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カッコウの官能小説劇場

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□ 騎士姫の復讐 □

第三章 密室の輪姦劇

「申し訳ありません。あ、生憎と家人は出払っておりまして。なにぶん急のお越しでしたので……」
 村の集会にも使うのか、大きなテーブルのある広間に案内すると、村長はワインとグラスを自分で持ってきた。どっかりと中央の椅子に座った代官の前に震える手でワインをつぐ。
 二人の男が後ろに付き従っている。一人はアンネロッテも知る村長の息子でまだ若い。もう一人は村長と同年配で、頑丈そうな体だが、片腕を布で吊っていた。
 村長達は裸のアンネロッテにどうしても目が惹きつけられては、慌てて目を背ける。
 女体の全てを見られるアンネロッテは、赤い顔をうつむかせては恥辱に耐えている。
「おい、棟梁。雑貨屋はどうした? あいつは今日は来ないのか」
「……ハンスは死んだよ、あんたに蹴られたせいで……」
 睨みながら押し殺すような声で手を吊った男が答えると、村長はその反抗的な物言いに慌てて、押さえる仕草をする。
「はははは、なんだあいつ、あれくらいで死んじまったのか。ひ弱な野郎だな。代官に向かって、お前に売るものはねえ、とか生意気をほざく位だから、もうちっとしぶといと思っていたぜ」
 それを聞いて手を吊った男は、悔しそうに唇をゆがめて、すぐに目をそらした。

「し、して、ベルトラン様。今日は一体どのようなご用件で・・・・・・そちらの女は一体……?」
「おや、村長。この女を知らないのか?」
「……とんと、存じ上げません。この近辺の者ではないようで。こんな美しい女なら知らないはずはございませんから」
 村長はようやく腹が据わったのか、卑屈な態度で滑らかに嘘をつく。
「はっ、こいつは叛逆の騎士姫アンネロッテだ。女王の治世に異を唱え、各地を乱している大逆人だ。俺の首を取りに来たので、返り討ちにして捕らえたのよ」
 男は言いながらアンネロッテの尻をはたくと、ぱあぁぁんと音を響かせる。アンネロッテは痛みと屈辱に裸体をよじらせた。
「そっ、それは、美しい顔をしてなんと恐ろしい・・・・・・。無事捕らえられて良うございました」
「ほほう、本当にそう思っているか? 俺がぶち殺された方が、お前達は嬉しかったんじゃないのか」
「め、滅相もございません……」
「それにしても、こんな地図にもろくに載っていない田舎村を、わざわざ開放しに来たというのがのが何とも解せん。むしろ、誰か村の人間に招かれてやってきたのではないかと疑っているのだがな」
「わ、私は自らの意志で、貴様の暴虐を止めるために来たのだ! 村人の手引きなど無い!」
 アンネロッテが顔を上げて断言した。自分が負けたのは仕方がないが、それによって村人達に被害が及ぶことがあってはならない。男にどんな拷問を受けようと、絶対に自白をしない覚悟を胸に刻む。
 代官はもう一度、美しく張り出した尻を平手ではたいて鳴らした。
「お前は黙ってろ、今はこいつらと話しているんでな」
「くぅ……」 
 覚悟は決めても、女として辱められる悔しさは心にこたえた。

「こ、この村の人間に、代官様を殺そうなどと考える不届きものはおりません。ただただ、平穏に人生を全うすることだけを願う純朴なな田舎者ばかりです。女王陛下に逆らおうなどという事は、決して考えも及ばぬ事でして・・・・・・」
「くっ、はっはははははははは」
 卑屈に縮こまってみせる村長に、代官は突然爆笑した。村長はびくりと体を震わせる。
「くくく、よく言うぜ。三十年前、気にくわない領主を傭兵を雇って一家惨殺した奴らが、純朴な田舎者とはね」
「なっ、何をおっしゃいます……!」
 村長は、代官の冷酷な表情に見つめられ、真っ青な顔でぶるぶると震えている。
「三十年前に上手くいった方法を、もう一度やろうとしたわけだな」
「ベルトラン様、何か誤解していらっしゃいます。三十年前の事件も、領主様の財産を狙った野盗どもの仕業でして……」
 突然男が椅子を蹴って立ち上がり腕を一閃する。ボトルとグラスが壁に叩きつけられ、盛大な音を立てる。
「ひぃっ」
「俺はよお、直接聞いたぜ、赤目のガンツにな。くたばる前に言いやがったよ。ボレックを襲ったのは一財産あるってたれ込みがあったからだってな。どうせ村には金目の物は全然無い。村に手を出さず素通りすれば、満月の夜でも領主に知らせる者はいないとな……当時の村長は、お前の親父だったな」
「わわ、わたしは何も存じません。そ、それは、な、何かの間違いです……」
 男の微動だにしない暗い瞳に凄まれ、村長は震えながら膝をつき、手を合わせて拝むように哀願する。

「……ふん、まあいい……遙か昔のことだ」
 しばらく、震える村長を睨み続けた後、ようやく視線を外した男は乱暴に椅子に腰を下ろした。
 村長は、歪んだ泣き笑いの表情で安堵の息を吐く。
「それより今のことだ、本当にお前達はこいつとは無関係なのだな」
 男はアンネロッテのくびれた腰を引き寄せると、膝の上に尻を乗せて、胸をまさぐった。
「や、やめろぉ、はんっ」
 猥褻な狼藉を働きながらも、男の視線は鋭く、村長の顔から微動だにしない。
「は、はい、それはもう神に誓って、反逆人とは何の関係もございません。どうか信じて下さい」
「だ、だからそう言っているだろう! この村に来たのは、たまたまだっ、あぅっ」
 アンネロッテは見せびらかすように、豊かな乳房をたぷんたぷんと揺らされ、羞恥にもがきながら叫ぶ。

「ふむ、そうか。証拠も無しに疑って悪かったな。色々と不自然な点があったものでね」
 男は突然声を柔らかくすると、意外にもあっさりと引き下がった。
 村長は驚きながらも、安堵して緊張を緩ませ、へつらうような笑みをへばりつかせる。
「そ、それはもう。ベルトラン様も慣れない土地で様々なご苦労がおありでしょうから。しかし、私ども村民も決して村の統治に反抗しようなどとは」
 女体を弄びながら、男の唇だけが歪むように笑う。
「そうだな、我々の関係は良好とは言えない。反乱者がこんな田舎まで襲ってくる時勢だからな。なんとかしなければとは思っているんだぜ」
「お、恐れ入ります。我々としては、そのう、何につけても協力するにはやぶさかでなく」
「そこでだ、お前達村の有力者と信頼関係を築くため、傭兵の流儀だが、兄弟の杯を交わそうと思うんだ。受けてくれるよな」
「は? きょ、兄弟の盃ですか……? 新しい酒を用意いたしましょうか」
「いやいやいや、盃といっても酒を酌み交わしただけで兄弟になれるものかよ。そういうときにはこれだ、俗に言うだろう、穴兄弟ってな」

 男はアンネロッテを抱きかかえて立上がると、テーブルの上に裸体を放り出すようにして寝かせる。
「あうっ、きゃあぁっ」
 アンネロッテは恥ずかしげに白い裸身を横向きに縮こまらせようとするが、男の手が伸びて両肩を机に押しつけられる。視線から逃れようともがく女体は、むしろ艶めかしくくねって男達の視線を誘ってしまう。

「くくく、どうだ、こんないい女はガイノスにも滅多に居ない。お前達にゃ一生手の届かない女だぜ。さっきまで処女だったが、二発ほどやったら、もうひいひいよがるいい体になっているぜ。俺からの馳走だ」
「お、お戯れを……」
 声を上擦らせながらも村長の目は、アンネロッテの完璧な女体に釘付けだった。乳房は上向きになっても形を崩さず山のように盛り上がり、先端の桃色の蕾が誘うように揺れている。股間を隠そうと横向きにねじれる腰は細さを強調し、その下では張り詰めて広がる丸尻が割れ目を覗かせていた。

「戯れ? 聞き捨てならねえな。男が兄弟の申し出をしているのに、冗談と流す気か」
「い、いえ、決してそのような」
「もし嫌だというなら、上辺だけ繕って、決して俺と馴れ合わないってことだな。それならそれで、俺にも考えがある」
 男は片手を腰にやり、剣の鯉口を切る。
「ひっ、い、いえ、私には妻もいる身ですし。それに、そんな人前でそのような……」
「はっ、あほ言え。息子より若い愛人囲ってる癖によ。前は悪かったな、勢いで犯しちまってよ、これはその詫びでもある。言っちゃなんだが、どぶろくの礼に最高級のワインを飲ませるようなもんだぜ」

 男は身を乗り出して、アンネロッテの足首を両手で掴むと、思い切り開きながら引き寄せる。
「いっ、いやぁぁぁっ、やめてっ、見ないでぇっ」
 Vの字に開かれた長い足の根本で、ぷっくりとした肉畝に挟まれた、ピンクの花びらがほころぶ。
 アンネロッテは三人の男に女性の根源に覗かれ羞恥に悶える。そして、代官が村長達に自分を犯させようとしていることに、ここに至ってようやく気がつくのだった。
「なあに、若い娘でもこいつは反乱を煽る大罪人だ。犯したって罪に問われたりはしないさ。くく、綺麗なまんこだろう。まだ二回しかちんぽを入れられていないからな。中もねっとりと絡みついてきながら、きゅうきゅう締め上げて、極上の味だぜ」
「や、やめろぉっ、ああっ、こんなこと……」
 アンネロッテは真っ赤な顔を振りたくった。

 顔を真っ赤にして荒い鼻息を漏らしながら、村長の息子がふらふらと引き寄せられるように前に出る。
「お、おい、アラン」
「しょ、しょうがないよ父さん。従わなきゃ殺されるんだ……」
「お、小僧、やる気だな。くくく、おっ立ててるだけじゃなくて染みまで作りやがって。もう我慢の限界か、若いねえ」
 若者が両手を伸ばしてむっちりとした太ももの感触を確かめる。視線は股間の秘肉から動かず、その興奮しきった顔が足の間だからアンネロッテにも見える。

「い、いやぁぁっ、さ、触るなぁっ」
 アンネロッテは衝撃を受ける。まさか自分が命に替えてもかばおうとした村人が、こんなにも容易に自分を犯そうとするとは、信じられなかった。
 女を犯して楽しむ男は、この悪魔のような特殊な存在だと思いたかった。普通の村人がそんな行為に走るなど、騎士の世界で純粋培養された若いアンネロッテには想像も付かない。
「ああ、なんて滑らかな肌なんだ。熱くて柔らかい……」
 うっとりと若者はアンネロッテの体中をまさぐる。胸をこね上げ、脇をなぜて、尻肉を揉む。そして最後に弱々しく震える秘唇を指で弄くる。
「ああっ、無礼者っ、そ、そんな所に触るなぁっ」
 代官に比べれば稚拙で荒々しいだけの触り方だった。しかし、乳首を代官に弄られながら、次第に蜜を漏らしてしまう。
「ぬ、濡れてきた。もう我慢できない!」
 若者が勢いに任せてズボンを下げると、股間から細長いペニスが飛び出る。先端をアンネロッテの秘割れに持って行くと、焦ったように入口を探して押し込もうとする。

「や、やめて! お願い、どうか人としてそんな事は……、あああぁぁっ」
 アンネロッテは必死に懇願を、興奮する若者は一顧だにせず、ついに肉棒を秘壺に突き刺した。
「う、うぉ、気持ちいい……」
(う、嘘、こんな、また犯されるなんて……)
 アンネロッテは絶望的な気持ちで、内部をえぐる男根の感触を味わう。処女を犯された上に、今度は別の男に犯されている。それも自分を打ち負かしたわけでもない、平凡な農民の若者に。
 父親に連れられて、アンネロッテに頼みに来ていた若者は、代官がいかに非道に村を支配しているか、泣いて訴えていた。それに心を動かされて来た結果、こうなっているということが信じられなかった。

「ああ、凄いっ、もう駄目だ」
 自分の快感のためだけに遮二無二腰を動かしていた若者は、すぐに限界に達する。
「おい、中に出すんじゃねえぞ。女をまわす時のルールだ。中に漏らしたらちんぽを切り取るからな」
 自分は膣内に放出したくせに、男が高圧的に言う。
「くぁっ」
 それを聞いて、慌てた若者がにゅるっと男根を引き抜くと、膨らみきったそれが爆発する。
 どくっ、どくっ
 先端から発射された粘液は、激しく飛んで、アンネロッテの美貌に降注いだ。
「きゃぁっ」
 むせるような異臭を間近で嗅がされて、紅潮した頬に白い汚辱がへばりつく。若者はさらに男根をアンネロッテの顔に近づけて、大量の精液を小便でもかけるように放出する。
 脈打って精液を出す男根を、片目をつぶって間近で見る。アンネロッテは心まで汚されていく気がした。

「くくく、なかなかいい趣味しているな。さあ、次はどっちだ?」
 代官が言うと、棟梁と呼ばれた片手を吊った男が、目をぎらつかせて、アンネロッテに飛びつくようにのしかかる。取り出した男根を何の躊躇もなくアンネロッテの秘肉にずぶずぶと埋め込んだ。
「い、いやっ、やめてぇ……」
 さっきまでとは異なる肉棒の形と動きを、女肉の内部から感じて、その異常さにおののく。代わる代わる別の男に犯されると、アンネロッテは、まるで自分が犯されるための人形になったように感じる。絶望と屈辱で、思わず涙が溢れた。
 男は腰を回すように動かしながら、アンネロッテの乳房にむしゃぶりついた。乳首を舌で転がし、吸い上げる。
「はぁっ、はんんっ、あん、だめぇ」
 アンネロッテは黒い絶望の中で快感を求める肉体の疼きに屈服していく。甘い声を上げながら、まるで喜んでいるようだと自覚してしまう。
「ああ、こんなまんこ初めてだ」
 しかし、この男も程なくして、うめき声を上げると、アンネロッテに埋めていた分身を引き抜く。
 そしてまたもや、アンネロッテの悩ましげな顔に近づけて、黄みがかった精液を容赦なく発射するのだった。

「さあて、村長、最後になっちまったぜ」
「う、ああ、そ、それでは」
 村長はアンネロッテに近づくと、精液にまみれた顔でアンネロッテが哀願する。
「ああ、もう許して、お願い……」
「す、すまん」
 村長は上擦った小声でささやくと、細い腰に手をかけ、女体をうつぶせにひっくり返す。
 足をテーブルから下げさせ、豊かな尻の丸みを自分に向けて、それを撫でさすった。
 尻の合わせ目を拡げると奥から、ぷっくりとした淫唇が顔を出す。蒸れて熱を持ち、かき回されて白濁した愛液が、垂れ落ちる。
 そのあまりに淫らな女神の秘所を目にして、村長は我を忘れた。ズボンを下ろして太い肉茎を取り出すと、秘密の泉に差し込んでいった。
「ああ、そんな、また……あんっ」
 アンネロッテはもはやすすり泣くようにして声を漏らす。これで処女を失った同じ日に四人の男に犯されたことになる。
「あんっ、あんっ、あんっ、あぁんっ、んあっ、あんっ」
 村長は年齢の割に力強い抽挿で、アンネロッテを背後から犯し貫く。その度に丸い尻肉を打つ、ぱんっ、ぱんっ、と言う音が響く。それを恥ずかしく感じる一方、自暴自棄なった心は甘い声を抑えられず、快感のままに恥ずかしい音と声を合わせてしまうのだった。

「お、俺、また堪らなくなったっす。しゃ、しゃぶらせてもいいですか」
 村長の息子が、上擦った声で代官に聞いた。
「おいおい、親父がやってる最中だぜ、全くしょうがねえな、くくく」
 代官はおかしそうに笑うと、あごをしゃくって許可を与える。
 息子はアンネロッテの腕を縛る革紐をつかんで、水平に回すようにテーブルの上から上体をおろすと、その顔に立上がった男根を近づけた。
「ああっ、あんっ、そんなっ、いやっ、んぶぅっ」
「歯を立てるなよ」
 喘ぎ声の漏れる可憐な唇に肉棒を強引にねじ込むと、精液に汚れた顔を両手でつかんで騎士姫の口を犯し始める。
(そんな、汚いっ、こんなものを口に入れられるなんて……)
 男の排泄器官を口に入れられ、舌に押しつけられる。苦みと酸味を感じる暇もなく、熱い肉棒は性急に動いて、口腔内の内壁に擦りつけられる。
「ははは、どうだい親子のちんぽを両方いっぺんに咥え込むなんて、なかなかできる事じゃないぜ」
(ああ、こんな酷いことをされてるのに気持ちいい……。私はもう汚されてしまった、身も心もすべて……)
 湧き上がる背徳感と絶望が、全てを甘い快感に委ねさせていく。
 親子の手が体をまさぐり、下を向いて揺れる乳首や秘唇の間から顔を出す肉真珠を弄くって、さらなる快感を体中に走らせていった。

「んんーっ、んんっ、うぐぅっ、んんんーーーっ」
 アンネロッテの鼻から、激しく息が漏れる。体を走る快楽が限界に近づくのを、怖れと期待をもって感じていた。

「くっ、もうだめだっ!」
 一足早く息子が限界に達して、唇から肉棒引き抜くと、二回目の顔射をアンネロッテに浴びせる。
「ぷはっ、あんっ、あぁんっ、ああっ、いくっ、もう、いっちゃうぅぅっ!」
 新鮮な粘液の熱さを顔面で感じながら、アンネロッテは背中を弓のように反らす。そして打ち込まれる太茎を喰い締めながら、口を丸く開いて獣の様な声を絞り出す。
「ほぉぅ、ふおぉぉぉぉぉぉぉんっ」
 脳天からつま先まで、快感の波が駆け抜け、全てを押し流される。視界に星が散って体中が痙攣した。

「くぅっ」
 アンネロッテが絶頂している最中、村長はかろうじて男根を引き抜く。そしてアンネロッテに尻餅をつかせると、ぴくぴくと痙攣している女体に向けて大量の精液を振りかけていくのだった。


 アンネロッテは地面に足を投げ出し、テーブルの足に背をもたれさせ、放心状態のまま荒い息を吐いている。その顔はもはや、精液がかかっていないところがないほどに蹂躙されている。
「くっくっく、中に出すなとは言ったが。全部顔にかけろとは言ってないぜ。あーあ、酷い面になっちまって」
 男はそう言ったが、粘液にまみれてもなお美しさを感じさせるのは、元の造形があまりに整っているからか。女神のように高貴な美貌が最も下品な液体で汚されている様子は、堪らなく淫猥だった。

「さてさて、どうだい兄弟達。叛乱の騎士姫アンネロッテを犯した感想は。良かっただろう」
「はい、なんとも夢のような心地でした……」
 村長は、慌ててズボンをはきながら答える。未だ興奮冷めやらぬという様子だ。
「ははははは、もしこいつが自由で剣を持っていたら、お前達など百人いても、全員撫で切りにされていただろうな」
「は、はあ、恐ろしいことです。これもベルトラン様が捕えなすったおかげで」
「こうして縛っていれば、無力な小娘と変わらん。お前らのちんぽでもひいひいよがる」
 そう言って代官は剣を納めた鞘の先で、アンネロッテの股間をつつく。
「う、うう……」
 アンネロッテは思わず悔しさに歯がみする。もはや心など砕けたつもりでも、身に染みついた騎士の誇りが反応してしまうのだ。

「こいつらは、民衆のために戦っている、圧政者を倒すのだと主張しているな」
「よ、世迷いごとです、わしら農民は平和に暮らすのが一番で」
「そうかい。こいつはお前達の平和な暮らしを乱すから、犯して思い知らせてやったんだな」
「は、はい、おっしゃるとおりで」
「こいつの仲間には、こいつのように強くて美しい女が多いらしいぞ。チャンスがあれば、そいつらも同じように犯してやりたいかね」
「そりゃあ、もちろん、喜んで。ベルトラン様について行きます」
 下卑た笑いを張り付かせて答えた息子に、村長は出しゃばるなと睨んだ。
 アンネロッテは仲間のことを思い出して、さらに心が痛む。姉妹達が今の自分のような目に遭うと思うと体が震え、怒りが魂の奥底から湧き上がってきた。

「くくく、そうかそうか。お前達村民とも分かり合えて良かった。すれ違いもあったが、これからも村の統治のために協力してくれよ。では、今日はお開きにしよう。おい、立て」
 男は腕を引き、立たせた。アンネロッテは、ふらつきながらも歯を食いしばって自分の足で立つ。
 輪姦された恥辱と絶望はそのままだが、アンネロッテの強靱な精神は砕け散ってはいなかった。

「おっとそうだ、一つ肝心なことを忘れていた」
 男は優しい口調で突然言う。アンネロッテから手を放し、部屋の扉の前に立ち、一同を見渡した。
「な、なんでございましょう」
 男は剣に手をやり、満面の笑みを浮かべる。黒い喜びを露わにした、凶悪な笑顔だった。
「犯人自身をまだ尋問していないじゃないか。なあ、アンネロッテ、正直に答えろ。誰かに頼まれて俺を倒しに来たんじゃないのか。もしそうなら、俺はその反逆者の首を切って処刑するつもりだ」
 代官の猫撫で声を聞いた村長と、その息子は呆気にとられる。数瞬後、何を言っているのかを理解した二人は真っ青になって震えだした。
 アンネロッテが自白したら、自分達の命はない。そしてそのアンネロッテを自分たちは強姦したばかりなのだ。
「ベ、ベ、ベルトラン様、い、一体何を……」
「さ、先程こいつはっ、自分一人の判断で、たまたまこの村に来たと」
「あれはお前達の尋問中に口を挟んだだけだ。それに、今なら別のことを言うかもしれんだろう。くくく、どうした。なぜそんなにぶっ倒れそうな顔色なんだ。さっきまで元気よくアンネロッテを犯していたじゃないか、最高のおまんこだったろう」

 アンネロッテも傷ついた精神で、じょじょに代官ベルトランの言葉の意味を理解していった。

 それと共に真っ黒な怒りが湧き上がる。
 先程まで自分を犯していた男達。まるで物のように性欲のはけ口にされた。やめてと必死に頼んだのに、ためらう素振りもなく嬉々として犯した。
 いやらしい男根を体の内部に無理矢理さし込まれ、嫌なのに体が反応してしまう時の耐え難い恥辱。さらにはわざわざ汚らわしい精液を顔にかけて、女の尊厳を辱めまでした。
 その彼らが、今や恐怖に怯えている。助けを求めておきながら、それに応じて捕えられた私を助けるどころか、凌辱して返した忘恩の徒ども。弱く、誇りもない下等な精神が、私の誇りと名誉を汚し尽くした。
 どう考えても自分には彼らに復讐する権利がある。いや、復讐しなければならない。

 その激しい内なる叫びを、アンネロッテは歯を食いしばって耐えていた。
 この黒い怒りに身を任せて、あの男に「そうだ村長達に頼まれた」と言えば、男は喜んで彼らの首をはねるだろう。
 しかし、それは悪だ、自らの殉ずるべき騎士の規範にもとる、そう断言するもう一つの内なる声があるのだ。
 嵐のように荒れ狂う怒りに耐えているうちに、その声が明瞭になる。
 本当の悪は目の前にいるこの男だ。全てはこの男の仕組んだこと、この男が私を差し出さなければ、村長達も私を犯したりなかった。村長達の罪は罰が必要かもしれない、しかし罪を罰するのは正義であって悪ではない。この男の思惑に乗ってはいけない、それは悪への誘惑だ。
 
 アンネロッテは亡き養父ならばどうしただろう想う。
 自分に騎士の名誉、倫理、生き方の全てを教えてくれた父。父ならば決してこの復讐の誘惑にのらなかっただろう。弱き民を守るのが騎士の努め、その弱さゆえの罪も許すべし、と。
 しかし父上は女ではなかった。凌辱され弄ばれた女の苦しみを知るはずもない。こんなに汚され、貶められた自分が、以前と同じように、父の望んだような誇り高い騎士でいられるのか、それすらも分からないのだ。

 叫び出したくなるような内心の苛烈の葛藤を秘めて、アンネロッテは目をつむって沈黙していた。
 代官は嗜虐的な笑みを浮かべ、村人は震えながら死刑宣告を待っていた。
 アンネロッテが深く息を吸った。
「……私はっ、自分の意思のみで貴様を討ちに来たっ。誰の頼みも聞いていないっ。言うことはそれだけだっ」
 アンネロッテは、喉から振り絞るように、自分の答えを言った。
 そして、肩を震わせ、声を上げて泣き出す。
 身を切るような自分の選択が正しいかどうかも分からず、ただひたすら、何もかもが哀しく、悔しかった。
 次から次へと涙があふれ、その部分だけ、男の精液を洗い流す。

 村長が安堵の表情を見せる中、代官の笑みが険しく変わる。アンネロッテに近づくと、形の良いあごをつかんで自分の方に向ける。
「……本当にそれでいいのか?」
 アンネロッテは何も言わず、泣きながら頭を振ることしかできない。
「ベ、ベルトラン様。これで私たちの疑いも、晴れましたでしょうか。お、犯されてまでこう言っているのですから……」
 代官の剣の鞘が村長の股間を打ち上げる。村長は頓狂な悲鳴を上げて、床に悶絶した。
 あっけにとられる他の二人も、電光石火の動きで同じ目にあう。
「今日のところは、命拾いしたな」
 代官は、転がる三人を尻目に、泣きじゃくるアンネロッテを乱暴に引っ張って部屋から出て行った。

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