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カッコウの官能小説劇場

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第二章 第一節

 三人の上る階段は踊り場で折り返しながら長く続いた。
 ようやく最上段に着くと、そこはまた石造りの回廊になっていた。
 しかし、前方数メートル先で突然床が崩れたように途切れてしまっている。
 レイナ達が縁まで近づき下を覗くと、三メートルほど下に水が張られているのが見えた。
 そして床の端の中央から棒が橋のように突き出ている。その棒は丸太ほどの太さががあったが、形状が三角柱で角の一つをを上にして渡されてある。
 数メートルごとに橋桁があり、そのまま回廊に沿って湾曲し見えない奥の方まで続いていた。
 
「先に進むには、この棒を渡って来いという事かしら」
「ノワ、そういうの得意だよ」
 言うと、ノワは獲物である棒を水平に持ちながら橋にひょいと乗る、が、即座に足が滑る。
「うひゃあ!」
 ノワはさすがの反射神経で床の縁につかまって、落下は免れる。
「危ないわよ!油断しちゃだめじゃない」
 レイナが引っ張り上げながら叱る。
「ごめんなさーい。でもこの棒、すっごい滑るよ。」
 どうやら、棒の表面には先程の潤滑剤と同じものが塗られているようだった。 
「これは歩くのは無理……ということは、またがって渡るしかなさそうですね……」
 トモエが嫌そうに言う。またもやこれが塔の主のいやらしい意図であることは明白だった。
 この逆三角の橋に股間を食い込ませながら移動させようというのだろう。
「下の水そんなに深くないみたいよ。下に降りて歩いていっちゃえばいいんじゃない。
 向こう側がどうなっているかは分からないけれど、こちらと同じくらいの高さならば、よじ登ったり、一人を押し上げて引っ張り上げてもらうことも出来るわ」
(いや、それはやめた方が良いでしょう)
(テナルド、どうして?)
(この下にあるのは水ではありません。あれは全部スライムです)
(スライム?じゃあメローナみたいな……)
(もちろんシェイプシフターのように高度な知性を有する種ではありません。ほとんど本能だけで動きます。もともと人の排泄物を分解処理するために作られた存在で、人の体液を好みます。これだけ大量だと、細切れにして退治することはできませんし。捕まったら口の中に入って溺れさせられるかもしれません)
 レイナは近くに転がっている石を下に投げ込んでみる。すると水面には予想したような波紋は立たず、石をぶよんと跳ね返したかと思うと、その周りの液体が素早く盛り上がり石を包み込んでしまった。
 そして液体がしばらく確かめるかのように石を転がしていると、やがて興味を失ったかのように放り出し、また静かな水面に戻った。
「結局、この橋を渡るしかなさそうね」

 三人は レイナ、ノワ、トモエの順に三角橋にまたがり進むことにした。

「くっ、あうん」
 真っ先にまたがって股間に体重をかけたレイナは、予想以上の強い感覚に思わず声をあげる。
 三角橋の角は先端は丸まっていて、痛みは無かった。だが、レイナは面積が少ないとは言え金属の鎧という重い装備をしている。その装備と体重の両方を股間の柔肉で支えることになるのだ。
 潤滑剤は即座にパンツの中に染みこんできた。はじめに冷やっとした感触を与えた後、すぐに陰部の肌をじんわりと熱くした。

 レイナ達三人は当初、手で前の橋をつかみ体重を前にかけて手で引っ張ることにより移動できると思っていた。しかし、分厚く塗られた潤滑剤は予想以上にぬるぬると滑りうまく橋をつかむことができない。無理にやると体重をかけた手を滑らせてバランスを崩し、そのまま下に落ちてしまう危険性がある。
 やむなく三人は腰の前後の動きのみで少しずつ少しずつ前に進んでいくしかなかった。三人の乙女は意図せずして、棒にまたがって腰を前後にくねらせるというなんともはしたない運動をしながらで前に進むことになった。
 それは女性の最も敏感な部分を、硬い三角柱に擦り続けるということである。当然乙女の秘部は主人の意思に反して甘い快感を体に走らせる。初めは少しずつ、そして加速度的に快感はより強くなっていった。
 さらに、初めは気がつかなかったが、数メートルほど進んだ先から三角橋の頂点には凹凸が存在した。大小様々なの出っ張りや、切れ込みが無作為にあり、そこを股間が滑るたびにより複雑な刺激を三人のの柔肉に与えるのだった。

「は、はぅううん」
 我慢しきれずついに甘い声を上げてしまったレイナは、恥ずかしさと快感で既に顔が真っ赤である。
(いやらしい仕掛けだとは思ってたけど、まだ進み始めて間もないのにまさかこんなに感じてしまうなんて……。全く、どうしてこんないやらしいことを思いつくのかしら。
 自分で動いているから、まるで自分から気持ちよくなろうとしているみたいじゃない、こんなの本当は嫌なのに。)
 後ろの仲間に声をかけたい気もするが、自分の状態を思うと恥ずかしくてそれができない。
 ちらりと後ろを見ると、ノワやトモエも顔を上気させ荒い息をつきながら進んでいた。時折「ひゃうん」という甘い声や、「うぐぅっ」という押し殺したような声を出している。
(わたしだけじゃなくて、二人も感じちゃってるのね……。私が止まっていたら前に進めないわ。早く行かなくちゃ)
 そう思い、レイナはまた股間を擦りながら前に動くのだった。

 実際、ノワはレイナ以上に直接に快感を味わっていた。ノワだけは股間を守る布を何一つまとっておらず、性器がむき出しであったからである。
 三角柱の角を未発達の割れ目に食い込ませ、どうしようもなくノワは感じてしまっていた。突起物に当たるたびにごまかしきれない甘い声が漏れる。
(ああ、どうしよう、気持ちいいよぅ。おつゆがこんなに漏れちゃって、トモエに気づかれませんように。またノワがエッチな子だって思われちゃうよお)

 しかし、トモエもそれどころではなかった。トモエの緋袴は仕切りのないスカート状のものである。それを広げて三角柱にまたがると、股間を守るのは薄い白ふんどしの布だけである。他の二人と同じように、硬く滑らかなものに陰部を擦り続けることによる強烈な快感に翻弄されていた。
 気丈な精神力で高い声をあげることは耐えているが、「ふ……ぐぅっ、あううっ」と押し殺したような声が漏れ出るのは止められなかった。
 荒い息を吐きながら、快感が果敢から背中へ電撃のように走るたびに、ビクッと痙攣して悩ましげに体がくねる。柔らかい絹の下で、大きな胸が重たげに揺れるのが分かるほどだった。
(ひ、人前で、棒に自らを擦りつけて快感を感じてしまうなんて、なんとはしたない、恥を知りなさいトモエ。でも前の二人も感じてしまっているよう……。これは仕方のないことなの?
 でも、一番後ろで良かったです。わたくしの乱れている姿を見られなくて。……あっ、でも塔の主とテナルドは見ているのね。くぅっ恥ずかしい……。)


 三人が自ら生み出す快感になんとか耐えながら進んでいると、突如バサバサバサッと羽音が聞こえ、前方から何かが多数飛んできた。
 レイナは一瞬鳥だと思った。しかしそれは丸いボールに鳥のような羽が生えた、不自然な生き物だった。良く見ると更に不自然なことに、そのボールには真ん中に人間そっくりの大きな口だけがある。口紅を塗ったような真っ赤な唇は笑うように両端が上がっている。歯並びのいい白い歯をのぞかせ、長い舌を、べろんと垂れ下げていた。
「な、なんなのこいつら」
(フライングリップ。塔の主の作った魔物です。特に危険なものじゃありませんが……人間の出す体液、汗等を舐めるのを好みます)
 テナルドの声が頭に響く。やはり話しかけなかっただけで、見ていたのである。
「ひゃうん!」
 おかしな声を上げたのはトモエだった。後ろから飛来した一体が首筋ををべろんと舐めたのである。
「きゃ、やん、やめて!」
 ノワにも何体かが襲いかかり、背中に唇を押しつけて吸い付いたり、長い舌で脇の下を舐めあげたりしている。
「こ、この」
 レイナも顔にまとわりつかれて頬を舐められた。レイナは剣を抜いて振り回すが、フライングリップは羽ばたいて逃げてしまった。
 不埒な魔物を叩き落とそうとすべく、ノワとトモエも得物を取り出した。

 しかし、今回の美闘士達の戦いは思うようにはいかなかった。

 いかに三人の武術が卓越したものであろうと、地面に足を付けていなければ、動かせるのは上半身だけだ。それは足を縛られているようなものだった。
 仕方なく、飛来するフライングリップをカウンターで叩き落とそうと待ち構えるのだが、敵も真正面から来たりはしない。
 まず見えていない後ろから素早く飛びついて、露出した肌を舐めたりキスしたりする。
「ああっ、ひゃん!」
 すでに股間からの刺激で発情させられている乙女の体は全身が敏感になっていた。
 振り向いてそれをたたき落とそうとするのだが、タイミングを見計らったかのように別のフライングリップが新たな死角から飛来して柔肌を責める。
 フライングリップは四方どころか上下もくわえた六方向から見事に連携して襲ってきた。
 三人は連続攻撃になんとか対応しようと、上半身を激しく動かして応戦した。すると支えである股間にどうしても力がかかる。その度に甘い刺激が電気のように走り、迎撃の集中力を削ぐ。
 最も危険なのは橋から落ちることだ。バランスを崩すような大きな動きはできない。三人は上半身の動きさえ制限されているも同然だった。

 有利と感じたのかフライングリップは舐める場所を増やそうとする行動にも出た。
「わ、わ、わ、なに、いや」
 ノワの上半身を覆っていた僅かな布は、背中の布を食いちぎられ、フード部分を上に引っ張られただけで簡単に脱げてしまった。ノワは手足を手甲脚甲で覆っているものの胴体は短い腰布だけという姿になり、可憐な胸のふくらみと先端の乳首を儚げに外気にさらした。
 ノワは上空へ服をさらった犯人を叩こうと棒を振りかぶった。その瞬間、無防備な胸に二体のフライングリップが左右から飛来すると、舌で凄い速度で上下に動かして両乳首を舐めまくる。
「や、ああっーーー」
 ぬめりながらもざらついた舌で激しく性感を刺激されて、ノワは棒を振り下ろせずのけぞって声を上げるしかなかった。

 きっちりと巫女服を着込んでいるトモエは、服を奪われることこそ無かったが、やはり前をはだけられ形の良い巨乳を二つとも露出させられていた。
「せいっ、てやあっ」
 トモエの鋭い斬撃に合わせて乳房が弾むように揺れる。先端の乳首は既にはしたなく充血して普段より大きくなっていた。
「きゃっ、ああん」
 素早い剣捌きでしばらく肌への攻撃を許していなかったトモエが、突然声を上げる。
 一体が下からトモエの袴の中に入り込み、愛液の垂れている太ももの内側にむしゃぶりついたのだ。
「く、このっ、やん」
 振り払おうと思わず腰を動かした途端、橋の段差に性器を刺激されてしまい、前の橋に手をついてしまう。下を向いて重たげに揺れる乳房に下からやってきたフライングリップが吸い付いてきた。
「あああああん、だめぇ」 
 敏感になっていた乳首を引っ張られるように吸われて悲鳴のような嬌声がが口をつく。
「はぁ、あん。こ、この」
 トモエはなんとか体を起こして体勢を立て直すと、左の乳首に吸い付いたままのフライングリップに刀の柄頭を振り下ろす。鈍い手応えと共にチュプッと音を立ててそれは離れたが、衝撃がトモエ自身の乳房にも伝わってしまう。
「きゃううううん」
 トモエはまたもや快感に身をよじらせることになってしまった。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
 レイナの鎧は丈夫な皮のバンドで留められているため、外されることはなかった。しかしあちこちに引っ張られた結果、ゆるんで下にずり下がってしまった。おかげでもともとはみ出しそうだった大きな乳房が胸当てに押し上げられて思い切り前に突き出ている。先端の乳首は荒い息に合わせて微かに揺れていた。
 鎧を脱がすのは無理と学習したのか、今度は下から来たフライングリップが腰の部分に露出している黒いパンツの横紐を噛んで上に引っ張る。
「きゃっ、このぉっ」
 引っ張られたパンツが尻と股間に食い込むのを感じながら左手の盾を、そのフライングリップに思い切り叩きつける。クリーンヒットしたフライングリップは横に吹っ飛ぶが、よほど強く噛んでいたのかその際パンツの横紐がブチッと音を立てて切れてしまった。
(しまった!)
 後悔するが既に遅く、その後フライングリップ達は仲間の仇とばかりに執拗に下からパンツを狙う。
 そしてレイナの必死の防戦もむなしく、ついにもう片方の横紐もかみ切られてしまった。支えを失ったパンツの布はは前後にはらりと倒れる。
 そこを狙っていたのか、背後から来た一体がパンツだった布を丸い尻の間から引っ張り出す。
「ひやっ、ひゃああああん」
 割れ目の深いところまで食い込んでいた布が今度は無理矢理引っ張り出される刺激に体を貫かれ、レイナは豊かな尻を揺らしながら思わず女の哭き声を上げてしまった。
 フライングリップ達は空中で奪い合ううように黒い布に群がって、レイナの目の前で染みこんだ蜜を美味そうにちゅうちゅうと吸っていた。
「こら、わたしのパンツ、返しなさい!」
 レイナは魔物に自分の感じやすい体をあざ笑われているような恥辱を感じる。そして女の最も弱く、隠すべき部分が、今や剥き出しになって何にも守られていないことに心細くなった。  

(テナルド!、何かこいつらに弱点とかないの?)
 常人離れした反射神経で何匹かは迎撃したものの一向に埒のあかない戦いに、レイナはテナルドに救いを求めた。
(弱点と言っても、そもそもそんなに強い魔物じゃないので……。体液を舐めたいだけなので、ある程度舐め取ったらもうよって来ないかもしれません)
 確かにフライングリップは露出した肌をあらかた唾液まみれにすると、だんだんと攻撃の頻度が少なくなってきた。
「レイナさん、このまま相手をしていても体力を消耗するばかりです。どうせこの体勢ではやっつけられませんから、はんんっ、このまま前に進みましょう」
 トモエが背中や乳房の柔肌をついばまれながら提案する。
「そうね、それしかないわ。前に進みましょう」

 三人の美闘士は追い立てられるように破廉恥な行進を再開した。
 もはや先程までのように刺激を調整しながらゆっくりと進む余裕はない。
 せわしなくもリズミカルに腰を動かして進むと、凹凸が容赦なく秘部を責め立てた。その度に走る甘い刺激に、もはや三人とも声を抑えることはできなかった。
「はあんっ、はんん、やん、ああっ、ああっ」
「ああっ、だめぇ、あん、あん、あん、あん」
「ふうんっ、うっ、うんっ、ううんっ、ふわぁ」
 はしたない嬌声が石壁に響く。この快楽が自らの意思による運動で湧き起こっていることが、より深い恥辱と罪悪感を美闘士達に感じさせた。
 一応手に武器を持ってはいるものの、もはやそれをふるうどころではなく、上半身はたまに来るフライングリップのなすがままである。それでも三人はただ前に進むほかなかった。

(ああ、このままじゃわたし……)
 秘部を守る布を失い、ノワと同様に直接三角柱を秘唇に食い込ませていたレイナが限界を感じてもだえた時、カーブの先にようやく橋の終着点が見えた。上への階段もある。
「みんな、あと少しで終わるわ、はうぅん、……頑張りましょう」
 レイナは少し安心して、動きを止めないまま声をかける。
 しかしその距離は、あと少しというほど短くもなかった。さらにここに進むまでの間にかいた汗や愛液の臭いをかぎつけたのか、またぞろフライングリップの襲撃回数が増えてきた。
 
「あん、ああん、いや、もうだめ、ノワ、だめになっちゃう」
 終わりまで数メートルの時点で、すすり泣くように、ノワが訴える。いつの間にか腰布も奪われたのか、その未成熟な体の隠すべき部分は全て丸見えだ。
「ああ、ああ、くる、ああーーーーーーっ」
 と、ひときわ高い声を上げて、細い胴体を思い切り反らせる。

「ノワ、大丈夫!?」
 レイナは後ろを向く。見るとノワは橋の上ではぁはぁと荒い息を吐きながら、数回体をビクッビクッと痙攣させていた。後ろから来たトモエが背中を支えて、乳首を狙ってきたフラインリップを追い払っている。

 安心したのもつかの間、今度はレイナに思いも寄らない衝撃が襲う。
「ひっ、ひうぅぅぅぅぅぅっ」
 後ろを向くため、少し腰を倒したせいで、レイナのピンクの秘唇から勃起したクリトリスが剥き出しになっていたのだ。その乙女の最も感じやすい秘部をフライングリップに吸い付かれ、舌でもてあそばれていた。
「だ、だめぇ、わたし、魔物にいかされちゃう!」
 今まで以上に大きな快感になんとか流されまいと、思わず言葉にしてみるが無駄な抵抗だった。
「あああああ、いく、いく、いっちゃうぅぅぅっ」
 レイナは快感に全身を貫かれて頭の中が真っ白になった。それでも落下だけはしないよう、本能的に太ももに力を入れる。
 そしてノワと同様に、激しい快感の余韻が肉体を痙攣させる。そして柔らかい乳房の先端を無防備に揺らすのだった。

「レイナさん!、大丈夫ですか!レイナさん!」
 しばらくしてぼんやりとした頭が晴れると、トモエの心配そうな声が聞こえた。
 レイナは大丈夫だというように右手を上げてみせると、無言で腰の歩みを再開した。
(あと少し、あと少しで床まで着くから……)
 魔物の舌で嬲られ、いかされてしまったことは考えないようにして。達したばかりで敏感な体を前に進めるのだった。

 ノワも恥辱のせいか快感のせいか、すすり泣きながらその後に続いた。

(レイナさんもノワちゃんも、おかわいそうに。本当にこの塔は乙女の心を傷つけるようなことばかり……)
 トモエは二人に同情するが、既にトモエもかなり限界に近かった。
 しかしトモエは愛液で濡れそぼっていたが、ふんどしをはいていた。薄布一枚とはいえ、刺激を緩和してくれる。さらに、二人が達した時に少し体を休めることができた。
(本当にあと少し、これならなんとか……)
 いつの間にか上着もきっちりと直して、喘ぎながらもトモエが希望を持って進んでいく。すると突然腰が下に引っ張られて、股間が橋に食い込んだ。
「きゃっ、あん」
 下を見るとフライングリップが袴の裾をくわえて下に引っ張っているのである。
「こ、この」
 太刀を振るうが、そいつは危機を察知して素早く逃げる。また別のが逆の裾を引っ張る。
(これではまたさっきの繰り返し。あともう少しです、無視して進みましょう)
 見ると先頭のレイナが転がるようにして、床に到着していた。

 しかし、フライングリップをぶら下げての、股間での歩みは、予想以上に強い刺激をもたらした。
「くぅ、ああっ、ああーーっ」
 トモエは美しい眉根を寄せながら、艶めかしく腰を振って前へ進んだ。そして不屈の意志で避けがたい快感に耐えた。
(あと、一漕ぎか二漕ぎで手が床に届く……)
 トモエがそう考えた時、今までになく強い快感が股間から背中へ走る。
「きゃあん!」
 最後に最も大きな出っ張りがあったのだ。それはトモエのクリトリスを潰すように刺激した後、薄いふんどしを巻き込んで膣の浅い部分まで入り込むほどだった。
 一瞬動けなくなったトモエの裾を、フライングリップがぐいぐいと引っ張る。限界までいじめ抜かれたトモエの股間の柔肉は、その上下の振動にもはや耐えられなかった。
「い、いや、やめて、お願い。ああっ、ああっ、いやあぁぁぁぁぁぁっ!」
 我慢に我慢を重ねてきた分、絶頂の快感は激しく暴力的なものだった。頭のてっぺんから足のつま先まで快感が走り、トモエは気が遠くなる。
 そして力の抜けた体はゆらゆらと揺れると、バランスを失い横に倒れて橋から落下するのだった。

「トモエ!」
 既に床に着いて呼吸を整えていたレイナとノワは、落ちるトモエを見て慌てて下を覗き込む。


 下に落ちたトモエは上体を起こして頭を振る。高さの割に衝撃はほとんど無かった。下は透明でひんやりと柔らかい。
(!?大変!ここはスライムの巣でした!)
 慌てて跳ね起きようとするが、時既に遅く、スライムが足に絡みついてまた倒れてしまった。
 なんとか足に絡みついたスライムを引きはがそうとするが、スライムは蠕動しながら伸びて肌を這い上がってくる。
(い、いや)
 そのぷるぷるとした感触に、気色の悪さを覚えながら後ずさりする。
「トモエ、これに捕まって!」
 ノワが床の縁から乗り出し、愛用の棒を差し出す。トモエは渾身の力を振り絞って切り立った壁の所まで数歩進み、手を伸ばして棒をつかんだ。
 既にスライムは太ももまでを覆っていたが、驚いたことにスライムの触れた布、足袋や袴がボロボロと崩れて消え去っていくのだ。
「い、いやあ」
 はしたない格好にされたのみならず、肌に張り付いたスライムがうねるような動きをしては肌に刺激を与えてくるのを感じ、トモエは悲鳴を上げた。
「くっ、トモエ、手を離しちゃダメよ」
 上ではトモエを引っ張り上げようとレイナとノワが棒を引っ張ったが、スライムは既にトモエの足首をがっちりくわえこんで後ろに引っ張る。トモエは両手で頭の上の棒につかまりながら、後ろに向かってお尻を突き出す姿勢で固定されてしまった。

 そしてスライムはその一端をついにトモエの股間に延ばした。二、三度舐めるように動かすと愛液の染みこんだふんどしが崩れる。露わになったトモエの秘部は先程絶頂に達したばかりなせいで、陰唇がいやらしくぷっくりとふくらみ、花が咲くようにほころんでいた。
「ひゃうん、いやっ」
 トモエは性感を刺激されながら、知性のない生き物の背後に塔の主の視線を感じ恥辱と恐怖を感じる。
 スライムはぱっくりとくわえるようにトモエの股間を覆う。そしてぷるぷると震えてはトモエにさらなる快感を与える。
(ああっ、またっ、わたくしったら、先程いったばかりなのに)
 トモエは、ままならぬ自分の肉体が恨めしかった。

 スライムはさらに体を伸ばしトモエの上半身まで這い上がる。清らかな白い巫女服もすぐに崩れ去った。大きな乳房と先端に尖った乳首が下を向いて、釣り鐘型になって揺れる。ついに巴はほぼ生まれたままの姿にされてしまった。残っているのは鉢金と背負った太刀だけである。
 スライムは手の指のように幾筋にも分かれて乳房の上を這いずる。そしてそれを弄ぶように動かしては乳房の形を変化させるのだった。
「ああっ、お、お乳をそんな風にしてはいけません」
 
 トモエは喘ぎながら、なんとか逃れようと腰を振ってもがいていた。しかし足首まで完全に床のスライムに浸かって固定されて、体も覆われるようにスライムの膜に包まれている状態では、丸く豊かなお尻を後ろに向けて振りたくっているだけだった。

 トモエは怖ろしいことに気がついた。陰唇を弄んでいるスライムがこじ開けるように膣内に入ろうとしているのだ。恐怖で血の気がいた。慌てて尻を振るのをやめて、股を閉じようと力を入れる。するとスライムは閉められた肉門をぐいぐいとノックするのだった。
「いやああ、お願いです、やめて下さい、それだけは許して」
 トモエは相手が知性のない生き物だと知りながら、思わず懇願する。
 それは、巫女としての貞淑さ、自制心、清らかさ、神聖さの象徴であり、トモエの誇りを支えるものの一つである。そして、もしかしたらいつか自分も一生を添い遂げる相手に捧げることがあるかもしれないという、乙女らしい甘い夢と不可分に関わっているものだった。こんな下等な魔物に奪われるなど、悪夢以外のなにものでもなかった。

 必死になって守ろうとするトモエに、未知の感覚が走る。それは、股間より上の方からやってきた。閉じられている肛門の浅いところに細いスライムが出たり入ったりする感覚であった。
(そんな、不浄のところに!ああ、排泄物の処理ってまさか……)
 予想外の快美感に、トモエは驚きの余り息をするのも忘れ、一瞬力が抜ける。

 その瞬間、ぶちりというトモエにしか聞こえない音と共に、トモエの処女膜が破られスライムが不可侵だった膣内に侵略する。
「はぐうぅぅぅぅぅぅぅぅ」
 鋭い痛みが、心と体を貫き、トモエは啼き声を上げた。
(ああ、わたくし、もう乙女ではなくなってしまった……)
 深い喪失感がトモエを襲う。「

 トモエの悲しみにも頓着せず、スライムは侵入した膣内への責めを無慈悲に開始する。
「はううっ」
 うねるように動き、陰核の裏側にある最も感じやすい部分、いわゆるGスポットを探り当てると、そこを連続して刺激した。
「はあんっ、あんっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ」
 肛門のスライムも穴を広げるように太くなって出し入れを繰り返す。陰唇や乳首に張り付いたスライムも蠕動する。
 全身の性感帯を同時に責められたトモエは、もはや快感にあらがう気力もなかった。快楽の大渦の中、慎ましやかな普段のトモエからは想像もつかない、獣のように乱れきった喘ぎ声を上げ続けた。それでもなお、その声は透き通る美しい音だった。

『ふははは、あの清楚な武者巫女殿がついに女になったぞ。それも二穴責めであんなに乱れて』
『トモエ様!トモエ様っ!』

 突如、上から塔の主と、さらにシズカの声が響く。
「あぅぅ、シズカさん?はんんっ」
 救い出すべき親友の声を聞いて、トモエは快楽の中で少し正気を取り戻す。
『見ろ。後ろからだとスライム越しに尻穴もおまんこの穴も、中までようく見えるぞ。綺麗な紅色で気持ちよさそうにひくひくしておる。
 くくくく、これでお前の主人も所詮ただの女だということがわかったか?』
『ああ、トモエ様……』
 二人の会話からトモエは自分の尋常でなく恥ずかしい姿を見られていることを察する。清廉な武者巫女には死よりも辛い恥辱感であった。
「い、いや、いや、いやぁっ、ああっ、
 見ないで、こんなわたくしを見ないで下さいぃ、ほおぅっ、はうお」
 トモエは恥辱と、それでも収まらない快楽の狭間で悶え泣く。
 そしてついに最後の時がやってきた。
「ああああ、だめっ、だめっ、ああっ、わたくし、いくっ、いってしまいますぅっ、
 は、はああっ、はああああああぁぁぁぁっっーーー!」
 トモエが最後の叫びを上げて背を反らせた瞬間、股間のスライムがひいて陰花を剥き出しにする。そしてそこからはぴゅっ、ぴゅっと透明な水が断続的に吹き出た。それを下のスライムが受け止めてるのだった。

(くっ、もう見てられない!!やっぱり下に行って助け出すしか)
 先程から、ノワと棒を支えながらトモエの名を呼ぶしかなかったレイナは、親友のあまりの無残な陵辱姿を見るに耐えなかった。
(駄目です。あれだけの量のスライムを相手にはできません。あなたもトモエさんと同じようになってしまいます)
(じゃあ、どうすんのよ、このままスライムが飽きるまでトモエをほっとくの!?)
(彼らは本能だけで動いてますから、下に降りる以外で、トモエさんに絡みついているスライムの気を反らせれば……)
(そんなの、どうやって……もしかしたら、これなら)
 レイナはひとまず棒から手を離した。
「レイナ、どうするの?」
 ノワが聞いてくるのにも答えず、レイナは緩んでいたベルトを外し鎧を脱いだ。脚甲に革ベルトだけというほとんど素っ裸になり、押し上げられていた乳房が重たげに揺れる。
 レイナが下を見ると、トモエは息も絶え絶えになってまだスライムに体をまさぐられているが、棒から手を離してはいない。
 レイナはトモエのすぐ側に落ちるよう、床の縁から慎重に鎧を投げ落とした。
 スライムは新参者を初め不審げに調べていた。突如トモエに張り付いていた部分も含めて、ずるりと移動して鎧を包み込んだ。
「やった、スライムが裏地に染みこんだ汗に反応したわ。トモエ、引っ張るわよ!」

 最後の希望として必死につかんでいた棒に引き上げられ、トモエはようやく床の上に裸身を横たえる。
 荒い息を吐き呼吸を整えていたが、そのうち顔を下にして嗚咽が漏れはじめる。
「トモエ……」
 下等な魔物に犯され処女を散らされたトモエの心の傷を思うと、どのように慰めて良いのかわからず、レイナは痛ましげに声をかける。
『どうかねトモエ、女になった感想は。前と後ろの処女を同時に失うなど、なかなかできることではないぞ。
 まったく、スライム相手に見ているこっちが恥ずかしくなるほどのよがりっぷりだったな。武者巫女殿はすました顔をしてよっぽど欲求不満を溜め込んでいたらしい』
 からかうような、が響く。
「あなた、よくも……!
 トモエは処女を失ってなんかいないわ。男としたわけじゃないもの。
 ねえトモエ、あなたは何も失ってなんかいないわよ」
『そういう考え方もあるな。肛門で感じて、潮を吹いたことのある処女というのも珍しいが』
「この、下種っ……」

「……いいのです。わたくし、ヒノモトを旅立ったその日から、どのような目にあっても構わないと覚悟は出来ておりました」
 上体を起こしたトモエが気丈に言う。美しい眉は悲しげに寄せられ、涙はこぼれているが、その瞳の意思の光は消えていない。
 心の中で本当に大事にしていたものを汚され、奪われた。しかしここでずっと泣き伏せっていてはもっと大事なのもまで奪われてしまう。心に深く負った傷を癒すのは後でいい。
 
「トモエ……」
 ノワが横からトモエの体をそっと抱いて、涙に濡れた頬を舐める。
「トモエ、ごめんね。もっと早く助けてあげられていたら……」
「いいえ、全てはわたくしの未熟さが招いたことです。気になさらないで下さい。
 レイナさんこそ、わたしのために大事な形見の鎧を……」
「鎧なんて……、塔の主をやっつけて回収すればいいだけよ」

『ふははははさすがは武者巫女トモエだ。そうでなくては。
 なあにそのスライムはシズカも既に味わっておる。お前と同じくらい激しいよがり声を上げていたな。主従で同じ快楽に浸ったと思えば多少は気が紛れるかな。
 さあ、わたしの所までもう、そう長くはないぞ』

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