「うっ、くぅ……」
一月前処女を散らされた池の畔で、またもアンネロッテは両手を革紐で木の枝に縛られていた。
ついに復讐を果たしたと思った矢先に、卑劣な手段で勝利を奪われた。アンネロッテは悔しさと後悔のあまり気が狂いそうだった。
初めて凌辱された時と同じように万歳の姿勢で拘束されている。その事に気がつくと、体に悪寒が走った。豊満なな女体がぶるっと震える。
ベルトランの下を逃げ出してから、何度も悪夢を見た。再びあの男に捕まり凌辱される夢だった。淫夢にうなされ、目を覚ました夜は、汗と股間から滲みだす蜜でぐっしょりと濡れていた。
これからの自分の運命を思うと、絶望に目がくらむ。と、同時に乳首が膨らむように屹立し、下腹部に甘くうずくような感触を覚えていた。
(ああっ、どうしてっ……! これでは、まるで期待しているよう……)
ままならぬ肉体と精神の反応に、深い恥辱と戸惑いを感じる。こんなおかしな欲情も、ベルトランに与えられた激しい屈辱からくる精神の変調で、彼を倒せば治るものだと信じて闘ったのに、結果は無残な敗北だった。
(ああ、これがいつもの悪夢であればいいのに……。目を覚ましたら宿屋のベッドの上であってくれれば……)
しかし、手首に感じるきつい革紐の感触や、さらけ出された乳首を撫でる風が、これが夢ではないことを物語っていた。
「よお、待たせたな」
木々の間だからベルトランが現れる。革袋を背負って、不健康そうな顔色に笑みを浮かべ、目だけがギラギラと輝いていた。
アンネロッテは、視線で人が殺せたらとばかりに睨み付ける。
「卑怯者めっ! 一度は降参しておきながら……」
「まあな、あの時は流石にやばかったぜ。問答無用で殺されると思ったからな」
「くっ、そうしておけば良かったっ……」
「ははっ、甘いんだよ伯爵家のお坊ちゃまは。だけど、負け惜しみで言うんじゃないが、俺もお前を殺すつもりなら、他にいくらでもやりようがあったんだぜ。お前をどうしてももう一度生け捕りにしてよ、ちんぽをぶち込んでひいひい泣かせたかったから、やばい橋を渡ったんだ」
言いながら男は手を伸ばしてまろやかに突き出る乳房の柔らかさを確かめるように撫で回した。
「あっ、や、やめ、触るなぁ!」
「本当にいい感触だぜ。……ん、もう乳首が立ってるな。くくっ、縛られただけで興奮したのかな」
「ばっ、馬鹿な! 違う!、これは寒くて……あぁん、そんないやらしく……」
柔双丘の頂点でぷっくりと膨らむ蕾を、指でつままれて弄られる。それだけでかすかな電流が女体の奥に走り、若い女体を波打たせてしまう。
「ひひ、この一月でちょっと膨らんで、感じやすくなったんじゃないか? 俺が女にしてやってから、毎晩自分で揉んでたんだろう」
「あっ、ふぅっ、そんなこと……していない……」
「嘘をつけ、ちょいと触っただけで、いい反応しやがって。どうやら二、三発犯してやっただけで、淫乱の素質が開花しちまったようだな。また俺にやられるんだぜ、嬉しいだろう」
「くぅっ……、わ、私はっ! 例え再び凌辱されることが死よりも辛くても、お前に再び敗北することも覚悟の上で、正々堂々と戦いを挑んだのだっ! それなのにお前はっ……!」
アンネロッテが激高して血を吐くように叫ぶ。宝石のような瞳からは熱い涙がこぼれた。
「み、認めない、私はこの敗北を認めないっ!」
「はっ、どう思おうがお前は今、縛られてこのざまだ。お前のおっぱいも腰も尻も脚もおまんこも、このいやらしい体は全部俺のものだぜ。弄くりたいように弄くってやる。そして、お前はひいひいよがり泣くことになるのさ」
「……好きにするがいい。いくらこの身を凌辱されても、私は私のままだ。決してお前の思うようにはならん!」
「ふふふ、その強気な言葉がいつまで続くか、楽しみだな」
ベルトランは指で乳首を一つ強く弾くと、アンネロッテに高い声を上げさせた。
男の手が無遠慮にスカートの中に入り込むと、下着の横布に爪を立てて引っ張る。レースに飾られた繊細な絹は音を立てて裂け、女の秘密の部分をから引き剥がされた。
「あっ、何を……」
むっちりと脂肪の乗った太ももが震える。
「相変わらず可愛らしい下着を履いているじゃねえか。くく、案の定濡らしていやがるな」
ベルトランはこれ見よがしに、秘部に当たっていた場所を広げてみせる。確かにそこは僅かに色濃くなっていた。
「くっ」
アンネロッテは紅潮した顔で唇を噛んで横を向き、辱めに耐える。
下着を放り捨てた男の手は、アンネロッテの腰回りを隠すスカートも、力任せに引き裂き、ちぎり捨てる。
「ああっ、いやっ」
柔らかい布は無惨にもズタズタにされた。残骸となったスカートは、滑らかな曲線の柔肌を一部に貼り付くのみで、女らしい下半身が全て露わになる。
慎ましく萌える銀毛が、なだらかにふくらむ逆三角を飾る。その下には薄く赤らんだ二つの肉畝がむっちりと盛り上がる。その秘めやかな合わせ目からは、ぷりぷりとしたピンク色の肉花びらが、恥ずかしげに顔を出していた。
「淫乱の癖に、見かけだけは清楚なおまんこだぜ、まるでまだ処女みたいだぜ」
ベルトランに嘲笑されて、アンネロッテは恥辱の余りぶるぶると震えた。
「あぅぅ……」
覚悟していたとはいえ、女の最秘部を剥き出しにされ、アンネロッテは思わずうめき声が漏れてしまう。性器を剥き出しにされる恥辱が、改めて再敗北の実感をともない精神の芯まで打ちのめす。紅潮した頬を透明な涙が一筋伝った。
無駄とわかっていても、羞恥心が男の視線から逃れようとして腰をひねるように動かしてしまう。しかしそれは、高くまろやかに突き出た美尻を、艶めかしく揺れ踊らせるだけだった。
横に目を背けたアンネロッテは、池の水面に映る自分の姿を見た。震える乳房や、腰高に突き出るまろやかな尻、そしていやらしい陰肉。女としてもっとも隠すべき部分を剥き出しにして見せつけている。か弱く、どこか淫らに誘っているようで、恥辱と敗北感が一層深く心に突き刺さる。そしてまた、恐怖と共に甘い興奮が混じるのだった。
「くくく、良い格好になったじゃねえか。これからは、ずっとこの恰好でいたらどうだ。女王の軍隊もびっくりして剣を落としちまうぜ。叛乱の騎士姫ならぬ、淫乱の騎士姫って訳だ」
男は下品な笑い声を立てた。
アンネロッテは怒りと屈辱で視界が真っ赤になる。歯を食いしばってそれに耐えると、目をつぶり顔を背けた。何を言ってもこの下品な男を悦ばせるだけだと悟ったのだ。ならば、いっそ岩のようになって沈黙を貫いてやろう。それだけが唯一自分にできる抵抗だと決意した。
「ほう、だんまりを決め込むのか。いいぜ、我慢強さを試してやる」
ベルトランは歩いてアンネロッテの後ろに回り込む。姿が見えなくなって、一体何をされるのか不安が増す。それを悟られるのも癪なので、あえて後ろを振り向いたりはしなかった。
不意に、背骨に沿ったラインをくすぐるように何度も撫で上げられる。ぞわっとする感触が這い上がり、アンネロッテは声を必死で抑えて、体を波打たせた。
間髪を置かず、今度は内ももの付け根を撫でられる。その繊細なタッチに、若い女体は次第に敏感さを増していった。
(くっ、はぁっ、どうして私の体はこんなに感じてしまうの? でも負けない……)
男の手は剥き出しのきめ細かい肌を、羽毛で撫でるように優しく巧みに責めはじめた。後ろから手を伸ばし、うなじや尻、太もも乳房など、様々な場所を間断なく感じさせる。
初めのうちは、触られる度に体に走る微弱な電流を、歯を食いしばり精神の力で押さえつけていた。
しかし、触手のように予想外の肌の上を踊り回る男の指は飽きることなかった。快感が蓄積していくかのように、女体が上気して熱を帯びていく。
「あっ、はぁっ、あふぅん、あんっ、あくぅっ」
必死で耐えてきたが、一度漏れはじめた声はもはや抑えが効かない。触られる度、痙攣するように女体をくねらせると、突き出たまろやかな巨乳がいやらしく上下に揺れる。先端で踊る肉蕾は赤身を増して痛いほどにしこり立っている。
肌を刺激される度に、股間の奥の肉洞がきゅんと収縮しては、愛蜜を湧きしとどに漏らす。
興奮してほころんだ肉花びらから垂れ堕ちたそれは、太ももを伝わって足指にまで達していた。可憐な肉割れの上端に大きめの肉真珠が鞘から飛び出している。うつむいた拍子にそれを確認したアンネロッテは、さらに消え入りたいほど恥ずかしかった。
(い、いつまで続けるつもりなの……、おかしくなってしまう……)
熱い息を吹きかけながら、黙々とアンネロッテの肌を責め続ける男の指は、決してその秘密の谷には近づかなかった。むしろ、そんなところから性感が生まれるとは本人も知らないような場所から、微弱な電流を走らせる。
柔肌はどんどん鋭敏になって、その微弱な快感でも強く反応してしまうのだ。それでいて、なかなか絶頂にまでは到達しそうにない。
(ああ、もし今、あそこを触られたら、すぐに達してしまう……)
むしろ、花開いた秘肉は、熱く硬いもので埋めて欲しくてひくひくと動いている。
その本能的な渇望が下腹部から突き上げてくるのに必死で耐える。すると、どうしても腰がくねり、誘うように尻を振ってしまう。そのままならぬ動きのいやらしさを、誇り高き騎士姫は深い恥辱と共に自覚していた。
(ああ、私はどうしようもなく淫らだ、これが女の体なの……)
「い、いい加減にしろっ! はぁぅん、いつまで、あん、やっているつもりだっ」
もはや時間がどれくらい経ったのか分からなくなり、アンネロッテはついに声を発した。これ以上沈黙と共に快感を受け続けていたら、燃える欲情に精神までとろけてしまいそうだった。
「おや、もう我慢の限界か? いや、この感じやすい体でよく頑張ったと言うべきかな。その色っぽい表情を見れば、どれだけ必死で耐えてるか、ようく分かるぜ」
ベルトランは後ろから耳元に口を近づけ、息を吹きかけるようにささやく。
「ば、馬鹿にするなっ! くぅ、あぁん、耐えられなくなったのではない、単に飽き飽きしただけだっ。お前なんかにいくら触られても、感じたりするものかっ」
「ははははは、あんあん喘いで、こんなにびしょびしょに濡らして、感じたりするものかも無いもんだ」
ベルトランは内ももを叩いて水音を立てた。
「くぅっ」
「いやらしく尻を振りやがって、全身でちんぽが欲しいと言ってるも同然だぜ」
「やめろぉっ、そんなもの、欲しくなんかない……はんんっ」
「嘘だな。体がうずいて、切なくてどうしようもないんだろう。本当は、いきたくていきたくて我慢できないはずだ。なあ、いかせてやっても良いんだぜ。」
「あっ、はぁっ、あうぅっ」
屈してはならぬと自分を叱咤しながら、アンネロッテの心に震えるような期待が生まれるのはどうしようもなかった。
「ただし、こう言うんだ。『どうかアンネロッテのいやらしいおまんこを、おちんちんでぐちゃぐちゃにかき回して、天国にいかせてください』ってな」
アンネロッテの体がびくりと震える。言葉のあまりの卑猥さが、うぶな心に衝撃を与えた。
女がそんな下品な懇願を口にするなど、アンネロッテの良識を揺さぶる卑しさである。ましてや誇り高い騎士の自分が言うなど、絶対にあり得なかった。
一方で、自分の女体が望んでいるのは、その言葉通りのことだとも知っていた。その証拠に、聞いた瞬間子宮がきゅっと収縮して、淫蜜がとぷりと湧き出るのを感じてしまったのだ。
二重の衝撃が襲いかかり、剥き出しの美しい上半身がぶるぶると震えた。
「どうした? そうやって、おねだりしない限り、ずっとこのままだぜ」
「そ、そんなこと絶対に言うものかっ! 騎士の誇りにかけて……、はぁん!」
「それじゃあ、まだ我慢比べだな」
それから、男の指技はさらに繊細かつ苛烈に、柔肌を責め立てた。
いつの間にか胴鎧は外され、無防備なへそや脇腹、くびれた腰を優しく蹂躙される。
アンネロッテは女体を知り尽くしたかのような男の指に導かれるまま、喘ぎ、悶え、体をくねらせる。
しかし、快感がついに溜まりきって、女体を天国へ押し上げようとするその瞬間、愛撫が突然止み。アンネロッテを落ち着かせるかのように、尻肉をやわやわと揉んだりするのである。
その間ベルトランは、アンネロッテの耳元で誘惑の言葉をささやき、いやらしい懇願を言わせようと勧める。女だったら仕方のないことだ、とか、既にもう何度も犯されているのに何を今更我慢するのだ、とか、情交の最中は皆獣になるのだ、とか。
それに対して、アンネロッテはすすり泣きながら首を横に振って、頑として拒否した。
するとまた、甘い快楽拷問が再開されるのだった。
連続する快感に精神を溶かされ、甘く恥ずかしい反応を止められない。もはや自分は敗北しているではないか。こんな抵抗は無意味ではないかと感じずにはいられない。絶頂のおあずけをされるたびに、女肉の渇望は激しくなるばかりである。
それでも、アンネロッテはあのような言葉を自ら口にすることはできなかった。
それを言ってしまったら、自分はこの悪党と戦う騎士ではいられなくなる、この悪党に所有される性奴隷になってしまう。
論理的な思考ではなく、魂の奥底まで染みついた騎士としての自分がそれだけは拒否しているのだ。
一方アンネロッテは敗北を予感していた。このまま絶頂の寸止めに耐え続けることが無理なのは明白だ。浅ましい女肉は、快楽絶頂こそが至上命題だと強烈な信号を送ってくる。今でもちょっとでも気を抜けば、卑猥すぎる降伏宣言を発してしまいそうだ。
どんな高貴な精神も、しょせんは肉体に寄生しているに過ぎないのだと、アンネロッテは絶望と共に痛感していた。
(ああ、このままでは狂ってしまう……。いっそ騎士のままで狂えるなら……)
普段は凛々しいアンネロッテの美貌は、いまや快感に乱れきっている。
きらめく瞳は涙に潤んで、長い睫毛が震えていた。美しいカーブの眉は、苦悶に寄せられたり快感に開かれたりを繰り返す。頬は真っ赤になり、半開きの口からよだれとよがり声を漏れっぱなしである。
苦しむような、蕩けるような恍惚の表情は、淫猥さの中にどこか崇高さを感じさせ。女神のように見せていた。
もはや何度目か分からない、昇天の目前に突然指が離れ、後一歩だった天国の門が急速に遠ざかる感覚。
「くふぅん」
アンネロッテは、無意識に空腰を使い尻を揺らしながら、すすり泣く。この一瞬だけ、今の一瞬だけを耐えようと気を張り続ける。
全身の切なさに耐えて空しく踊る時間が過ぎ、また男の指が肌を這い回る。
「あっ、あっ、あぅぅん、そこぉ、はぁん、いぃ……」
惑乱した声を漏らして、騎士姫はさらに激しく体をくねらせた。
それは一瞬の偶然だった。
男の指が脇腹から内ももへ移動しようとした時、跳ね上がるように艶めかしい腰が振られ、指先に、さやを割って張り詰めた肉真珠が微かに触れたのだ。
その瞬間、快楽の堰がついに破られた。
「はっ、あんぁぁぁぁぁぁぁっ、んぁっ、あふぁんっ、ふぁぁぁぁああん!」
アンネロッテの見開いた目に激しい火花が散って、丸く開いた口から甘い咆哮があがった。
おあずけを食らわされ続けた絶頂の大波が怒濤のように体中を駆け抜け、吊られた女体がのたうつように痙攣する。それは、一度で終わらず、二度、三度と襲いかかりアンネロッテを翻弄しつづけた。
アンネロッテは至福の中で意識が真っ白に飛ぶのを感じていた。
「全く強情な女だぜ。音を上げる前にいかせちまったな。こいつは俺の負けだ」
アンネロッテが目を開くと、目の前でベルトランの髭面がにやけていた。いつの間にか、吊られていた体は下ろされ、後ろ手に縛られたまま寝かされていた。
「ちょっと触れただけで、あんなに激しいいきかたをするとはな。どうだい天国に昇る気持ちだったろう」
「くぅっ……、だ、黙れ」
男の卑劣な誘惑に屈しなかったと安堵する一方、身も世もなくいき狂う絶頂姿を見られた羞恥が湧き上がり、勝利の喜びを味わうどころではない。
「ずっとよがりっぱなしで喉が渇いただろう。まあ一杯飲め」
ベルトランはそう言って袋の中から筒状のものを取り出すと、突き出た小さな口穴から白い液体をアンネロッテに飲ませた。
未だ朦朧としたアンネロッテは、素直に飲んでしまう。なじみのある味は温められた牛乳だった。口から喉へ染みこむように甘い滋味を感じる。確かに相当喉が渇いていたらしい。
「ふう、はあ、はあ、負けを認めたなら、私を解放しろ」
少しだけ落ち着きを取り戻したアンネロッテは、男を睨み付け、一筋の希望をもって言ってみる。
「馬鹿言うなよ、まだ何もしてないぜ。しかしまあ、誇り高い騎士姫様はおまんこを使わせてくれないからな」
男が身を寄せてくると、後ろから柔らかく張り詰める尻を撫で回しながら、愉快そうに言う。
「仕方がないから、もう一つの穴を使わせてもらうしかねえな」
「もう一つの穴? 一体何を言って……、ひやあぁぁっ!」
アンネロッテは悲鳴を上げた。男の指が突然、美尻の合わせ目に侵入し、その奥に隠されていた小さなすぼまりに触れたのだ。
そこは乙女の体の中で、最も汚れた部分、排泄物の出口たる肛門だった。
「なっ、何をする! 触るなっ、無礼者っ」
アンネロッテは驚きの余り、状況も忘れて叫んでしまう。
「ふふふ、こっちの穴もなかなか可愛いじゃねえか」
ベルトランは叫び声にも全く頓着せずに、尻たぶを開いてその秘密の穴を目前にさらけ出す。確かにそこは、もともと色素も薄く、やや赤みがかるのみで綺麗なものだった。
「いやあぁぁっ! み、見るなぁっ!」
アンネロッテは高い悲鳴を上げる。そこは若い娘にとってある意味秘割れより見られるのが辛い部分である。
しかし男はその部分を見るだけでなく指でいじくりはじめた。
「はっ、はうっ、やめろぉ、汚いっ」
絶頂の余韻で未だ敏感な女体に、未知の感覚が走る。その感覚は、愛撫により甘い快感とは全く別の、背筋を駆け昇る強い刺激だった。
「こっちの方の感度も悪くないみたいじゃねえか」
「そ、そんなところで何をするつもりだ!?」
「何って、ちんこをぶち込むのさ。いわゆるおかまを掘るって奴だ。慣れるとこっちの方でも感じるようになるぜ」
アンネロッテは衝撃の余り、とっさに声も出なかった。排泄のための不浄の穴に性器を入れて交じり合うなど、現実にできるとは信じられない。
「……馬鹿な、入るわけがない、そんな汚らしいことを……」
上擦った声で、うめくように言うのがやっとである。
「ま、そのためには色々準備しないとな。これでも俺はきれい好きなんだぜ。こいつで腹の中まできれいにしてやるからな」
そう言って男は、先程アンネロッテに飲ませた牛乳の筒を見せる。よく見るとそれは後ろから押し出すポンプ式になっているようだ。
「な、なんだそれは?」
「浣腸器さ、こいつをけつの穴にぶすりと刺して、牛乳をたっぷり送り込んでやるのよ。しばらくすれば、腹の中の糞と混じり合って、強制的に全部出るって訳だ」
アンネロッテも浣腸という医療行為があることは知っていた。それが自分にされるという言う意味がとっさには分からない。徐々に、男が自分に人間として最も恥ずかしい行為を強制しようとしていることを悟る。
「ま、待て、や、やめろっ、どうかそれだけは……」
恐怖に駆られたアンネロッテは、もはやみっともなさも省みず、尻を振って抵抗した。
しかし肩を押さえこまれて動きを封じられる。乳房が地面に潰され、アンネロッテは、尻を高々と掲げる恰好にされる。男は柔らかい尻肉を割って差し込み、細い管口を肛門に挿入した。
「い、いやぁぁぁぁっ!」
肛門に異物がさし込まれる異様な感覚。さらに、生暖かい液体が、直腸を逆流して流れ込んでくる。
「はわあぁぁぁぁぁっ!」
男は水鉄砲のようなポンプを操り、悲鳴を上げるアンネロッテの尻穴にゆっくりと液体を注入していった。
「あっ、くぅっ、だめ、止めてぇ……、もう入らないぃ……」
下腹部が膨らむのを感じ、痛みが走る。アンネロッテは排泄の穴を逆行する気持ち悪さと背筋を走る悪寒に耐えた。自分の体の、最も触られたくない部分をいいようにされる屈辱に震えるが、そこにはどこか甘美なものが混じっていた。
「よし、全部入ったな。これから抜くからな、すぐ出すんじゃねえぞ」
男が空になった管を引くと、アンネロッテは慌てて括約筋に力を入れる。
「くぅぅっ、あぅっ」
液体がほんの少し漏れる。それが強い刺激となるのを感じて、アンネロッテは涙をこぼす。
あまりに異常な状況に、頭がまとまらず、ただ襲い来る下腹部からの刺激に耐えるだけだった。
「くぁぅっ、わ、私にこんなことをして……、どうするのだ……」
「うぅっ、て、手洗いに行かせてくれ……頼む……、ああっ、漏れてしまうっ……」
すぐに下腹部の刺激は激しい便意となって、アンネロッテを苛む。切羽詰まったアンネロッテは屈辱を感じながらも懇願せざるを得ない。
「ああ、いいぜ、すぐそこだからな、それまで頑張れよ」
ベルトランは後ろ手に縛られたアンネロッテを引き起こして立たせる。そして、ぶるぶると震える豊かな尻肉をぴしゃりと叩くと、いつの間にか付けられた首輪の紐を引いてアンネロッテを歩かせた。
「あ、あぅぅ、くぅ」
漏らさないように下半身に必死の力を入れているアンネロッテは、内股の小幅の歩みしかできない。アンバランスな歩き方に、上下に縄をかけられて突き出た乳房が上下に揺れる。それでも便意に必死に耐えて、首を引かれるまま歩くしかなかった。下腹部に湧き起こる動物的な排泄衝動もあいまって、家畜になったような惨めさである。漏れる苦悶にすすり泣きが混じるのを押さえられない。
ベルトランは池に沿って歩き、池から流れ出る小川に架かった小さな橋の上にアンネロッテを連れてきた。
春の陽光の中、綺麗な水が流れる様は、このような状況でなければさぞ爽快であったろうが、今のアンネロッテには恥辱を深くさせるのみでなんの慰めにもならない。
「さて、ここがお待ちかねの場所だぜ」
古びた木組みの橋の中央付近、橋板が外れて縦長の穴が空いている部分があった。
「うぅっ、な、何を……」
「厠ってのは川にあるもんだ。そこの穴またいでしゃがめば、田舎風水洗便所のできあがりって訳さ」
それを聞いた妖精のような顔がさっと青ざめる。
「そ、そんな……、こんなところで、できないっ! 絶対に、無理だ……」
なんの囲いも覆いもないところで、憎むべき男に見られながら排便する。うら若き騎士姫にとっては、考えただけで目がくらみそうな汚辱である。
「ひひひ、気にすんなよ。どうせ見てるのは俺だけさ」
ベルトランは首紐を引っ張って、無理矢理アンネロッテを穴の上にやり、跨いで立たせた。そのまま肩を押してしゃがませようとするが、アンネロッテは、死力を振り絞って抵抗した。今度は顔が真っ赤になる。
「あっ、い、いやっ、お、お願い、どこか他のところに行ってて、ここで見ないで!」
「馬鹿言うなよ、お前に逃げられたら元も子もねえ。それに、俺は見たいのさ、お前みたいな最高の女がどんな風に糞をするのかをな」
「へ、変態っ。お前は、異常だっ……、あっ、あっ、だめっ、んくぅっ!」
ぷぴゅっ、と音を立て固く引き締めた乙女の肛門から白い液体が僅かに飛び出す。もはや便意は最高潮に達して、アンネロッテの凄まじい忍耐を無にしようとしている。自分の体のことだけに、もはや敗北しかないことを絶望と共に悟っていた。
「やれやれ、お前の強情っぷりはさっき見せて貰ったからな。まあいい、すぐに楽にしてやるぜ」
ベルトランは押さえつけようとした手を放して呆れるように言った。そして今度はその指を内股で震える乙女の股間に差し込むと、柔らかい秘肉をねっとりと揉むように触る。
「なっ、あっ、やぁっ、あんん」
突然の甘い刺激に、アンネロッテは背中をS字に反らして声を上げる。またも肛門からは液体が漏れて、熱い刺激を送る。
「おやおや、びしょびしょじゃねえか。これはさっきの名残じゃねえな。浣腸されて感じてやがったな」
「あふっ、いやっ、嘘っ、そ、そんな事ない……、あんっ、そんな、だめぇっ」
とっさに口では否定したものの、いつの間にか反応していた自分の体にアンネロッテは驚き惑乱する。
「くくく、本当にいやらしい牝犬だぜ、さあ、牝犬らしく出すものを出しちまいな。どうせもう我慢なんて出来ねえんだ」
男の指が熱い蜜壺をかき回す。甘いしびれが体を駆け巡り、括約筋を締める力をとろかす。アンネロッテは絶望で目の前が暗くなり、背徳の快楽に堕ちる感覚を味わう。
「あんっ、はんっ、どうしてぇ、あふぅっ、ああっ、だめっ、私、もうだめぇっ」
がくがくと震えていた脚がついに折れた。アンネロッテは膝を全開にして、しゃがみ込んだ。
「ああああぁぁぁっっ!」
緩んだ肛門が丸く開ききり、そこから熱く重い液体が噴出する。例えようのない解放感の中、肛門を押し開き、通り抜ける感覚が灼熱の刺激となって背中を駆け昇る。
アンネロッテは絶頂に達していた。排泄をしながらの絶頂は未経験の領域に潔癖な騎士姫を連れて行った。
口を丸く開いて涙を流しながら、体を波打たせては、下に向けられた丸尻から水音と破裂音を響かせる。
(ああ……私、すごくいけないことをしている……)
いつの間にか、ほころんだ秘唇からも黄金色の液体が噴射されていた。
絶頂が収まっても、排泄は完全には終わっていなかった。最後の固形物が肛門を通過する。
その時、我に返ったアンネロッテは、すぐ側でベルトランがにやにやと笑いながら自分の全てを見ているのに気がつく。
その瞬間、恥辱が鈍器のように騎士姫を打ちのめす。人として最も恥ずかしい所を見られている、否、人間以下の存在になったところを見られているのだ。
「いや、いやぁ……、見ないでぇ、こんな私を見ないで……」
アンネロッテは紅潮した頬を涙で濡らして首を振りながら、肛門から出たものが下の川で水音を立てるのを聞くのだった。
「くひひ、まさか、いきながら糞を出すとは驚いたね。そんなに浣腸は気持ちが良かったのか。どうやらおまえの尻穴は、おまんこと同じくらいいやらしいみたいだな」
男は浣腸器に上流の川の水を吸わせると、水鉄砲のようにしてアンネロッテの肛門に水を当てて洗う。
冷たい水を敏感な肛門に当てられ、アンネロッテはびくっと体を震わすが、そのまましゃがんだまますすり泣き続けた。
(ああ、私はもう獣以下の存在にされてしまった。あんな風に達してしまうなんて。こんな事を皆が知ったらどう思うだろう……)
この一ヶ月必死で立て直してきた誇りがまたも打ち砕かれてしまった。今はただ、辱められたか弱い女として泣くことしかできない。
ベルトランは布きれで水を拭き取ると、アンネロッテを抱え起こして、穴から離して、背中を欄干にもたれかけさせる。
「叛乱の騎士姫アンネロッテともあろう者が、そんなに泣いてちゃ情けないぜ。糞しているのを見られたのがそんなにこたえたのか」
「だ、黙れぇ! あ、悪魔め、お前なんかに、ううぅっ……」
ベルトランを睨み付けるが、その目で見られていたことを思い出し、恥辱に耐えられず顔を背ける。
「お前が悪いんだぜ。おまんこに突っ込まれるのはどうしても嫌だってんだから、しょうがない」
そう言って男はズボンをおろすと、凶悪な肉棒が鎌首をもたげた蛇のように現れる。
「なっ、ま、まさか……いやぁっ」
アンネロッテは、この強制排泄が肛門を犯す準備だと言っていたのを、今になって思い出した。
肛門の刺激を強制排便で味わった後だからこそ、その行為のおぞましさに一層怖気が立つ。それは自分の体が全然別物になってしまうのではないかという恐怖に近かった。
「や、やめて……、するなら普通ので……、お願いだ……」
今なら、先刻は必死で快感拷問に耐えた卑猥な言葉すら言ってしまいそうな気がする。
「今更、遅い。それにあんなのを見せられたら、どうしたってお前のケツの穴を犯さなきゃ気がすまねえんだ」
「いやぁーーっ」
跳び上がって逃げようとしたアンネロッテだが、首輪の紐に引っ張られてうつぶせに倒れる。
ベルトランは美脚の間を割って体を入れると、細い腰を抱えて上に引き寄せる。形良く張り詰めた丸い尻が高々と掲げられ、生け贄として差し出された。
肉付きよく震える豊臀の谷間の奥、すぼまりが隠れていた。男は小瓶を取り出し、ぬめる油をたっぷりとそこに垂らす。
「ひぃっ、やぁっ、はぁっ、はうぅん!」
太い指が肛門に挿し込まれ、油をすり込むように入り口近辺をぐにぐにと弄くる。
先ほどまで必死の力で攻防を繰り広げたそこは、燃えるように熱く敏感になっていた。
駆け上がる刺激が背中を弓のように反らさせる。はしたない声が喉から飛び出た。
「はひぃん! あぁ、やめてぇ……」
肛門に異物を入れられる感覚は、性器を触られる甘い感覚とはまるで違った。
自分と他者を隔てる境界を打ち壊し、自意識を解かされるような恐怖と恍惚があった。
ベルトランは熱い剛直を秘割れにあてがい、愛液をまぶすかのように前後させる。アンネロッテは、自分がまたも秘肉からいやらしい蜜を漏らしてしまっていることを気づかされた。
驚きと、哀しみにも似た羞恥。さらに肉体の最も汚れた部分を直接触られる屈辱と嫌悪感が脳を灼く。そこに甘い快感までも混じって、騎士姫を一層激しく悩乱させるのだった。
指で散々弄って拡げたあげく、ついに男は剛直の先端を汚れの菊花に押し当てた。
「はぁっ、あふぅんっ、お、お願い、それだけはやめて……、あり得ない……」
排泄口を犯されるという恐怖と汚辱に、声が上擦る。
ベルトランは低い笑いをもらすと、背徳のすぼまりに赤黒い先端を押し込んだ。
「いやっ、いやぁっ!」
アンネロッテは、肛門に必死の力を込めて最後の抵抗を試みる、肛門に太い男の肉棒を受け入れるなど、本能的な恐怖で拒否していた。
「そんなに力を入れてると、裂けちまって痛いだけだぜ」
攻めあぐねた男は、背後からアンネロッテに覆い被さると、指を敏感な柔肌に這わせてきた。その間も肉槍の穂先は正確に菊門に狙いを定めつづけている。
「はぅんっ、あくぅっ、だめっ、感じちゃう、あんっ、許してぇ」
女蜜の溢れる肉壺をかき回され、甘い快感の波が女体を走る。それが括約筋の抵抗力を優しく打ち破ろうとするのを感じ、アンネロッテは絶望する。
むっちりと表面を覆う脂肪の下で、太ももの筋肉が抵抗と快感の狭間で、びくっびくっと痙攣した。
「あふぁっ、はぁぁぁん!」
騎士姫の必死の抵抗にもかかわらず、無情にもその時がついに訪れる。
さやから顔を出す肉真珠を指につままれた瞬間、電流のように走った快感が括約筋の力を溶かしてしまう。
その瞬間、門は肉槍に破り拡げられた。
「ひぐぅぅっ」
えらの張った亀頭が排泄口を限界まで拡げ、中に収まった。その時肛門から来た刺激は、まさしく槍のように敗北の騎士姫を貫いた。
背中は美しい曲線を描いて限界まで反らされ、見開かれた瞳は虚空を見つめる。丸く開かれた口からは、うめき声とよだれが漏れるままだった。
(ああ、そんな、嘘、お尻の穴に男のあれが入ってる……)
直腸に感じる熱さと剛直に震えたのも一瞬だった。
「あぐぅぅっ」
男は容赦なく、その剛直を進軍させた。鋭い痛みが肛門から襲ってくる。それ以上に硬く熱い異物が体内を逆流する違和感が背筋を駆け上り、かつて無いほどに精神を乱す。
さすがに肉門は抵抗が強く、ゆっくりと、ゆっくりとしか進めないが、油と愛液の助けを借りて、アンネロッテの直腸を確実に侵略するのだった。
「くくく、最後まで入ったぜ。わかっただろう、尻の穴も、おまんこと同じくらいちんぽをくわえ込めるってことがよ。初めてだけあって大分きついがな。」
アンネロッテは、答えることもできず、力なく首を横に振るしかできない。
「はんんんんっ!」
男が今度は引き抜き始めると、また別の刺激がアンネロッテを襲う。まるで硬くて太いものを強制的に排便させられている感覚。
強い汚辱感と背徳感の中に、抵抗でき得ぬ原初的な快感がある。それがアンネロッテの強い理性や意思を崩して、まるで無力な幼児になった心地にさせてしまうのだ。
「せっかっくのアンネロッテの初めての尻だ、じっくりと楽しまないとな」
ベルトランはまるで失敗できない大事な作業をしているかのように、ゆっくりと丁寧に男根を抜き差しする。
「はぐぁっ、はぁんっ、あはぁっ、あんっ、いやぁっ、ぬいてぇっ、あぁぁんっ」
強烈な拒否感と快感がない交ぜになり、アンネロッテは首を振り乱しながら、はしたないよがり声をあげた。
「初めてのケツ穴で、もう感じてやがるのか。本当にお前は男に犯されるために生まれてきたような女だぜ」
そう言ってベルトランはぴしゃりと尻たぶを叩く。
「あうぅぅ、か、感じてなど……」
涎を垂らしながらアンネロッテは辛うじて屈辱に抗う。
しかし、肛門独自の感覚が理性を溶かし、どこか病みつきになってしまいそうな妖しさを心に植え付けていく。
(いや、こんな汚らしいこといやなのに、ああ、私、おかしくなってしまう……)
「ほう、そうかい?」
ベルトランは後ろからアンネロッテを抱き起こす。肛門に男根を埋め込んだまま、アンネロッテの太ももをつかんで、立ち上がり抱き上げた。
「あくっ、いやぁんっ」
不安定な空中に、幼児に小水をさせるような姿勢で抱き上げられ、汗をかいた上体に風を感じる。肛門にはさらに深く男根が突き刺さり尻肉が男の下腹部で潰れるのを感じる。
そのまま男は橋を渡り池の畔まで歩く。振動に直腸を刺激されアンネロッテはまたよがり声を漏らしてしまう。
「あんっ、はむぅぅん……いやぁぁぁっ、見せないでぇ!」
池の縁に突き出された、アンネロッテは男の意図を悟り、泣き声を上げた。
静かな水面には、M字開脚という女として最も恥ずかしい姿勢で、肛門を貫かれている自分の姿がはっきりと写っていた。これをわざと見せつけたのだ。
柔らかな豊乳の先端ではしこり立った乳頭が上を向いて震える。普段は閉じている肉裂がぱっくりと開いて、蜜に濡れて赤みがかった肉襞のひくつきまでも外部に晒している。そのすぐ後ろで、淫棒を咥え込んで縁を盛り上げている肛門が微かに見える。
誇り高き騎士姫が直視するには、あまりにも淫らな自画像で、羞恥が脳を灼いた。
「どうだ、これが本当の騎士姫アンネロッテの姿さ。素直になれよ、尻の穴を犯されて感じているんだろう。おまんこをびちょびちょにしているお前は、最高にいやらしくて美しいぜ」
ベルトランはそう言って抱えたアンネロッテを上下して、肛門の抜き差しを再開した。
「んあぁっ、はぅん、はくぅ、私、ああぁん、そんなんじゃないぃ、あふぅん」
アンネロッテは顔を横に振って、恥辱の衝撃を否定しようとする。しかし、肛門に肉棒が出入りする快感はアンネロッテの理性と忍耐をドロドロに溶かしてしまう。
自分とは思えないほど、いやらしく恍惚に浸った表情と、淫猥に濡れ蠢く股間の肉花。淫らにくねる自分の女体を認識するほどに、羞恥が被虐の快感になってしまう。
いつの間にか、ベルトランの右手指が太ももの下から秘壺をかき回し始めている。
「はぁあん、いやいやぁ、あぁんっ、そんなことされたら、あっ、あっ、感じちゃう」
今や抵抗の言葉にも、どこか甘い調子が混じる。白い女体がびくびくと激しく反応し、限界まで高まっている事を示す。
「ふぅっ、俺も、もう限界だ! おら、お姫様、尻の穴に出してやるぞ!」
剛直の抽挿を激しくしながら、男の指は前門のGスポットを的確に捉えて刺激する。
「くぁぅっ、あんっ、あぁん、だめぇ、んあぁっ、お尻が、もうだめっ、あぅぅぅっ、いっちゃう、私、いっちゃうぅぅ!」
最後の一突きは、まるで熱い槍に全身を貫かれたようだった。
根本まで突き刺さった肉棒が硬く膨らむと、どくんと脈動して、肛門に焼けるような刺激を送る。直腸内に熱い白濁を感じたのと同時に、アンネロッテは秘門からの快感に打ち抜かれて絶頂した。
「んぉぉおっ、ほおぁぁぁっ、あふぁあああああぁぁぁん!」
全てを吹き飛ばす快感が爆発して、重力が無くなる。視界が暗くなり、ちかちかと火花のような瞬きが見える。
永遠にも感じられる一瞬、圧倒的な快感に自分の全てを明け渡してしまう。
(ああ、凄い、お尻の穴がこんなに気持ちが良いなんて。こんな汚れた行為でいってしまって、わたしはもうただの牝にされたのね)
白い体が脈打つようにびくびくと激しく痙攣し、尿道からは液体が断続して噴き出すのを感じながら、アンネロッテは甘く暗い絶望に身を浸していた。
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