬌声を上げて背を反らしたのと、ゲルキャンディが爆ぜたのは同時だった。

 ノワはしばらく荒い息をしながら天井を向いて呆けていた。だんだん目の焦点が合ってレイナとトモエが心配そうに覗き込んでいるのが分かると、強烈な羞恥が襲ってきた。尊敬する友人達の目の前で、生涯初めてのオナニーを披露したのだ。なんだか自分がとても汚らしい存在に思えた。


「ご、ごめんなさい。ごめんなさい……あたし、何が何だかわかんなくなっちゃって変になっちゃった。……あたし、悪い子になっちゃったの」
 顔を覆ってそう言うと、しくしく泣き出してしまった。二人はノワを抱きしめた。
「ノワ、そんなことないわ。ノワはとても良い子だよ。鍵を取るために頑張ったのよね。そんなに恥ずかしがることないのよ」
「そうですよ、誰もノワを悪い子だなんて思ったりしません」
 二人に慰められてもショックから抜け出せないのか泣き止まないノワに、レイナは顔を赤くしながら告白した。
「あのね、女の子は成長するにつれてエッチなこともするようになるのよ。……わ、わたしもオナニーしたことあるわよ。ノワだけじゃないわ。ねえ」
「え?」
 話を振られてトモエも真っ赤になる。しかしトモエは俗世間から隔離された環境で育ったためかオナニーをしたことはなかった。
「そ、そうですよ。大体悪いのはこんなことをやらせる塔の主で、ノワじゃありません。わたくしも先程の部屋では、恥ずかしいことを……」
 と微妙に話をそらして、ごまかす。

 そこまで言われて、ようやくノワは泣き止んだ。
「ぐすっ、ごめんね泣いたりして。二人ともありがとう。大好き」

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